3日目
前日の記事はこちら(別ウインドウで開く)
バンコクで迎える3回目の朝。だいぶこの町にも慣れてきた。
簡単に朝食を済ませて、僕らは駅へと向かった。
アユタヤに行く方法は鉄道以外にもいくつかあるけれど、今回は列車で行くことにした。タイ国鉄は基本的に電車じゃなくてディーゼル車が客車を引っ張るタイプだから、架線はない。
一昨日覗きに来たフワランポーン駅からは2時間ほどの旅。駅の窓口で何とか切符を買った。チケットには列車の時刻や座席番号までもが記されている。こんな列車でもちゃんと座席も指定されるのは驚きだった。とはいっても客車の編成はめちゃくちゃで、号車の数え方がわからない。そもそも、ほかの客は皆座席指定なんて気にせず好き勝手座ってるようだったから、自分たちもそうすることにした。
出発するとしばらくはバラックの間を抜け、やがて視界が開けてくる。小さな沼の向こうには別の列車が走っているのが見える。あっちは機関車はついていないらしいけど、ボロさはこちらといい勝負だ。
日差しがキツい。扇子とかを持ってくればよかった。クーラーなんて当然ないし、扇風機もぶっ壊れている。頼りは窓から入ってくる風のみだ。しかも、3等車の椅子は一昔前の日本ほローカル線のような直角のボックスシートで、快適とは到底言えない。さらに、窓をずっと開けて走るから、すすと砂で車内が全体的に汚い。これぞ僕らの求めていた列車の旅だ。
さらに走ると田舎の風景が広がってくる。走行速度はおそらく最大でも60km/h程だろうか、日本の列車よりは少しゆっくり目だ。
有名な遺跡はほとんど駅から川を渡った反対側にある。だから、まずは渡し船に乗って対岸に渡る。
渡し舟には様々な国から来たと思われる観光客と、バイクを手で押す地元民が一緒に乗っている。
この町の日常は、きっと常に観光業とともにあるのだろう。

ものすごい暑いだ。後から思い返しても、この旅行の中でこの日の暑さが一番キツかった。僕らは歩いたけど、アユタヤを回るなら大人しくタクシーとかを使った方が良さそうだ。この一日でかなり日焼けして、後々かなり痛かった。

渡し舟には様々な国から来たと思われる観光客と、バイクを手で押す地元民が一緒に乗っている。
この町の日常は、きっと常に観光業とともにあるのだろう。
ものすごい暑いだ。後から思い返しても、この旅行の中でこの日の暑さが一番キツかった。僕らは歩いたけど、アユタヤを回るなら大人しくタクシーとかを使った方が良さそうだ。この一日でかなり日焼けして、後々かなり痛かった。
まず来たのはワット・プラシーサンペット。
1491年に建立された、アユタヤ王朝でも中心的な寺院だという。
1767年のビルマ軍の侵攻で一度破壊されたけれど、その後再建されたらしい。
1491年に建立された、アユタヤ王朝でも中心的な寺院だという。
1767年のビルマ軍の侵攻で一度破壊されたけれど、その後再建されたらしい。
三つの大きな仏塔が印象的だ。
しかし、あまりにも暑い。
飲み物を何本買っても足りない。
木陰から寺院全体を眺める。
しかし、バンコクとは打って変わって観光客が異様に少ない。
日本からのバンコクへのツアーは、大抵アユタヤへのデイトリップが組み込まれているイメージだけど、そのほかの国からの観光ではそうでもないのだろうか。敷地内で会うのは日本人と中国系と思われる人が中心だ。
Chom Thong Throne Hallはワット・プラシーサンペットの敷地内にある。
外から見ると、比較的ちゃんと形を保っているように感じる。
でも中から見ると、柱が残っているだけだ。
根本はコンクリートで固めて補強されているようだ。
レンガの色は比較的鮮やかに保たれているけど、汚れか焼けた跡か、黒い部分も目立つ。
アユタヤでは、このような頭のない仏像を数多く見る。
これもビルマの侵攻によるものらしい。頭部は戦利品として持ち帰られてしまったとか。
歩いて場所を移っても、結局同じような寺院に出くわす。
暑さのせいもあり、どれも同じに見えてくる。
さっき言った首のない仏像はここにも並んでいる。
一個ずつ丁寧に頭だけ取っていったのだろうか。
こういう歴史的建造物って、日本だったら絶対柵で囲われていて近づけすらしないと思う。でもアユタヤでは、簡単に登れてしまう。
上からの眺め。柵も何もないのでちょっと怖い。眺めがいいとかそういうわけではないけど、登れただけでなんかうれしい。
この日の昼ごはんはアユタヤで食べた気がするけど、もう記憶があいまいだ。アユタヤ駅まで戻ってきた。線路と同じ高さで列車を待つのは新鮮である。
行きと同じで車内はクーラーがないから、進行方向に向いた椅子に座って窓を全開にし、風を浴びないとすぐ熱中症になりそうである。タイ国鉄はクーラーがついているのはもう上級クラスで別料金になるみたいだ。実はこの列車にもクーラーがついた車両が連結されていた。

