世界で大人気の育成型ペットロボット「ハッチマル」の重要なパーツである、プラスチック製の卵の原材料を開発したのはフィリピン企業だった――。総合化学大手D&Lインダストリーズが17日、公表した。
開発したのは同社のプラスチック部門D&Lポリマー・アンド・カラーズ(DLPC)。香港を拠点とするプラスチック製品卸業トレードウオーカーに提供し、ハッチマルが殻を破って出てくる卵の原材料として用いられている。レスター・ラオ社長は「卵の質感を生み出すために試行錯誤した。子ども用のおもちゃなので毒性がなく、殻の破片でけがをしないよう配慮するなど安全性や強度に注意を払った」と話した。秘密保持のため、開発中は何に使用するのか知らされていなかったという。
ハッチマルは、プラスチック製の卵から「ふ化」した人形に、言葉やダンスを覚えさせて育成するおもちゃ。カナダの玩具メーカー、スピンマスターが2016年10月に発売して以来、世界50カ国以上で人気を博し、売り切れが相次いでいる。日本では、タカラトミーが発売元となり、「うまれて! ウーモ」の名称で販売している。
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