わたしが今まで15年以上株式市場で得てきた利益の半分くらいは四季報から着想を得た長期投資で築かれています。
四季報発売後に気になった銘柄をチェックして、その後掘り下げて企業調査をし、何回かに分けて買っていくのが常です。
最低3ヶ月保有。
長くなると数年は現物保有します。
そして、いくつかのテンバガー(10倍株)をとれた実績もあります。
四季報は、春号(3月)夏号(6月)秋号(9月)新春号(12月)
年4回の四半期ごとの発刊です。
四季報は宝の宝庫
・四季報の発売元は東洋経済新聞社です。
・すべての上場企業を120人ほどの記者でフォローして記事を掲載しています。
一人あたり数十社担当という事になります。
・実際に会社にヒアリングをして調査しているので、個人投資家がわからないような【気付き】が多く書かれています。
・もちろん、個人投資家でもヒアリングは可能ですが、前もって質問内容を考えたり、電話をしたりするのは、わりと億劫です。
その作業を代替してもらっていると考えると非常に有用な書籍だと思います。
四季報の読み方
私は四季報が発売されてから約1ヶ月かけてゆっくりと読み進めます。
通読といっても水産・農林セクターの極洋(1301)から順番に読んでいくとなると、よっぽどの活字オタクでないとすぐに挫折しますよね
四季報は、先頭から読むのは駄目だなと思っています。
自分の好きな銘柄、保有している銘柄を軸にして、そこから周辺銘柄を探っていく読み方の方が気楽に読めます。
私が個人的に大事に思っている銘柄コードは
3000番代の【情報・通信】セクターです。
3600~3900番あたりはとくに重要です。
ここに当てはまる銘柄で、若い会社があれば重点的に読む事をオススメします。
私はこのあたりの銘柄コードからテンバガーを発掘しています。
次に6000番代の【サービス】セクターです。
6000~6200までを重点的に読みます。
6200をこえると輸送用機器になるので、そこまでで一度休憩します(笑)
ここからも過去テンバガーをGETできました。
あまり見ない銘柄コードと銘柄名にはチャンスが宿っていますよ。
逆に読まないのは
1700番代~1900番代の【建設】セクターと8300番代の【地銀】セクターです。
この2セクターは、ある程度業績が似通ってくるわりに銘柄数が多いので、精読する時間がもったいないです。
時間的効率を考えるとどうしても優先順位は低くなります。
もし抑えておきたい時は、
大成建設(1801)大林組(1802)清水建設(1803)の飛び番号の1,2,3だけを読むようにします。
それだけでセクター動向は把握できます。
地銀セクターは、そもそもと投資対象ではないです。
金融セクターは三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)三井住友フィナンシャルグループ(8316)みずほフィナンシャルグループ(8411)の3メガを見るだけで十分だと思います。
人により、いろんな読み方があるのが、四季報の良いところです!
四季報はキーワード!【キーワード検索】
その時々のテーマを四季報で検索します。
2011年なら東日本大震災が発生した年ですから、【放射能】【除染】がヒットキーワードでした。
また、【土壌汚染】などもグッドでしたね。
その後、計画停電となり、自然エネルギーへの回帰がテーマとなりました。
その際なら【太陽光】【LED】【地熱】などがヒットキーワードでした。
リニアが開通するなら【リニア】
インバウンドなら【民泊】
2015年なら【ドローン】がヒットキーワードでした。
※【カードローン】でヒットしてしまいますが、それは手作業で省きます
2015年~2016年にかけて自動運転の機運が高まりました。
その際には、【自動運転】【ZMP】
後は【フィンテック】【ブロックチェーン】【仮想通貨】【マイニング】など
新しいテクノロジーが出てきたら、とりあえずキーワードを見つけてみると
思わぬ大化け株が見つかるかもしれません。
その時々の社会的課題を解決できるワードを思いつけるかどうかがポイントです。
よくポジティブワードで検索するといいよと言われますが
あまりバックテストの結果はよくないです。
例えば
【黒字】 |
【増収増益】 |
【好調】 |
【最高益】 |
などでしょうか。
こういったいかにもポジティブなキーワードはすでに株価におりこまれている場合が多いので気休め程度にしか見ないです。
10年ほど前は、こういうパワーワードも非常に強かったですけどね。
あ!
このキーワード検索は四季報CD-ROM版でしか使えません。
この点四季報CD-ROM版の方がオススメできると思います。
同時に四季報プロを購読していると網羅的に銘柄を把握する事ができます。
金銭的余裕があるなら、こちらも購読することをオススメします
個人投資家は四季報を読むべき!
昨今はアルゴリズム売買ばかりで、個人投資家にとって難易度の高い株式市場ですが、そんな現状であるからこそ、四季報だと思います。
とくに
・兼業投資家、昼間会社勤めしている人。
(お昼休みに株価チェックする程度の人)
・一週間に一度株価をチェックする程度の副業感覚の人。
・株式投資1年未満の投資初心者。
・日中は子育てで株価チェックできない主婦・主夫。
・ゆっくりと資産形成したい年金生活者
これくらいの投資フェイズの方には一番有用なツールだと思います。
四季報を読まなくていい人
・日ばかり、デイトレード、スキャルピングで生計を立てている人は読む必要はないかもしれません。
短期需給読みと四季報読みは相反する事象です。
むしろ四季報情報がバイアスになり、短期思考の邪魔をする可能性が高いです。
四季報配達
・四半期(3月、6月、9月、12月)ごとの第二金曜日に届きます。
・定期購読をしていると、前日の引け後(15:00以降)に届くというメリットがあります。
・証券会社のお得様になると、無料贈呈してもらえる場合があります。
四季報の値段
・四季報 2,200円
・四季報ワイド版 2,800円 文字が2倍 袋とじがある
・四季報CD-ROM版 7,480円 検索できる
・四季報プロ500 1,300円 とにかく見やすいです
私は、最近スマホ老眼で細かい文字が見にくくなってきたので、四季報ワイド版に切り替えました。
まだ老眼なんて年齢ではないんですけどねぇ・・。
四季報の総合的な感想
・投資家にとって必読でしょう。
私は四季報が廃刊になるなら投資はやめるかもしれません。
それくらい貴重な情報源です。
あやしい情報や投資法に手を出すくらいなら一度四季報をしっかり
通読するのをオススメします。
必ず投資力アップに役立ちます。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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