JAPANSWIM2016の第5日目が終了しました。
準決勝が3種目、決勝が4種目行われ、本日も非常にドラマの多い1日となりました。新たにリオ五輪代表入りが内定した選手が11名。男女の400mフリーリレー、男子200mバタフライでは優勝の瀬戸大也選手(JSS毛呂山)と2位の坂井聖人選手(早稲田大学)、本日の最終種目男子200m平泳ぎでは優勝の小関也朱篤選手(ミキハウス)と2位の渡辺一平選手(早稲田大学)が派遣標準記録を突破し、リオ五輪代表が内定しました。そして女子400mメドレーリレーでの派遣条件が全て満たされ、100m背泳ぎを中学新で優勝した酒井夏海選手(スウィン南越谷)も内定となります。

今日もまずは準決勝レース。
【男子200m背泳ぎ】
予選から好調の砂間敬太選手(イトマン)が派遣標準記録を上回る1分56秒43の好記録でトップ通過。「予選の課題だった滑らかなバサロを意識した。自分のやるべきことが出来てよかった。準決勝は1分56秒台を狙っていたので上出来。自分らしいレース出来ればベストが出る。決勝では1分54秒台を視野に入れたい。」2位通過の入江陵介選手(イトマン東進)は明日の決勝に向け「今出来る最高の泳ぎをしたい。まずは代表権を取ることがまず第一。」
【女子200m平泳ぎ】
日本記録保持者・金藤理絵選手(Jaked)が途中まで日本記録ペースを上回る圧巻の泳ぎで2分21秒05で決勝進出「21秒台でしかも0なので安心しています。100mで代表争いが出来たのが自信になっている。色んな人たちのレースを見て、ドラマを見て、自分の源になっている。明日はたくさん応援にも来てくれるのでみんなに喜んでもらいたい」400m個メで代表内定の清水咲子選手(ミキハウス)が2位、200m個メで代表内定の今井月選手(豊川高校)が3位、世界王者の渡部香生子選手(JSS立石)は4位で決勝進出。
【男子200m個人メドレー】

萩野公介選手(東洋大学)が決勝での日本記録挑戦に向け、バタフライを24秒43で前半は日本記録ペースを上回る盤石の泳ぎを見せ、1分55秒98の好記録でトップ通過。「目的を持って臨んだレース。明日に繋がる。この感じで平泳ぎ、自由形で詰めるだけ。これまで自己ベストを出すと言って実現できていないので、明日は自己ベストを出したい」と明日の決勝には記録にも期待がかかります。瀬戸大也選手(JSS毛呂山)、藤森太将選手(ミキハウス)も順当に決勝進出。は準決勝で萩野選手、瀬戸選手にプレッシャーを与えたいところです。
そして決勝レース。
【男子100m自由形】

男子100m自由形では中村克選手(イトマン東進)が48秒25の日本新記録を樹立して優勝!惜しくも個人での派遣標準記録には届かず「自分の記録は残念だがリレーでの派遣が決まって嬉しい」2位の塩浦慎理選手(イトマン東進)も48秒35で従来の日本記録を上回る自己ベスト!上位2選手が大きなアドバンテージを作り、3位の小長谷研二選手(岐阜西SC)が49秒07、4位の古賀淳也選手(第一三共)が49秒25で400mフリーリレーでの派遣標準記録を突破!古賀選手は4年前、今大会と背泳ぎでの代表入りを逃し「五輪とは縁がないですね・・・。」と語っていましたが、見事ここで五輪代表入りが内定し、フラッシュインタビューでは会場が大きく湧きました。

【女子100m自由形】

決勝では「勝ちたいです!」と闘争心を隠さなかった内田美希選手(東洋大学)が積極的なレース展開で見事53秒88の日本新記録を樹立して優勝!「嬉しいです。でも個人派遣標準まであと0秒07で悔しさの方が大きい」と悔しさの中にも充実した笑顔が見られました。そして注目の池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)は54秒06の高校新記録で2位!「53秒台狙っていたので悔しいがこの4人でリレーが組めて嬉しい」という通り、3位の松本弥生選手(ミキハウス)が54秒43、4位の山口美咲選手(イトマン)が54秒99でリレーでの派遣標準記録を突破。800mリレーに続き、昨年と同じメンバーで組むリオ五輪でのリレーとなりました!
【男子200mバタフライ】

