みなさん、こんにちは。
ダメダメ心理師日本代表のcolonです。
さて、Twitterでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、先月から今月にかけて私が生息している北海道の心理職界隈で大きな出来事がありました。
北海道臨床心理士会の幹部の先生が電撃退任されたのです。
これについて、Twitter上で少し意見が取り交わされているようです。
このブログやTwitterはあくまで自分の勉強をいろんな人とシェアするためにやっています。
ですので、私はこの件について沈黙しているつもりでした。
しかし、Twitterを見ていたところ、ミスリードを起こしかねない情報があることに気づきました。
たしかにみなさんのご意見通りのこともあったと思います。
でも、私はここ数年の身の回りのできごとから、違う意見も持っています。
そこで、今回は差し支えない範囲で北海道臨床心理士会でなにが起きていたのか、そしてTwitterをはじめとしたWEB上の情報の背後にどういう事情が隠されていたのか、ここ数年で私が直接見聞きした限りを聞いていただきたいと思いました。
そして、みなさんにこの出来事の全体像を考えていただけないかと思っております。
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突然の退任
北海道臨床心理士会の複数名の幹部の先生が突然、ご退任されたのは事実です。
私もその知らせをメーリングリストで受け取りました。
このメールはたくさんの先生に送られているので、見たいという方は関係者に問い合わせればいくらでも入手できると思います。
(私もデータを持っています)
この事態を受けて、Twitter上では退任された幹部の先生に対する批判的意見が散見されました。
…まあ、確かに任期が残っていたし、電撃的であったので批判されるのも致し方なあ…とは思います。
しかし、続報のメールやメールで交わされたいろいろな先生のご意見から、幹部の先生方が考えなしにやめたわけではないことも読み取れてきました。
そして、先日の総会でやめた幹部の先生方が今回のいきさつを説明をしてくださいました。
公の場なので濁された部分も多かったと思います。
しかし、1つだけはっきりとした理由が明らかにされました
それは理事会の空転です。
空転の理由も説明されたものの、濁された部分も多くありました。
しかし、私にはなんとなく思い当たることがありました。
ただし、私の推測が正しいかどうかはわかりません。
もしかしたら、今度は私がミスリードを招いてしまうかもしれません。
ですから、この先はここ数年、北海道臨床心理士会や心理職界隈で起きていた出来事を私が知っている限りで述べてみます。
北海道の心理職界隈は公認心理師反対派に狙われていたのかもしれない…
公認心理師の情報を追っている方は、『臨床心理士有志の会』という公認心理師反対派グループがあるのをどこかでご存じなのではないでしょうか。
私がこのグループの存在を知ったのは3~4年くらい前。
公認心理師法の成立に向けた動きが本格的になった頃です。
ある日、北海道臨床心理士会のメーリングリストに「心理職の国家資格を考える研修会をやります」という案内が投稿されました。
このメーリングリストは、今回、北海道臨床心理士会の幹部の先生が退任のアナウンスをしたのと同じメーリングリストです。
当時、私は医療領域で働いていることから心理職の国家資格に強い関心を持っていました。
そこで、「何か国家資格について情報が得られるんだろうか」と思い、研修会に参加することにしたのです。
ところが、参加してみると「みんなで心理職の国家資格化について考えよう」という名目とは裏腹に、話は「いかに心理職の国家資格に問題があるか」という内容ばかり。
そして、講師の先生も国家資格化の反対意見を言うばかり、という感じだったのです。
さらにグループディスカッションでは、グループのまとめ役が「いかに国家資格の心理職に問題があるか」ということを長々と話し、強引に“国家資格反対”の方にまとめようとする始末。
(グループメンバーも運営者によって事前に決められていました)
私はようやく…
「あれ、この研修会、勉強が目的じゃなくって、心理職の国家資格化の反対派がロビー活動をするためにやっているものだったんだ」
と気づきました。
「なんじゃいな、これじゃなんの勉強にもならんちゃ(;´Д`)」
と思って、以来この研修会への参加は避けることにしました。
その後、私はTwitterを通して『臨床心理士有志の会』という公認心理師反対派のグループがあることを知りました。
