朝日新聞2021年5月1日 佐藤健太郎さんによる書評:(売れてる本)『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』 左巻健男〈著〉
朝日新聞2021年5月1日 佐藤健太郎さんによる書評
(売れてる本)『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』 左巻健男〈著〉
対極の学問をつなげた手腕
評者が高校生の頃の得意教科は、化学と歴史であった。担任から「変な組み合わせだなあ、これで受けられる大学はないぞ」と苦笑いされたことを今でも覚えている。確かに一見すると、ミクロのスケールで物質の変化を追う化学と、悠久たる時の流れに沿って人の営みをたどる歴史は、対極の存在とも見える。
そうした思い込みに真っ向から挑むような、「世界史は化学でできている」というタイトルの本がベストセラーになっている。化学系を専門とするライターである評者としては、この本の登場はうれしくもあり悔しくもある。うれしさは、化学というとっつきにくい学問が、人類の進歩にどう貢献しているか、平易に説き明かす本が出てきてくれたこと。そして悔しさは、そうした本を自分の手で書けなかったことだ。
著者の左巻健男氏は、これまで100冊以上の本を世に送り出している、理科教育の第一人者。それだけに、内容は化学のみに限定されず、ギリシャ哲学、原子核物理、疫学、薬学など多岐にわたる。そう聞くと身構えてしまうかもしれないが、恐れることはない。流れるような文章に身を任せていれば、目に見えぬ原子や分子がいかに人類史を突き動かしてきたか、自然に頭に入ってくるはずだ。
肉や穀物を加熱調理することにより、その分子にどのような変化が起きて人体にどのように有益か。土をこねて焼いただけの素朴な土器が、いかに芸術作品へ変化し、ハイテク材料へと進化を遂げたか。鉄、金、銀、アルミニウムなど金属それぞれの性質が、いかに戦争を、経済を、そして歴史の流れを変えたか。読み進めるうちに、「世界史は化学でできている」という一見とっぴなタイトルに、深く納得がいくようになるはずだ。
約390ページとかなりの厚さだが、18章に細かく章立てされているので、興味のあるところから少しずつ拾い読みすることもできる。連休後半のおともにおすすめしたい。
佐藤健太郎(サイエンスライター)
*
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』 左巻(さまき)健男〈著〉
*
ダイヤモンド社・1870円=4刷5万部。2月刊。わかりやすさが評価され、「化学の学び直し」として読む人もいるという。
素晴らしい書評!!! 小島ゆかり評(歌人):世界史は化学でできている 左巻健男著(ダイヤモンド社・1870円)
日本経済新聞で、
左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』が目利きが選ぶ3冊に
- 左巻健男&理科の探検’s blog (hatenablog.com)
毎日新聞2021年(令和3年)4月24日(土) 今週の本棚
世界史は化学でできている
左巻健男著(ダイヤモンド社・1870円)
永遠に宇宙巡る原子と人間の欲
高校時代以来、半世紀ぶりに化学の本を読んだ。化学の授業がまるでわからなかったわたしは、「絶対に面白い化学入門」という副題をかなりあやしみながら読み始めた。
ところが、次々と興味深い事実を知り、わかりやすく、ときに詩的でもある文章に出会って、たちまち苦手意識が消え去った。
「生物体をつくる原子は、すべて地球をつくった原子たちだ。その原子たちを辿っていくと、星々の爆発やビッグバンに行き着く。
つまり、私たち人は星の子なのだ」 (「すべての物質は何からできているのか?」)
その星の子が死んで、遺体が焼かれるとどうなるか。