予想通り瀬戸大也選手(JSS毛呂山)と坂井聖人選手(早稲田大学)が競り合う展開。前半は瀬戸選手がややリードし、100mから150mで坂井選手が追いつくとラスト勝負。僅差でのレースは瀬戸選手が1分54秒14で優勝、坂井選手は1分54秒21で共に派遣標準記録を突破してリオ五輪代表に内定。この大舞台でも力を出し切った高校3年生の幌村尚選手(ナイスSP)が3位。そして北京五輪、ロンドン五輪銅メダリストの松田丈志選手(セガサミー)は4位で「200mバタフライは今日で引退。今の自分の力は出せたと思う。」といつも冷静な松田選手が言葉を詰まらせました。「ここ最近は200mバタフライを泳ぐのが怖かった。でも自分を育ててくれた自分が一番大事にしてきた種目。応援してくれる人たちがいたからやってこれた。その人たちのために今日は泳いだ。」と最後は清々しい表情でした。
【男子200m平泳ぎ】

熾烈な代表権争いに注目が集まったこの種目。やはり第一人者・小関也朱篤選手(ミキハウス)が前半から飛び出し、それに北島康介選手(日本コカ・コーラ)も喰らいつく展開。準決勝トップの渡辺一平選手(早稲田大学)は徐々に北島選手の背後に迫り、勝負はラスト50m。小関選手が逃げ切り2分08秒14で優勝!「よかったというひと言。タイムは物足りないがリオの出場権を得ることが出来てよかった。」熾烈な2位争いを抜け出し2分09秒45で2位に入った渡辺選手は「予選、準決勝、決勝とタイムを落としてしまったが、早稲田大学の先輩たちとオリンピックに行けることが嬉しい。このタイムでは世界と戦えないのでしっかり準備したい。」共に派遣標準記録を突破してリオ五輪代表に内定!

