自動車は、私たちの生活に,欠かせない乗り物です。
便利な乗り物ですが,運転には,交通事故のリスクが伴います。
旭川市内だけでも,毎年約1000件の交通事故が発生します。
特に道北地方では,冬場に事故が集中して発生します。
冬道を走行する自動車は,わずかなブレーキ操作のミスでスリップし,センターオーバーによる正面衝突によるなどの,大きな事故につながります。
また,交差点で停止している車両に,後方から来た車が,凍結路面で止りきれずに追突する事故も,少なくありません。
自分は安全運転をしていても,回避できない交通事故に巻き込まれる可能性は,常にあります。
交通事故は,突発的に起こるものです。
一瞬前まで楽しくドライブをしていたのに,一瞬後には,愛車は大破し,自分は怪我をします。時には,家族や友人が傷つくこともあります。「自分は,普通に安全運転をしていたのにどうして…」という,精神的なショックは大きなものです。
人身交通事故の場合,被害者の方は,肉体的,精神的ダメージを受けた上に,休業や入院通院の治療により,経済的ダメージも受けることになります。
そして,不幸なことに,治療を続けても完治にいたらず,後遺障害が残り,生涯の損失を被る場合もあります。
このような人身交通事故に遭うと,被害者は,相手の任意保険会社と示談交渉をすることになります。
保険会社の担当者は,交通事故の保険処理のプロですから,豊富な知識を持っています。
交通事故被害者は,複雑な保険制度や損害賠償の仕組みについて,相当な勉強をしなくては,太刀打ちができません。しかし,怪我の治療を続けながら,そのようなことに時間を取ることができる人はわずかです。
治療がある程度進むと,保険会社から示談金額の提示がなされます。この提示書面には,自賠責基準,ライプニッツ係数等の専門用語が並び,もっともらしい数式も記載されています。
治療や日々の生活に追われる被害者は,相手方保険会社が提示する損害賠償額を「正直何を言っているかわからないが,保険会社の担当が言うのだから,少なくとも大きく相場から外れることはあるまい」と考え,示談に応じざるをえなくなます。
しかし,保険会社からの提示額は,本来受けられる賠償額よりも低額な場合が多いのです。
提示された賠償額が適正でない場合は,弁護士が保険会社と交渉することによって,適正な賠償額に増額することができます。
当事務所でも,「保険会社から事故の賠償金に関する提示があったが,それが適正な金額かどうか分からない」というご相談を頂き,結局,賠償金が当初の提示額から約3倍に増額されたということもあります。
いったん保険会社との示談が成立してしまうと,後で保険会社の提示額が適正でないと気づいても,それ以上の金額を受け取ることができなくなります。
人身交通事故の被害者の方には,示談前に,早い段階から,交通事故の専門家である弁護士に相談することをお勧めします。
損害賠償金や示談,後遺障害等級認定などに関して,疑問やお悩みがございましたら,どうぞお気軽に当事務所にご連絡下さい。
地域密着の弁護士として,誠実かつ迅速に,道北地方のご相談者様のサポートに全力を尽くして参ります。