「六〇パーセント程度を占める水は水蒸気になって飛び去る。夕ンパク質や脂肪のほとんどは二酸化炭素と水(水蒸気)になってやはり飛び去る。(中略)土葬では遺体が微生物で分解される。こうして空中や水中にばらまかれた原子たちは、どこかでまた別のモノの構成原子になっていく。たとえば、木の葉の一部、魚の体の一部、ゴキブリの体の一部、他の人間の一部として。それらの新しい場所も原子たちの仮の宿である。原子たちはほとんど永遠に、滅することなく地球のなかでぐるぐる巡回している。私たちの体をつくっている原子たちは、宇宙で生まれ、さまざまな変化をくぐって、いまここにいるのだ」(「同」)
文学や宗教の文章ではなく、化学の記述であることに不思議な感動を覚える。「あらゆるモノは原子からできている」という、物理学者ファインマンの言葉を念頭におくとき、わたしたち一人一人の命はたちまち宇宙の営みに吸収される。著者があえて、「ゴキブリの体の一部」や「他の人間の一部」を示した意図もおのずから見えてくる。
全18章のうち第1章~第3章では、古代ギリシアで芸術・思想・学問などが花開いた時代に、自然科学や化学はどのようにして生まれたのか、天才たちのエピソードとともに語られておもしろい。化学の基本的な考え方がわかる入門篇にもなっている。
第4章以降は、化学の成果がどのように歴史に影響を与えてきたのか、さまざまな物にスポットライトを当てつつ記される。「歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒」 「金・銀への欲望が世界をグローバル化した」 「石油に浮かぶ文明」「夢の物質の暗転」 「化学兵器と核兵器」など、いずれも各論のレベルを超えて、歴史を作った文明と、そこに刻まれた人間の欲望の光と闇が鮮やかに浮かび上がる。
たとえば、ダイナマイトを発明したノーベルは、軍用火薬として世界各国に売り込んで巨万の富を築いた。そして彼の遺言をもとに設立されたノーベル財団によるノーベル賞の授与が始まる。「自分の発明品が戦争に使われるという”負い目”を持っていたのでノーベル平和賞などを遺言したと思っている人が多いことだろう。ところが、彼の考えは、違ったようだ」 (「人類は火の薬を求める」)として、残されている言葉を紹介している。ノーベルは、一瞬のうちにお互いが絶滅するような兵器をつくることができれば、恐怖のあまり戦争を起こそうという考えはなくなる、と考えたようだ。
化学はまるで歴史の内臓のようだ。
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』左巻 健男 ダイヤモンド社
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左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』が目利きが選ぶ3冊に!
*日本経済新聞夕刊(4月8日)「目利きが選ぶ3冊」で竹内薫さんから「★5つ(傑作)」に選ばれた。
【日経 竹内薫氏が選ぶ3冊】
お金に苦労しなかったダーウィン
世界史は化学でできている 左巻健男著
読書 2021年4月8日
本書を読んで、自分が高校のときに、先生がこれを副読本にしてくれていたら、化学嫌いにならなくて済んだのにな、と感じた。
(ダイヤモンド社・1870円)
題名のとおり、世界史の本なのだが、常に化学の視点から歴史を眺めてゆく。たとえば、アインシュタインは、世界が原子や分子からできていることを明らかにした。あるいは、チャールズ・ダーウィンのおじいさんは、陶器で財を成したウェッジウッドさんだった。お金に苦労せず研究に没頭できたから、ダーウィンは進化論に到達できたのかもしれない。さらには『もののけ姫』に出てきた、たたら製鉄の仕組みなどなど。
副題に「絶対に面白い」とあるが、まさに題名に偽りのない好著である。
(ダイヤモンド社・1870円)
★★★★★
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『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』左巻 健男 ダイヤモンド社
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『世界史は化学でできている』の重版(第4刷)が決まった!
1万5000部の重版!!
