相手の声に耳を傾け、意思疎通をおこたらない 昭和学院高校水泳部

注目! 素敵な人、すごい部活!

2016/10/11

昭和学院高校 水泳部 インタビュー

千葉県市川市にあるスポーツ強豪校・昭和学院高校のシリーズインタビュー。今回は、水泳部顧問の関谷直樹(せきや・なおき)先生と、部長である3年生の染谷英輝(そめや・ひでき)くんにお話を聞いた。(2016年7月)

顧問になった当初は失敗もあった

昭和学院高等学校の水泳部は、全国大会の出場を目指している。顧問である関谷先生は指導力が高く、過去には女子の千葉県高等学校総合体育大会3連覇を達成した実績もある。しかし、5年前に同校水泳部の顧問になったばかりのころは、苦労や失敗もあったそうだ。

「顧問になった当初は、この学校の水泳部をどのように指導していけばいいのか定まらず、生徒に厳しく接してしまうことがよくありました。でも、それは逆効果で、厳しく指導しすぎて生徒たちのやる気をくじいてしまったんですね。いまでも当時の生徒には申し訳ない気持ちがあります。その大失敗をきっかけにして、僕は『生徒の声をちゃんと聞ける先生になろう』と強く思うようになったんです」(関谷先生)

「いつでも、なんでも相談できる先生」

それから関谷先生は、生徒の話にしっかりと耳を傾け、密な意思疎通を図ることを重視した。そうして、いまでは「いつでも、なんでも相談できる先生」と生徒たちから強い信頼を集めるほどになったのである。

部長の染谷くんは、関谷先生のことを「お兄ちゃんのような存在」だと評する。

「関谷先生とは練習前や練習後、いつも一緒に笑顔になって、雑談しています。いろいろな悩みも相談できるので、僕にとっては非常に頼りがいのあるお兄ちゃんみたいな存在です」(染谷くん)

将来は、先生のような体育教師になりたい

そんな関谷先生に憧れて、染谷くんは「先生のような体育教師になることを目指す」という目標を持つようになった。

「僕の将来の夢は、関谷先生みたいな体育教師になることです。先生が僕らにしてくれているように、みんなにさまざまなスポーツの楽しさを伝えていきたい。ただ、先生と一緒に部活動をしていられるのも、今年(2016年)8月の大会まで……。残り時間が短いのは、ちょっとさびしいですね」(染谷くん)

目標となる指導者がいる幸せ

後輩へ継がれるもの

水泳の楽しさを伝えたりしてもらえたら嬉しい

インタビューの終わり、関谷先生に「染谷くんがどんな大人になってほしいか」を尋ねてみた。

「彼には3年間、水泳部で一緒に過ごした仲間との関係を、これからも大切にしてほしいです。そして、もし結婚して子どもが生まれたら、子どもにも水泳を教えてあげたり、いろんな人に水泳の楽しさを伝えたりしてもらえたら嬉しいです。あとは、昭和学院高校を卒業したことを誇りに思って、社会に出てからもルールや礼儀を守ることができる、立派な大人になってほしいですね」(関谷先生)

折々を振り返りながら語る二人

練習後はプールの水面にブルーシートを張って水温が下がるのを防ぐ

水泳が大好きだ

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