冨山智広、Skynet代表取締役が自動売却のメリット、デメリットを解説します。

皆さんはFXの自動売買をご存じでしょうか?自動売買は、プログラムを用いることで勝手に通貨の売買を行ってくれるという、一見するととても使い勝手のいい代物です。プログラムはいわば人間における脳のようなものですが、それが優れているか劣っているかで出来に大きな影響を与えます。このプログラムを開発し、利益を少しでも生み出そうとしているのが冨山智広さんです。

冨山智広さんの発言から自動売買のメリットデメリットを探る

冨山智広さんにとって、自動売買のプログラムを作ることはそこまで難しいわけではなく、しっかりと解析を行い、データを取って結果を残せるかどうかを見ていきます。自動売買におけるメリットは、24時間いつでも取引が行えること、そして、感情に左右されないことです。例えば、株の場合、株価が上がればもう少し上がるかもしれないと考えるようになります。しかし、それは希望的観測に過ぎず、本当にそうなるかはわかりません。希望的観測を少しでも捨て、ドライに売買を行うのは人間だとなかなか大変です。
冨山智広さんは以前パチプロとして、大学生の年齢でありながら年間数百万円を稼いでいました。この時、冨山智広さんは自ら考案した攻略法によって数百万円を稼いでいたわけですが、同じ攻略法を用いているにもかかわらず、うまくいく人、そうでない人がいたのです。この時、冨山智広さんは下手に知識がある人間ほどダメという考えに至ります。下手に知識があると、これはこうじゃないか、ああじゃないかと攻略法を無視した行動をとってしまいます。

知識がない方がうまくいきやすい?

パチプロとして攻略法を編み出していた冨山智広さんですが、事前に知識を持ち合わせていない方が攻略法を素直に利用し、何の味付けもせず、ストレートに結果を出せる、そのように考えていました。これはFXの自動売買でも言える話です。FXの自動売買の場合、人間からすれば売り時ではない、買い時ではないと思う場面が出ても、プログラム側は、ここで売り、買いだと判断します。もし下手に知識がある人だと、このプログラムはおかしいと判断して、別のプログラムを使おうとするかもしれません。しかし、そのプログラムが非常に優秀だった場合にはその人は大きな損をします。知識がない人であれば、プログラムの判断を信じざるを得ないわけですが、結果的に大きな得を手にする可能性もあります。
冨山智広さんがパチプロ時代に経験したこの感覚は、システムトレードにおいても大きく活かされているのかもしれません。同時に冨山智広さんは、儲かるには努力が必要とも語ります。知識がない方がいいかもしれないけど、だからといって、全てをうのみにするようなやり方ではいずれ痛い目を見るとも考えているようです。このあたりのさじ加減はなかなか難しいのかもしれません。

システムの設定にはコツがいる

システムトレードを行う場合、売買システムを上手く設定するにはコツがいると言われています。この場合におけるコツとは、システムをどのように組み立てるのか、事前にラインをどのように設定するか、など様々です。自動売買といっても、全てを任せるものもあれば、カットラインを事前に決められるものもあります。事前にカットラインを決められる場合、自分の判断がある程度入ることになり、その中で動いてもらうことができます。こうなると、システムの設定を行う際に多少の知識が必要になってきます。
冨山智広さんが語った、儲かるには努力が必要という言葉は、まさにこうしたものを行う際に必要になってくるであろうものです。では、コツが必要になった場合にどのようにそのコツをつかめばいいのか、冨山智広さんは少しのお金でもいいから自分でまずは試しにやってみることを提案します。自動売買を行う際には、デモトレードを行い、自動売買とは何かを知ります。デモトレードなので大損をしようが大幅プラスになろうが、その人の資産に影響はありません。ただ、これでは何も学ぶことがなく、むしろ失敗を過小評価し、成功を過大評価する可能性も出てきます。冨山智広さんが少しのお金でもいいから、まずは自分でやってみるというのはかなり正しいことが言えるでしょう。

まとめ

FXの自動売買は、下手に知識があると失敗する可能性があり、かといって、全然知識がないと失敗してしまうという、なかなか難しい感じになっています。しかし、コツをつかむには試行錯誤を繰り返す必要があるわけです。冨山智広さんは、プログラムを作り出すために我々が思っている以上の苦労をしているはずですが、それでも多くの人に利用してもらえるものを作るためであれば、色々な経験をする覚悟なのだと感じます。