【重版内容】
『世界史は化学でできている』
第4刷:15,000部
累計:41,000部
ぼくは法政大学教授を定年になり、今は文筆。文筆は死ぬまでの暇つぶしだ。できれば世の役に立ちたい。
ぼくの単著では最大部数は5万部。ここ10年では『面白くて眠れなくなる物理』PHPが4万部弱(+文庫版で5万部程度)。
今回、『世界史は化学でできている』ダイヤモンド社が2カ月弱で4万部を超えた。
今後、『世界史は化学でできている』は、きっとぼくの過去記録の単著5万部を超えるだろう。
1年半かけて書いたことが報われる。
この本は化学教育者たる自分が「こんな本があったら自分が読みたい」と思って書いたんだ。
日本テレビ・ヒルナンデスでEM菌で日本橋川が水質改善でアユと→まともな取材をしないメディアに怒り
「正義の仮面」をかぶってデマゴギー
2011年4月末から5月1日にかけて名取市閖上→気仙沼まで被災地を回った。仙台や福島の友人らと。
その視察記は、次に書いた。
↓
【コラム】消えた海辺の町、沈黙の山村by拙編著『怖くて眠れなくなる地学』PHPの41~45p(最初は新潮社のムックに)
3.11以後、福島について「食べて応援」した(かなりある人らから攻撃されたが)、
福島駅近くの小学校でRikaTanの仲間と実験祭りをやった、
学校ごと避難している中学校で授業をした、
鉄の旅で福島を回った…。こんな程度しかできなかった。
きっと「正義」だと思ってだろうが、放射性物質・放射線による被害を殊更望んで、デマゴギーを広めてきた鬼畜らがいる。
それを知るために時々覗くのは次。信夫山ネコさん同様、ぼくも憂鬱になる。反体制のためならどんな鬼畜な事でも(表面はきれいそうな飾りをつけながら)やる人らがいるから…。
↓
福島 信夫山ネコの憂うつ
「反原発」による「放射能で福島壊滅、逃げてください!」デマを除染するにゃ 「デマ死ね」 福島は「フクシマ(差別語)」ではない
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com
日経に広告(その画像)→『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』左巻 健男 ダイヤモンド社
絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻 健男 ダイヤモンド社
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※日経3月8日(月)に広告。
火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器・・・。
化学は人類を大きく動かしているーー。
人類の歴史は化学とともに発展してきた。「化学」は、地球や宇宙に存在する物質の性質を知るための学問であり、物質(モノ)同士の反応を研究する学問である。始まりは、人類史上最大の発明とも呼ばれる「火」(燃焼という化学反応)の利用である。人類は火を利用することで、土器やガラスを作り、鉱石から金属を取り出すようになり、生のままでは食べるのが困難だった動物や植物も捕食の対象に加えて、生存範囲を飛躍的に広げていった。
現代では、金属やセラミックス、ナイロンのような合成繊維から、ポリエチレンのようなプラスチック類、高性能な電池、創薬などの新しい物質や製品を生み出しているが、いずれも化学の成果に下支えされている。つまり、化学は、火、金属、アルコール、染料、薬、麻薬、石油、そして核物質と、ありとあらゆるものを私たちに与えた学問と言える。
本書は、化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介する、白熱のサイエンスエンターテインメント!化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける。
【目次】
すべての物質は何からできているのか?
デモクリトスもアインシュタインも原子を見つめた
万物をつくる元素と周期表
火の発見とエネルギー革命
世界でもっともおそろしい化学物質
カレーライスから見る食物の歴史
歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
土器から「セラミックス」へ
都市の風景はガラスで一変する
金属が生み出した鉄器文明
金・銀への欲望が世界をグローバル化した
美しく染めよ
医学の革命と合成染料
麻薬・覚醒剤・タバコ
石油に浮かぶ文明
夢の物質の暗転
人類は火の薬を求める
化学兵器と核兵器
「ホームステイを楽しむ丸ごと実験ものづくり特集号」(仮題)を『RikaTan(理科の探検)』誌7月号で出したい
書店に並んでいます!→絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻 健男 ダイヤモンド社
絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻 健男 ダイヤモンド社
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*いま(2021年2月20日12:40)見たらアマゾンで、
Amazon 売れ筋ランキング: - 99位
- 1位化学一般関連書籍
*地道に売れることを願っています。
*以下のダイヤモンドオンライン「世界史は化学でできている」で内容の一部を紹介中です。
第1回:人類はいつ頃から火を利用してきたのか | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262332
第2回:都市ガスにわざと「におい」がついているワケ。本来は無臭です | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262570
第3回:マリー・アントワネットも悩まされた、ベルサイユ宮殿の残念な真実 | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262603
第4回:16世紀、ヨーロッパの銀価格が大暴落した納得の理由 | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262782
2021.2.17
*まだまだ続きます。以下で確認を。
https://diamond.jp/category/s-chemistry
左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』ダイヤモンド社2/17発行
EM生活販売のEM1号中に光合成細菌は検出されずという「液体肥料中の細菌叢解析」報告書
EM菌比嘉照夫氏は薬機法(薬事法)違反をわかっていてEM清涼飲料水EM-Xゴールドの効能を述べているのでは?
