検討を依頼されておりました、Bさんの異動に関して、直近の我社の直近のビジネス状況と長期的なビジネス状況から考えた、結果報告をさせていただきます。
結論から言いまして、Bさんは、P事業部に異動させるべきです。
まず、直近のビジネス状況から言いますと、X事業部にとっては、優秀なBさんが抜ける事による影響は、まずありません。最近のX事業部の状況は好調ですし、何より、大きな売上げが見込める画期的な新商品Xを来年市場投入します。これにより、たとえ、Bさんが抜けてたとしても、今いる人材でうまく対処ていけると思っております。
逆に、P事業部の方は、Bさんのような優秀な人材が必要なビジネス状況です。つまり、P事業部は目新しい商品がなく、広告予算も限られています。最近は新興の競合に押されて業績の落ち込みが激しいです。こういった状況のP事業部には、Bさんのような全社的に評価の高い営業手腕を持った人材が是非とも必要です。
さらに、長期的には、この人事異動によって、全社的な人材育成につながるとも考えています。
1つには、経営幹部の育成です。Bさんは、人事部から将来の経営幹部として期待されています。ところが、彼はこの10年ずっとX事業部で働いていて、もっと他の事業の事を学ぶべきです。幸いな事に、P事業部は、X事業部とは全く異なる商品・顧客・競合を扱っています。ここにBさんが異動することで経営幹部としての育成につながるでしょう。
もう一つは、営業担当者の育成です。X事業部の営業担当は、Bさん以外の人材は、営業の基本はもちろん身に付けてきていますが、最近伸び悩み気味と聞いております。ご存知のようにX事業部は環境の変化から数年後には大きな方針転換が必要です。Bさんが異動する事で、X事業部の営業担当は、この経営環境の変化に自ら立ち向かっていく必要が出てきます。これは、彼らを一歩も二歩も成長させるでしょう。
以上の理由により、私は、BさんをP事業部に異動させるべき、と考えています。
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以上の提案文を作成するための「論理のピラミッドストラクチャー」
□ Bさんは、異動させるべき
(直近のビジネスに関する視点)
→ 1) X事業部はBiz状況がよく、エースのBさんが抜けても影響は最小限
→ X事業部の業績は現在好調である
→ X事業部では、大きな売上げが見込める画期的な新商品Xを来年市場投入予定である
→ 2) P事業部の現在のBiz状況はBさんのような人材が必要
→ P事業部は目新しい新商品がなく、広告予算も限られている
→ P事業部は新興の競合に押されて近年業績の落ち込みが激しい
→ Bさんの営業成績は事業部トップで、その営業手腕は全社的にも評価が高い
(長期的なビジネスに関する視点)
→ 3) 会社全体で人材育成につながる
→ この人事異動はある意味、経営幹部の育成である
→ 人事部からは、「Bさんは将来の経営幹部として育てたい」といわれている
→ Bさんは10年間、ずっとX事業部で働いていて、他の事業も知るべきだ
→ X事業部とP事業部では、扱っている商品・顧客層・競合状況などが
大きく異なるので、Bさんのキャリアアップにつながる
→ この人事異動によって、Bさん以外の優秀な営業担当が増える可能性がる
→ X事業部は環境の変化から数年後には大きな方針転換が必要である
→ X事業部のBさんを除く営業担当者は、営業の基本はできているが最近
伸び悩み気味。