井岡にドーピング違反の事実なし…WBOも承認 JBCが「お詫び」文書で明かす
日本ボクシングコミッション(JBC)は28日、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)にドーピングの事実は認められなかったとの倫理委員会の答申結果を世界ボクシング機構(WBO)へ報告し、WBOから承認を得たと公式サイトで明かした。
JBCは公式サイトに永田有平理事長名で「JBCからのお詫び」として文書を掲載。昨年大みそかの防衛戦でのドーピング検査がずさんであったこと、間違った検査に基づく情報を流出させ、井岡の名誉を著しく傷つけたことなどを謝罪。対戦相手の田中恒成(畑中)とその関係者、そしてボクシングファンに対しても「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことについてもお詫び申し上げます」としている。
また、世界王座認定団体であるWBOに対し、「ドーピングの事実は認められなかったとの倫理委員会の答申書の結果を直ちに連絡し、WBOの承認をいただきました」と明かした。さらに、今後は同じ過ちを繰り返さぬよう、「ドーピング検査体制、情報管理などを早急に改善いたします」としている。
JBCは今月19日にオンラインで記者会見し、倫理員会の答申書を公表。井岡にドーピング違反はなかったと結論づけた。永田理事長は会見で井岡サイドに直接謝罪に出向くことを明言したが、関係者によると、いまだに直接謝罪はないという。
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