EM菌開発者・(株)EM研究機構株主の比嘉照夫氏。
『新・地球を救う大変革』サンマーク出版に、比嘉氏としては踏み込んで書いていた放射能とかウイルスに対する健康効果が、出版社に全部カットされた経緯を語っている。
→EM菌開発者・比嘉照夫先生のお人柄 - Togetter https://togetter.com/li/511735 @togetter_jpより(講演の動画が公開されていたものの文字起こし。現在は非公開だが動画は保存されている)
それは薬事法の関係だったことをこの講演で明らかにしている。
つまりEM菌開発者・(株)EM研究機構株主の比嘉照夫氏が「清涼飲料水 EM-X ゴールド」の効能を述べることは薬事法(現薬機法)違反になることをサンマーク出版はわかっているし、比嘉氏もそれを了解して本からカットした。
しかし、このような信者向けの講演やDND出口俊一氏(EM菌批判の学者のいる大学に「EM研究機構顧問」や「ヒノキヤグループ社外取締役」の名刺を出して抗議活動していた)サイトの比嘉氏連載などで「清涼飲料水 EM-X ゴールド」の効能を述べている。
EM研究機構サイトの商品紹介は薬機法・景表法違反にならないようにしているようだが、比嘉照夫氏が本などで効能を述べることは薬機法違反になることを知っての上で、講演やWEB連載などでやっているのは悪質だと思うがいかがだろうか。
薬機法上は清涼飲料水に抗酸化力などの効能を述べることはできない。
しかし、比嘉氏はオーリングテストや波動測定の結果から清涼飲料水EM-XゴールドはEMX(現在の「万寿のしずく」)の5倍の抗酸化力があると述べる。
オーリングテストや波動測定の結果は何の根拠にもならない。逆に自らのオカルト性・ニセ科学性を露呈させているという代物だ。
また、片瀬久美子氏によるEM菌の構成菌の分析では光合成細菌は含まれていず、日和見感染症の原因となる菌が含まれていたりする。前々から専門家から光合成細菌が見られないと指摘されていた。
EM-X(現在の「万寿のしずく」)は、故田中茂氏が「難病を救う」と述べていたが、EM-Xゴールドと原料や製法が大きく違う。(EM-Xも清涼飲料水であり効能を述べることができない。)
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【EM菌開発者・比嘉照夫先生のお人柄】(文字起こしから):
で ちゃんとやって行こうと で だから これで あの~ どんな環境問題も含めて え~また 健 健康問題もそうですね 放射能ってのは一番恐ろしい訳ですが(うん)それで対応出来る と
それからもう一つは この本には書かなかったんです って言うのは
あの~ 薬事法の関係もあって ですね え~ どうしても サンマーク社から EMを守りたいから これだけは省こうと 言われて 放射能とかですね ウイルスに対する あ~ 健康効果については 踏み込んで書いていたんです
でもこれは が 全部 カットされたんですね それで あ~ しょうがないんで 会の報告とか色々入れて あの本に仕上げたんですけれども 実際の この~ 地球を救う大変革 宣伝するもう一つは 人類はまだウイルス 微生物に勝った事が無いんです
25:57
あ~ まぁ エイズはじめですね C型B型肝炎をはじめ ま あらゆる難病は全て ウイルスと絡んでいます で このウイルスを 押さえ込む 実際にはウイルスだけを取ってですね 弱らせてるのに EM-X ゴールド やると このウイルス 元気になるんですよね
で だから あの~ウイルスだけ やっつけて 他の正常細胞 元気にするか っていうと そうじゃ無いんですよね 生命あるもの全てにエネルギーを 与えてるっていう事は わかった これは 例外は無い訳ですよ 建築物は強くなるし
