さよなら天神「都久志会館」 めんたいロックや憲法集会支え40年

 コンサートや会議などで幅広く活用されている福岡市・天神の都久志(つくし)会館が来年11月3日で閉館されることになった。福岡県教職員互助会が約40年間、管理運営してきたが老朽化のため役割を終える。本年度中に建物や跡地の売却先を決める方針。

 1979年に開館。6階建て、地下2階で延べ床面積約4800平方メートル。570席のホールや13の会議室がある。「比較的安い料金」(同互助会)で憲法や社会問題の集会、講演会、映画試写会といった多様な催しに利用されてきた。

 ホールの規模は、ライブハウスと大規模なコンサートホールの中間で、「めんたいロック」で一世を風靡(ふうび)したバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」もステージに。「翼の折れたエンジェル」の中村あゆみさんはデビュー当初に利用し、今年8月のデビュー35周年ライブの場にも選んだ。

 会館の運営・維持には多額の費用を要する大規模改修が必要で、互助会の他事業に影響するため、今月になって閉館を決めた。

 互助会の松岡孝徳専務理事は「多くの人のため文化事業に貢献してきた。惜しむ声もあるだろうがお礼とおわびを申し上げたい」と話した。 (大坪拓也)

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