※暗号通貨は「仮想通貨」「暗号資産」などさまざまな呼び方がありますが、ここでは「暗号通貨」として使っていきます。
暗号の通貨、というなにやら怪しげな名称がついてることもあって、よくわからない人には危険・怪しいなどの印象を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで暗号通貨とはどんなものなのか?を解説していきます。
怪しい?暗号通貨とはどんなもの?
暗号通貨は怪しくありません
まず暗号通貨は怪しいというものではありません。
儲かるのか?というとそれは運の要素が強くなってしまいますが、これからの時代には必要なものという事は言えるでしょう。
儲かる事があるので一種の投資商品のように考えられることがありますが、通貨という名前が付いている事からも分かるように、別に投資の金融商品のようなものとは違う実需のあるモノだという事を知っておく必要もあるでしょう。
暗号通貨はお金です
通貨というと難しいように思われるので、お金というように言った方が分かりやすいかもしれません。
お金というのはモノやサービスと交換をすることが出来るもので、これによって価値を持つ事になるという事にもなります。
暗号通貨というのは、この取引がネット上の暗号によって行われるようになっているモノで、一般的なお金のように目に見えないという事で、暗号というように言われるというわけです。
この目に見えないからといって存在しないというわけではなく、実際にネット上では価値を持つものなので、これによってモノをサービスと交換をすることが出来るようになっていて、その価値はその交換できるモノやサービスによって考える事も出来るようになっているという事も言えるでしょう。
暗号になっている時点では、その価値は誰にも分りませんが、交換されるモノやサービスを見れば誰でもこれぐらいの価値が今はあると考えられるのだという事が分かります。
怪しいと思ってしまう原因は2つ
怪しいというように考える人は大きく分けて二つの意味で考える事が多いといって良いでしょう。
一つは正体が不明で目に見えないので意味が分からないという意味で使うというケースで、もう一つは価値が暴落する可能性があるという意味で使われるというケースです。
正体不明だからという意味では、その意味を調べて理解すればこれが怪しいものでは無いという事はすぐに理解できるでしょう。実際にモノやサービスと交換されているわけですから、なるほどこれを価値があると考える人がいるのだという事もこの時点で理解できることにもなります。
もう一つの価値が暴落するという意味での怪しいの場合は、これは可能性として十分にあるという事になります。暗号通貨は価値が政府などによって保障されているわけではありません。これが決定的な暗号通貨の特徴と言っても良いでしょう。
ですから、儲かる事もあるわけで利益が出る事もある代わりに、価値が暴落するというリスクも抱えているという事を理解する必要があります。
通貨の価値は変わるもの
お金や通貨の価値が変わらないというように考えている人は少なくはありません。
それは政府が保証しているこれまでの一般的な通貨においてはこの考えは正しいのですが、この新しく出てきた暗号という通貨についてはこの保証がないことが特徴と言ってもいいようなもので価値が使用する人により変わってしまうという事があるのがこの通貨の面白い所でもあるわけです。
使用する人同士が合意をすれば、その価値で使用出来るというだけのシステムなのがこの新しい通貨の特徴です。
これは昔の物々交換のシステムをイメージすると良いでしょう。
昔は物々交換でモノやサービスを交換していたわけですが、この物々交換の価値は取引をする人によって決まっていました。例えばお魚は漁村ではそれほど価値がありませんが、海のない山に行けば高く売る事が出来るというようになっていて、取引をする人によってその価値が大きく変わるという事があったわけです。
これと同じような事が暗号の通貨では言えるというだけのことです。取引をする人によって価値が変わるという事は、通貨の価値が常に変化しているという事が分かります。これがあるので、一気に信用を獲得して価値が暴騰するという可能性もあれば、逆に信用を失って暴落をするという可能性もあるという事になるというわけです。
信用というのは、今の情報化社会では一気に変わるものなので暴騰と暴落を繰り返すという事になるのが、こうした暗号通貨の一つの特徴という事にもなっています。
この通貨はこんなに多くの人が取引していますというような事が伝わって、多くの人が信用して使う事が出来るようになる便利なものだという事が伝われば、一気に人気となって価値が上昇するという事が考えられますし、逆に不祥事や盗難などによって悪いニュースが世界を駆け巡ればそれで一気に価値が暴落するという事もあるということになります。
実際にある取引所から膨大な額の暗号通貨が盗まれるという事件が起きた時にはその価値が暴落するというような事がありました。また、通貨の発行体が分裂するというような噂が出てきて、発行母体の信用性などが疑われるというような事があった時にも暴落をするという事がありました。
これらは、この通貨の信用性の脆弱さを物語っていると考えて良いでしょう。
通貨が暗号でやり取りされるという事で、とてつもなく利便性は良いのですが、それだけに発行体の信用というモノが大きくその価値を揺るがすという事です。
まとめ
暗号通貨がどんなものなのか?について解説しました。
暗号通貨には1000以上もの種類があるため、中には詐欺じみたおかしなものも存在します。そのせいで怪しさが増してしまうのは間違いないでしょう。
でも主流のビットコインやイーサリアムなどは怪しいものではありません。すでに決済通貨として導入されている事例もありますし、世界中でATMが増え続けています。
送金の利便性を考えれば将来性は高いもの。まだ投資目的で買う人がほとんどですが、今後は通貨としての地位も上がっていくことでしょう。