「職業病は腱鞘炎」 行司、華やかな土俵をおりると

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鈴木健輔
【動画】なるほど大相撲「裏方編」行司
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 1枚55円で売られている番付表。あれは4分の1に縮小印刷されたもので、原本は手書きだ。一字、一字に、根気が詰まっている。

 千秋楽の取組をさばき終えると、三役格行司の第3代木村容堂さん(59)は花道で、気合を入れ直す。

 「さあ、仕事だ」

 角界が休みモードに入る場所直後でも、容堂さんは例外。次の場所の番付表を一人で書く役を務めている。豪華絢爛(けんらん)な装束で土俵に上がる時とは違う、地道な作業だ。

 番付を決める審判部の会議は、千秋楽から3日後、国技館地下の会議室の扉を閉め切って開かれる。

【マンガ動画】なるほど大相撲・裏方編

意外と知られていない大相撲を支える裏方の仕事について,マンガで解説します(制作:朝日新聞デザイン部)

 限られた人しか入れないこの…

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