「あれっ?このTwitterの先生、確か前にあの“心理職の国家資格化を考える研修会”に来てた先生だ。あれ、あの研修会ってもしかして、このグループと関係あったのかな…(;´・ω・)」
「ん?もしかしたら、あの研修会、臨床心理士有志の会の先生が国家資格化反対のロビー活動をするための隠れ蓑だったのかな…?(;´∀`)」
と、思いました。
その後、公認心理師法成立まで同様の研修会が4~5回行われ、その案内が北海道臨床心理士会のメーリングリストに逐次投稿されていました。
心理職の世界でも非常に有名な先生が講師としていらっしゃったときもあったようです。
不意打ちのロビー活動
ことの善し悪しは別として、事前にこういう研修会ということがわかれば、避けることもできます。
ところが、その後、別の研修会で不意打ちとも言える心理職の国家資格化反対のロビー活動を目の当たりにしました。
それは公認心理師法成立の1年くらい前のことでした。
私は医療領域ということもあり、精神科だけではなく身体疾患の心理臨床の勉強もしておこうと思っていました。
そこで、毎年地元で行われているHIV患者の心理的支援の研修会に参加していたのです。
この研修会では例年、HIVを取り巻く状況、招待された講師のお話、事例検討という感じでプログラムが進みます。
ところが、公認心理師法成立直前のHIV研修会はいつもと違いました。
招待された道外から来た講師の先生が急遽、演題を変更。
スライドも全部入れ替え、その資料も配らず(証拠隠滅?)心理職の国家資格化への反対意見を延々と話し始めたのです。
これには心底、辟易しました。
私はHIVについて見識を深め臨床に役立てるために研修会に参加したのです。
にも関わらず、当日になって何の予告もなく演題を変更し、心理職の国家資格化反対のロビー活動をするとは…。
この出来事は、私の心を公認心理師反対派の先生から引き離す決定打になりました。
公認心理師反対派の声が大きかった北海道
こういう事情もあり、北海道の公認心理師反対派の先生方の声は非常に大きかったと思われます。
というか、北海道で公認心理師の話題を聞くときには、賛成意見を聞くことは全くと言っていいほどありませんでした。
とにかく、意見を言うのは反対派の先生ばかり。
とにかく、一方的に言いたいことだけ言う。
話し合いとか、双方向のやりとりとか、そんな次元ではありませんでした。
さらに、もっといやーな出来事もありました。
第1回公認心理師試験が迫った2018年の春頃、一通のメールが届きました。
北海道臨床心理士会のメーリングリストに、ではありません。
私の個人メルアドに、直に、です。
それは、例の反対派の研修会の運営者からでした。
心理職の国家資格化を考える研修会をする、とかなんとか…。
内容はうろ覚えですが、そんな感じです。
(…いや、もしかしたら公認心理師反対の署名への協力依頼だったかもしれません)
「え、もう公認心理師試験が行われる、こんな時期に?てか、なんでこの人たち直にメール送ってきたの?」
と、すごく不審に思いました。
案内の注釈には
「このメールは以前、心理職の国家資格化を考える研修会に参加した人のリストをもとに送っています」
とかなんとか書いてあり…。
「はああ?ふざけてんのか!?(*ノ´□`)ノ」
確かに私はその研修会の運営者に個人メルアドを教えました。
ただしそれは、研修会参加の手続きのためと、事務連絡のためです。
ロビー活動に使うために
教えたわけではありません。
しかも、私がこの研修会に最後に参加した日から、2~3年近く経っていました。
「この人たち、研修会の事務連絡のために教えた個人情報をロビー活動に使ってんの?私、こういう使い方していいって言ってないんだけど。てか、2年以上も前の研修会で集めた個人情報、破棄してないの?一体、どういう個人情報の使い方してんの?」
気持ち悪いし、こわいよ。(´Д⊂ヽ
と本気で思いました…。
勘弁してよ
第1回公認心理師試験を前にして、北海道は大きな地震と大規模停電に見舞われました。
一時はどうなることかと思いましたが、ツイッタランドのみなさんの応援もあり、何とか合格できた私。
試験前の一体感は、公認心理師賛成派と反対派の和解の可能性を感じさせるものでした。
「すったもんだあったけど、同じ心理職同士。
これからは支え合っていきたいもんだ…」(*´▽`*)
と思っていた矢先…。
北海道臨床心理士会のメーリングリストに、例の反対派の先生方がまた研修会をやるとのお知らせが送られてきました。
「…この先生たち、今どう考えてんのかな?」
とふと思ったんです。
いや、魔が差したのかな?