で 昨日も話したように マッサージをしたり 色々していくと 人間の体も ちゃんと あは(笑)新品とは言わないけど 正常な状態に戻って行く という これは 同じ原理なんですが
で~ そういう事から考えると ウイルスにもエネルギーを与える そうすっと ウイルスも強くなってしまうんではないか と 確かに そうかも知れないんです 実験室上では
ですけど現実にはウイルスは抑えられているんですね ウイルスは抑えられてるってのは 基本的には 免疫力 なんですね…
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↑
A:【ウイルスだけにEM-X ゴールドやると元気になる・強くなる】
・実際にはウイルスだけを取ってですね 弱らせてるのに EM-X ゴールド やると このウイルス 元気になるんですよね
で だから あの~ウイルスだけ やっつけて 他の正常細胞 元気にするか っていうと そうじゃ無いんですよね 生命あるもの全てにエネルギーを 与えてるっていう事は わかった これは 例外は無い訳ですよ 建築物は強くなるし
・ウイルスにもエネルギーを与える そうすっと ウイルスも強くなってしまうんではないか と 確かに そうかも知れないんです 実験室上では
B:これと、DND出口俊一氏サイトの連載 http://dndi.jp/19-higa/higa_77.php で述べていた、
・今回の実験結果のように、pHを基準とすれば、有機酸の類いであれば効果があり、EMによる独創的なものではないという声もある。確かに、pH4.5以下ではウイルスの失活効果も高いということも充分に承知の上でEMにpHのみの効果でない事例が無数にあることを補足したい。
その第1は、EM1号の入った容器の上でウイルスを培養すると、EM1号が添加されたのと同様にウイルスが失活するということである。
は、大きく矛盾すると思う。Aが正しいならばBでもウイルスは元気になるだろう(しかし、Bは離れているウイルスを失活させるというバカバカしい主張だが)。無数にあるというその事例を2,3でいいから扱った論文をみたいものだ。
最初にDND出口俊一氏サイトの連載を見たときに感じた荒唐無稽さ。このことはDND出口俊一氏との裁判でも問題になった。
↓
「EM菌入り容器の上に置かれたウイルスがそのEMにより失活する」という荒唐無稽さ - 左巻健男&理科の探検’s blog https://samakita.hatenablog.com/entry/20170623/p2
ニセ科学と教員-ニセ科学にだまされる教員たち-
【ニセ科学と教員】by左巻健男『学校に入り込むニセ科学』平凡社新書
●ニセ科学にひっかかりやすいタイプの人
ニセ科学を信じ込み、ニセ科学を学校で教えてしまう教員がいるのはなぜなのか? と問われることがある。そんなときぼくは、「教員も一般の大人に過ぎない。一般の大人にも、ある割合でニセ科学を信じ込んでしまう人たちがいるのと一緒だ」と答えている。そのときによく例として取り上げるのが、経営コンサルタント・故船井幸雄氏のマーケティング論における人のタイプ分けだ。
船井氏は、ニセ科学を「すごい! 驚きの技術だ、考え方だ」と褒めそやし、ニセ科学の普及に一役も二役も買ってきた人物である。氏は人を4つのタイプに分け、その第一のタイプ「先覚者」(2%くらい)に注目している。その男女比は男:女=2:8で、女性がメインである。少し例は古いが、インドにサイババという超能力者がいると知れば、インドに会いに行ってしまうようなタイプだ。
第二のタイプは「素直な人」(20%)。「先覚者」の言うことに、素直に耳を傾けるタイプ。
第三のタイプは「普通の人」(70%弱)。