遠くには発達し始めた雲が見える。これから一雨ありそうだ。

ここはバンコク第二の空港、ドンムアン空港。かつてはバンコクの表玄関だったけれど、新空港にその役割を譲り、いまはLCC中心の空港だ。空港のアクセス鉄道がこの僕らが乗っているような客車って、なんだかおもしろい。

日が傾いてきた。それでも暑いことに変わりない。
列車は徐々にバンコクの中心部へと入っていく。

そして、夕方にはバンコクに戻ってきた。
先頭の機関車は思ったより新しそうだ。

ここに来ると、端に留置されている日本製の客車がどうしても気になってしまう。
しばらく使われていないようで、いつ来ても同じ位置にいる。

夕方のカオサン通り。じつはバンコクとも明日お別れだ。
カオサン通りはがやがやしているけど何か落ち着く。
周りもみんな旅行者だからだろうか。

チャーハンとトムヤムクン、すなわちエビ入りトムヤムスープだ。かなり辛いから他の料理と一緒に頼んで中和したほうがいい。僕は半泣きで食べ進めることになった。
食後はまたカオサン通り周辺をプラプラしながら、この多国籍で無国籍な不思議な雰囲気を楽しんでいた。明日は宿を朝チェックアウトすることになるから、荷物をまとめておかないとな。
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5日目の記事は準備中
遠くには発達し始めた雲が見える。これから一雨ありそうだ。
ここはバンコク第二の空港、ドンムアン空港。かつてはバンコクの表玄関だったけれど、新空港にその役割を譲り、いまはLCC中心の空港だ。空港のアクセス鉄道がこの僕らが乗っているような客車って、なんだかおもしろい。
日が傾いてきた。それでも暑いことに変わりない。
列車は徐々にバンコクの中心部へと入っていく。
そして、夕方にはバンコクに戻ってきた。
先頭の機関車は思ったより新しそうだ。
ここに来ると、端に留置されている日本製の客車がどうしても気になってしまう。
しばらく使われていないようで、いつ来ても同じ位置にいる。
夕方のカオサン通り。じつはバンコクとも明日お別れだ。
カオサン通りはがやがやしているけど何か落ち着く。
周りもみんな旅行者だからだろうか。
チャーハンとトムヤムクン、すなわちエビ入りトムヤムスープだ。かなり辛いから他の料理と一緒に頼んで中和したほうがいい。僕は半泣きで食べ進めることになった。
食後はまたカオサン通り周辺をプラプラしながら、この多国籍で無国籍な不思議な雰囲気を楽しんでいた。明日は宿を朝チェックアウトすることになるから、荷物をまとめておかないとな。
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