そして5位でリオ五輪への道が途絶えた北島選手は、囲み取材で現役引退を示唆。落選はしたものの最後まで諦めず、本当に最後の最後まで戦い抜いた北島選手には、会場から惜しみない拍手が鳴り止みませんでした。
今日もひとつひとつのレースに多くのドラマがあり、選手の数だけ人間模様があります。競泳の代表選手選考会は残酷でもありますが、だからこそ清々しく、見ている人たちの心を打ちます。今日のレース後は本当に至るところで涙と笑顔を見た気がします。
さぁいよいよ選考会も残すところあと2日!内定者はここまで30名。既にロンドン五輪を超えるメンバー構成となりそうです。そしてまだまだ2日間で増えるはずです。選手たちへの応援をよろしくお願い致します!
公式リザルトはこちらから
第92回日本選手権水泳競技大会 競技結果速報
準決勝が3種目、決勝が4種目行われ、本日も非常にドラマの多い1日となりました。新たにリオ五輪代表入りが内定した選手が11名。男女の400mフリーリレー、男子200mバタフライでは優勝の瀬戸大也選手(JSS毛呂山)と2位の坂井聖人選手(早稲田大学)、本日の最終種目男子200m平泳ぎでは優勝の小関也朱篤選手(ミキハウス)と2位の渡辺一平選手(早稲田大学)が派遣標準記録を突破し、リオ五輪代表が内定しました。そして女子400mメドレーリレーでの派遣条件が全て満たされ、100m背泳ぎを中学新で優勝した酒井夏海選手(スウィン南越谷)も内定となります。
今日もまずは準決勝レース。
【男子200m背泳ぎ】
予選から好調の砂間敬太選手(イトマン)が派遣標準記録を上回る1分56秒43の好記録でトップ通過。「予選の課題だった滑らかなバサロを意識した。自分のやるべきことが出来てよかった。準決勝は1分56秒台を狙っていたので上出来。自分らしいレース出来ればベストが出る。決勝では1分54秒台を視野に入れたい。」2位通過の入江陵介選手(イトマン東進)は明日の決勝に向け「今出来る最高の泳ぎをしたい。まずは代表権を取ることがまず第一。」
【女子200m平泳ぎ】
日本記録保持者・金藤理絵選手(Jaked)が途中まで日本記録ペースを上回る圧巻の泳ぎで2分21秒05で決勝進出「21秒台でしかも0なので安心しています。100mで代表争いが出来たのが自信になっている。色んな人たちのレースを見て、ドラマを見て、自分の源になっている。明日はたくさん応援にも来てくれるのでみんなに喜んでもらいたい」400m個メで代表内定の清水咲子選手(ミキハウス)が2位、200m個メで代表内定の今井月選手(豊川高校)が3位、世界王者の渡部香生子選手(JSS立石)は4位で決勝進出。
【男子200m個人メドレー】
萩野公介選手(東洋大学)が決勝での日本記録挑戦に向け、バタフライを24秒43で前半は日本記録ペースを上回る盤石の泳ぎを見せ、1分55秒98の好記録でトップ通過。「目的を持って臨んだレース。明日に繋がる。この感じで平泳ぎ、自由形で詰めるだけ。これまで自己ベストを出すと言って実現できていないので、明日は自己ベストを出したい」と明日の決勝には記録にも期待がかかります。瀬戸大也選手(JSS毛呂山)、藤森太将選手(ミキハウス)も順当に決勝進出。は準決勝で萩野選手、瀬戸選手にプレッシャーを与えたいところです。
そして決勝レース。
【男子100m自由形】
男子100m自由形では中村克選手(イトマン東進)が48秒25の日本新記録を樹立して優勝!惜しくも個人での派遣標準記録には届かず「自分の記録は残念だがリレーでの派遣が決まって嬉しい」2位の塩浦慎理選手(イトマン東進)も48秒35で従来の日本記録を上回る自己ベスト!上位2選手が大きなアドバンテージを作り、3位の小長谷研二選手(岐阜西SC)が49秒07、4位の古賀淳也選手(第一三共)が49秒25で400mフリーリレーでの派遣標準記録を突破!古賀選手は4年前、今大会と背泳ぎでの代表入りを逃し「五輪とは縁がないですね・・・。」と語っていましたが、見事ここで五輪代表入りが内定し、フラッシュインタビューでは会場が大きく湧きました。
【女子100m自由形】
決勝では「勝ちたいです!」と闘争心を隠さなかった内田美希選手(東洋大学)が積極的なレース展開で見事53秒88の日本新記録を樹立して優勝!「嬉しいです。でも個人派遣標準まであと0秒07で悔しさの方が大きい」と悔しさの中にも充実した笑顔が見られました。そして注目の池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)は54秒06の高校新記録で2位!「53秒台狙っていたので悔しいがこの4人でリレーが組めて嬉しい」という通り、3位の松本弥生選手(ミキハウス)が54秒43、4位の山口美咲選手(イトマン)が54秒99でリレーでの派遣標準記録を突破。800mリレーに続き、昨年と同じメンバーで組むリオ五輪でのリレーとなりました!
【男子200mバタフライ】
予想通り瀬戸大也選手(JSS毛呂山)と坂井聖人選手(早稲田大学)が競り合う展開。前半は瀬戸選手がややリードし、100mから150mで坂井選手が追いつくとラスト勝負。僅差でのレースは瀬戸選手が1分54秒14で優勝、坂井選手は1分54秒21で共に派遣標準記録を突破してリオ五輪代表に内定。この大舞台でも力を出し切った高校3年生の幌村尚選手(ナイスSP)が3位。そして北京五輪、ロンドン五輪銅メダリストの松田丈志選手(セガサミー)は4位で「200mバタフライは今日で引退。今の自分の力は出せたと思う。」といつも冷静な松田選手が言葉を詰まらせました。「ここ最近は200mバタフライを泳ぐのが怖かった。でも自分を育ててくれた自分が一番大事にしてきた種目。応援してくれる人たちがいたからやってこれた。その人たちのために今日は泳いだ。」と最後は清々しい表情でした。
【男子200m平泳ぎ】
熾烈な代表権争いに注目が集まったこの種目。やはり第一人者・小関也朱篤選手(ミキハウス)が前半から飛び出し、それに北島康介選手(日本コカ・コーラ)も喰らいつく展開。準決勝トップの渡辺一平選手(早稲田大学)は徐々に北島選手の背後に迫り、勝負はラスト50m。小関選手が逃げ切り2分08秒14で優勝!「よかったというひと言。タイムは物足りないがリオの出場権を得ることが出来てよかった。」熾烈な2位争いを抜け出し2分09秒45で2位に入った渡辺選手は「予選、準決勝、決勝とタイムを落としてしまったが、早稲田大学の先輩たちとオリンピックに行けることが嬉しい。このタイムでは世界と戦えないのでしっかり準備したい。」共に派遣標準記録を突破してリオ五輪代表に内定!
そして5位でリオ五輪への道が途絶えた北島選手は、囲み取材で現役引退を示唆。落選はしたものの最後まで諦めず、本当に最後の最後まで戦い抜いた北島選手には、会場から惜しみない拍手が鳴り止みませんでした。
今日もひとつひとつのレースに多くのドラマがあり、選手の数だけ人間模様があります。競泳の代表選手選考会は残酷でもありますが、だからこそ清々しく、見ている人たちの心を打ちます。今日のレース後は本当に至るところで涙と笑顔を見た気がします。
さぁいよいよ選考会も残すところあと2日!内定者はここまで30名。既にロンドン五輪を超えるメンバー構成となりそうです。そしてまだまだ2日間で増えるはずです。選手たちへの応援をよろしくお願い致します!
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第92回日本選手権水泳競技大会 競技結果速報
(写真:PICSPORT)