登録も終わったことだし、と思ってこの研修会に参加したわけです。
したっけ…。
内容は相変わらず(ていうか、もう公認心理師資格が動いているにも関わらず)、公認心理師反対の話ばかり。
さらに、会の途中から主催者の先生や他の反対派と思しき先生から驚くべき発言が。
「今度の総会に出席しましょう!」
「意見を言ってください!」
「当日、総会に参加できない人は○○先生、△△先生、××先生への委任状を書いてください!」
「自分の考えに近い人の名前を委任状に書いてください!」
…まじかよ。( ゚д゚)ポカーン
前は反対意見を述べつつも、まだ研修会の体を保っていたけど、
これじゃ
政治家の集会じゃないかああああ
(ノ∀`)・゚・。
しかもこの研修会、きっちり臨床心理士資格更新ポイント申請するとな。
これにはなにも事情を知らず参加した知り合いの臨床心理士(公認心理師取得済み)の先生も…
「あの研修会って何なんだったんですか?」(;´・ω・)
と言う始末。
私も同感ですよ…。(;´・ω・)
まあ、これが北海道臨床心理士会幹部の先生が電撃退任する2週間くらい前の出来事だったのです…。
トホホ…。;つД`)
北海道の心理職は本州の心理職の先生にバカにされているのか
私個人の考えとしては、民主主義を尊重するし、いろいろな人の意見や考えも尊重されるべきだと思っています。
それは心理職の国家資格化についてでも、です。
これからも反対派の先生、受験資格を得られなかった先生、いろいろな立場の先生の意見を聞いていく必要があると思います。
…でも、
この一連の出来事は一体なんなんでしょうか?(´□`;)
公認心理師推進派に少なからぬ問題、国家資格化への盲点があったことは否定しません。
でも、北海道で起きていた反対活動の数々が了解できるものだったのでしょうか?
ていうか。
数年前から毎年のように何人もの反対派の先生が本州からやってきて、北海道で研修会という名目で国家資格化の反対ロビー活動を展開する。
その集まりの案内を北海道臨床心理士会のメーリングリストで行う。
そして、彼らの影響を受けていると思われる北海道の先生が研修会の名目で、総会の委任状集めをする。
これって、一体どういうことなんでしょうか?
彼らは北海道でなにをしようとしてるんでしょうか?
北海道臨床心理士会のメーリングリストは研修会や求人の案内など、北海道の心理職の活動をよりよくするためにあります。
そのメーリングリストにロビー活動に近い研修会の案内をのせるというのは、了解できることなのでしょうか?
もしかして、
「北海道の心理職は本州の心理職と違って教育レベルが低いから、有名な先生を送ればいくらでも言いくるめられる。ちょろい、ちょろい」
とか、思われていますか…?
確かに北海道には私みたいな箸にも棒にひっかからないような、ダメダメ心理師がいますよ。
それは認めます。
でも、それにしては他の先生も
随分、バカにされたもんです。
私は、北海道の心理臨床は北海道の人と北海道の心理職のものだと思います。
北海道で臨床活動をしたことがない、北海道の事情を直に知らない(知ろうともしない)、本州の先生がずかずか土足で踏み込んで、ひっかき回すのには…
断固、反対です(*´□`)ノ
反対派の先生もツイッタランドの人も知らない北海道の現実
先日の総会では電撃退任された先生が事情説明をされました。
反対派でおなじみの先生が一瞬激昂して声を荒げてましたが、会場にいた他の先生はみんなスルーしてました。
逆に、退任された先生を擁護する意見の方が多く聞かれました。
みんな説明の全てに納得していたわけじゃないと思います。
しかし、理事会でただならぬことがあったことは、察していたと思います。
そしてその背景に、例の反対派の先生方の動きもあったんじゃないか、と思っている人も少なくなかったと思います。
みんな何も知らない訳じゃないんです。
むしろ…
うすうす、気づいているから…
うすうす、わかっているから…
あえて黙っているだけなんです。
「そもそも臨床心理士会にいるべき人たちではなかった」
そうですか。
そんなあなたは、
今回おやめになった先生方の仕事を直接見聞きしたことあるんですか?
理事会で何が起こっていたか、ご存じなんですか?
北海道の心理職の先生がそれぞれ、おやめになった元幹部の先生をどう考えているか、本心を知っているんですか?
今回の出来事について、本州の心理職の先生方にもいろいろと思うところがあると思います。
でもTwitter上の情報なんてホント断片的です。
ご意見を述べたければ、まず北海道の心理職の現場で何が起きていたのか、そして北海道の心理職の先生方が何を思っていたのか、知る努力を十分尽くしてから述べてほしいと思っています。
くだらないけど、これが私の本心です。
(…ていうか、北海道の会員を差し置いて、本州の先生が理事会で何が起こっていたか知っていたら、それはそれで問題だと思われますがね)(´Д`)