一見"本物にしかみえない”ショートメール
ドコモユーザーに、突如送られてきたショートメール。
「お客様がご利用の電話料金が大変高額となっております。ご確認ください」
この記事の画像(9枚)送信した側にはNTTの文字がある。
一見正規のメールのように見えるが、添付されたURLをよく見ると、「http://nttdocd」の文字。
docomoではなく、不自然なアルファベットが表示されている。
実は、NTTドコモを装った詐欺メールだ。
このメールを1週間ほど前に受け取った女性はこう語る。
埼玉県在住の40代女性:
電話料金高額っていうのに頭がワッてなって…でもとりあえず開こうと思っちゃった。見慣れない画面がちらっと見えて、もうドコモではないっていうのがわかったので、すぐに消して。本当に巧妙だなと、本当にサイトが似てるので
幸い、女性は金銭的な被害はなかった。
指定のURLにアクセスすると…
女性が思わずアクセスしてしまったという問題のURLにアクセスしてみると、ドコモユーザーにおなじみのdアカウントの認証画面が出てくる。
実際のものと比べてみると、その違いは一度見ただけでは分からないほどよく似ている。
しかし、Dの文字に注目すると、偽のサイトは半角であるのが分かる。
さらにこの先に進むと、名前などの個人情報のほか、クレジットカード情報を入力する画面へと誘導される。
街の人に偽の画面を見てもらうと…
ドコモユーザーA:
一見わからないかなと思います。(知らない状態でログイン画面が回ってきたら)すっかり騙されると思います
ドコモユーザーB:
似てる!いじっちゃうかもしれないですね。
画像だけ見たら、ほぼほぼ変わらないので、うっかりMy docomo開いたのかなっていう感じかもしれないですね
SMS詐欺メールが急増中
実は、SMSをめぐる詐欺メールは驚異的な勢いで増加している。
情報セキュリティー会社によると、2021年1月から3月にかけての詐欺メールは、前年同時期の790%、稀に見る増加率だという。
実在する企業を装ってメールを送り、個人情報を盗み出そうとするフィッシング詐欺。
中には、クレジットカードを約5万円分不正利用された報告もあるという。
情報セキュリティ会社 株式会社ラック・仲上竜太さん:
SMSそのものがあまり認証がなく送れるということと、攻撃ツールとしては非常に手軽に攻撃ができてしまうというのが背景にあるかと思います。
SMSで送られたURLアドレスを開かないように注意する、といったことを心がけていただけるとよいかと思います
NTTドコモも、フィッシングSMSが出回っているとして注意を呼びかけている。
(「イット!」5月26日放送)