第四のタイプは「抵抗者」(10%弱)。50歳以上の男性に多いという(この本の筆者もここに分類されるだろう)。職業的には学者、マスコミ人がメイン。船井氏は「抵抗者」は無視するという。
船井氏が注目する第一のタイプ「先覚者」の3、4割が動き出すと、「素直な人」の半分くらいが同調する。さらにそれに「普通の人」が追随してブームが起こるという。
ぼくのようなニセ科学批判の側からこの分類を見ると、とくに「先覚者」や「素直な人」がニセ科学に引っかかりやすい人たちに当たる。いまや、その中に教員もかなりいるのが大問題なのだ。
●ニセ科学にだまされる教員たち
教員は被教育者のころはほどほどの優等生で、教科書の内容を覚え、試験でそれを吐き出して今日があるという人が大半である。善意や感動というものをあまり疑わずに素直に育ってきた人が多い。ニセ科学側は、それを利用する。後述する「水からの伝言」というニセ科学では、「教室の子どもたちの言葉遣いをよくしたい」「子どもたちに環境によい活動をさせたい」という善意の動機のもと、写真や説明を見て科学的なものだと思ってしまったり、教育団体の指導者が推薦していることだからと、ニセ科学に絡め取られてしまう。
ニセ科学でだます側は、教育こそが自分たちの主張の拡大の手段になることを知っている。教員を通して多くの子どもたちへの浸透を図るのである。そこでニセ科学は、“善意”と“感動”とに弱い教員を主なターゲットにする。
人間生活において“善意と感動”は大切なことである。しかし、学校において善意や感動の衣をまとったニセ科学は、子どもたちから批判的・合理的・科学的精神を奪い、教育の土台を崩していく。
学校で子どもたちが批判的・合理的・科学的精神を養うには、まず教員がそれを持っていることが前提だろう。
EM菌の三大危険性 by『学校に入り込むニセ科学』左巻健男(著)/平凡社新書
*「EMの三大危険性」は、本書の一部である。(EMはいわゆるEM菌)
Amazon→ 学校に入り込むニセ科学 (平凡社新書) 左巻 健男 2019年11月初版https://www.amazon.co.jp/dp/4582859259/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_mxMGFbF7J6GKA @amazonJPより
EMの三大危険性
私は、EMをニセ科学の中でもっとも危険と感じている。その理由を3つ述べよう。
①学校や環境活動に入り込み、善意の人たちEMの普及を担ってしまっていること
一部の学校では、先生方が子どもたちにEMボカシやEM団子を作らせて、プールや川や海に投げ込んでいる。環境活動を行っているボランティア団体でも同様なことをしている。
また、特定の会社の商品であるEMを使った活動に、自治体が助成金を出して支援してしまっている場合が多いのも問題だ。
②EM界隈が政界に影響力を及ぼしていること
かつて安倍内閣の文科大臣だった下村博文衆院議員は、比嘉氏の講演を聴いて「EM技術による放射能被曝対策もできるそうだ。(中略)同様の提案が私のところにも他からも来ている。私も勉強してみたい。」とブログで述べていた。
政界では、2013年12月3日に国会議員の超党派による「有用微生物利活用議員連盟」が発足している。この議員連盟は「EM菌議運」と言われ,会長は野田毅衆院議員(自民)、幹事長は平井卓也衆院議員(自民)、事務局長は高橋比奈子衆院議員(自民)である。
比嘉氏によると、この議運は、「スタートは50人内外でしたが、その後も新規に加入いただいていますので、近々100人を超える規模になりそうです。」と述べている(EM情報室 WEBマガジン エコピュア 連載 新・夢に生きる [79])。
