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ラッコの花嫁・思わずほのぼのしてしまう動物たちの動画や、ペットに関する雑学、トリビアなどを紹介します

ラッコの花嫁


 水族館の人気者「ラッコ」。国内での飼育数が、ピークの一九九四年の百二十二匹から今年四月末には五十三匹と激減している。生息地を抱える米国が輸出を禁止したほか、繁殖後の子育てが難しいことが理由。近親交配を避けるため施設間で交換するなど関係者が努力する中、適齢期の雌(四歳)がいる神戸市立須磨海浜水族園(同市須磨区)の飼育ぶりが注目されている。

 須磨海浜水族園には現在四匹いるが、雄は「トコ」(十二歳)だけ。適齢期の雌「ミィー」は今年二月、のとじま臨海公園水族館(石川県七尾市)から来た。トコの花嫁候補として、既に交尾行動もみられるという。

 同水族園は一九八七年に初めてラッコを輸入し、九四年には六匹になった。しかしその後は減り続け、「子育て上手」とされる野生の個体で生き残っているのは、雌の「パール」(十一歳)だけ。国内で最後に輸入された一匹だが、高齢のため繁殖は難しいという。

 日本動物園水族館協会(東京)によると、全国で飼育されているラッコの数は、二十施設で計五十三匹(今年四月現在)と、ピークの半分以下に。危機的状況を打開しようと、協会は血縁関係のないラッコ同士で繁殖させる「種の保存事業」を進め、交換や雄ラッコの貸し出しをしている。

 背景には、米国がアラスカ海の環境汚染による個数の減少や動物保護団体の反対を受け、十年ほど前から輸出を禁止したことがある。

 また、施設生まれの雌は、野生の雌に比べて育児能力が低いことも激減の一因という。昨年は全国の施設で計四匹生まれたが、いずれも十カ月以内に死んだ。

 現在、国内の雌は繁殖期を過ぎた十一歳以上が半数を占める。ラッコの飼育に詳しい鳥羽水族館(三重県)の石原良浩飼育員(46)は「適齢期の個体をいかに無事出産させるかが課題」と指摘。須磨海浜水族園の平川雄治学芸員(38)は「餌や、ほかのラッコとの関係にも気を配っている。ぜひミィーには元気な子を生んでほしい」と話している。

ラッコも育児能力必要なんですね。

子育ては野生の雌の方が上手だとしても、今後野生のラッコが輸入されることも難しいでしょうし…。

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