直径300mの小惑星が地球に「接近」…6月1日夜(日本時間)、月の約19倍の距離を通過

地球に接近する小惑星の想像図。

地球に接近する小惑星の想像図。

Peter Carril/ESA

  • エッフェル塔よりも大きな小惑星が地球のそばを通過すると予想されている。
  • NASA は、この巨大な宇宙の岩を「潜在的に危険な小惑星」と分類した。
  • この小惑星は、ライフルの弾丸の 20 倍近い速度で進んでいる。

エッフェル塔(高さ324m)より大きいかもしれない小惑星が、2021年6月1日に地球の上空を通過すると予想されている。

ニューズウィークによると、この巨大な宇宙の岩はアメリカ航空宇宙局(NASA)によって「潜在的に危険な小惑星」に分類されているが、何事もなく通過すると考えられている。NASAは通常、小惑星の大きさと地球からの距離を調べることで、小惑星が危険かどうかを判断する。

NASAによると、「2021 KT1」と呼ばれるこの小惑星は、2021年6月1日午前10時24分(アメリカ東部夏時間、日本時間:6月1日午後11時24分)頃に地球に「接近」するという。

「接近」という言葉は宇宙用語では相対的な概念だ。その岩が地球を通過するときの距離は約450万マイル(約724万km)と推定されていて、これは地球と月の間の距離の約19倍であるにもかかわらず、NASAは「接近」とみなしているとニューズウィークは報じている

NASAによると、この小惑星が地球を通過する際の速度はおよそ時速4万マイル(時速6万4000km)。これは、ライフル銃の弾丸の20倍の速度だという

NASAは、この小惑星の大きさを、直径150mから330mと推定している。これは、ワシントン・ニューズデイによると、NFLのフィールドを3つ合わせた大きさに匹敵する。

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NASAの地球近傍天体研究センターによると、これは大きな懸念材料ではないという。同センターのウェブサイトには「小惑星や彗星が地球に衝突することを過度に心配すべきではない」と記されている。

「自動車事故、病気、その他の自然災害やその他のさまざまな問題から個人が受ける脅威は、NEO(地球近傍天体)からの脅威よりもはるかに大きい」

ただし、小惑星が地球に衝突する可能性は低いが、けっしてゼロにはならないと付け加えている。

[原文:NASA says a 'potentially hazardous' asteroid, which could be bigger than the Eiffel Tower, will shoot past Earth next week

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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