安倍内閣は、市議・県議時代からEMの広告塔的立場だった高橋比奈子衆院議員を環境政務官につけたこともあった。これについては、「週刊文春」2014年10月30日秋の特大号に「元女子アナ環境政務官は“トンデモ科学”の広告塔 まだある女性抜擢失敗!」という記事が掲載された。この記事のトンデモ科学とはEM菌のことである。この記事によると、高橋議員の父親(共産党県議6期を努めて引退)は06年にEM関連の会社を設立、高橋議員本人はEM菌効果について「わからなーい!そういうことは!私に聞かないで!現場に行ってないから…」と話しているという。
また、2018年10月3日付けの「毎日新聞」は、「安倍内閣初入閣・平井科技担当相は『EM菌議連幹事長』と報じた。平井議員は「『EM菌を使っている方がたくさんいるので幹事長を引き受けた。中身はよく知らない』と釈明した。」という。
さらに、同年10月10日の毎日新聞は、「平井卓也・科学技術担当相は10日、科学的根拠がないと指摘されている有用微生物群(EM菌)を推進する議員連盟の幹事長を務めていることについて、議連の解散を含めて検討する考えを示した。閣議後の記者会見で『議連は活動停止状態と聞いている。まだ解散していないので、今後どうするかを考える』と述べた」と続報した。
実は、平井議員の後援会会長の会社「(株)アムロン」はEMセラミック「Eセラ」(EMX清涼飲料水を粘土に混入させ焼いたセラミックスの商品)の製造会社だ。また、平井議員の母・温子氏が社主の『四国新聞』ではよくEM菌の活動が掲載されている。平井議員が「中身はよく知らない」というのはあまりにも無恥というしかない。
比嘉氏は、さまざまなEM商品を全部使うEM生活をすることを国民の義務にすることを狙っている。国民全体がEM・X GOLDという清涼飲料水を飲み、さまざまなEM菌商品を使う「EM生活」をするようになれば、生活習慣病などはなくなるので、もし病気になったら自己責任なので社会保険制度は不要という主張までしている。
③EM批判者の批判封じの働きかけをしていること
EM研究機構の顧問と社員が、ときにはEM研究機構の顧問であることを隠し、EM菌の非科学性について批判している人らの自宅や所属機関に押しかけたりして、「名誉毀損」「営業妨害」だとして批判封じの働きかけをしている。
本来なら、EM批判をしている研究者とは公明正大に議論をすればよい。本当に商品の性能に自信があるなら第三者に自由に検証してもらい、もし問題が見つかれば商品の改良を重ねていき、批判をもとにより良い商品開発を目指していくのが企業としてのあり方ではないか。
ZAITEN2020年1月号
『学校に入り込むニセ科学』左巻健男(著)/平凡社新書/¥840+税 の担当編集者による紹介
水が人間の言葉を理解するという『水からの伝言』、微生物が水や環境などを浄化するという「EM菌」、ゲームが脳に悪影響を与えるという「ゲーム脳」、ほかにも、人には右脳型と左脳型がいる、発達障害は親の教育の失敗、白砂糖は有害だ、肉食は危険だ、食品添加物はよくない、などなど……一度はどこかで目にしたことがある言葉ではないでしょうか。でも、学校教育にも入り込んでいるというこれらの言説、一見科学的な装いをしながらみんな科学的根拠がない「ニセ科学」なのです。
教員や生徒の「善意」や「感動」を利用して、いま学校教育の中でニセ科学が勢力拡大を目論んでいます。そのオカルトまがいの言説は、学校教育の土台を揺るがすところまで来ているのをご存知でしょうか。ニセ科学の危険性に警鐘を鳴らし続けてきた理科教育の第一人者が、教育現場に侵入する怪しげなニセ科学の数々を一刀両断。どういうタイプの人がニセ科学にだまされやすいのか、そしてニセ科学にだまされないようにするためにはどうすればよいのかも指南します。(編集部 岸本洋和)