BabeL 〜MODEL DD101~(EX)の考察

1.はじめに

 BabeL 〜MODEL DD101~(EX)(以下白バベル)は、全国のポップン愛好家に親しまれている大人気譜面である。遠征したらまず判定合わせに白バベル、少しギャラリーができたら白バベル、今日はちょっといい形の餃子が作れたから白バベルといったように、様々なシチュエーションで選曲されている。その人気のあまり本物の白バベルが建立されるほどだ。

f:id:acadzu:20210521211226j:plain

大阪にあるらしい

  今回はこの白バベルの人気の秘訣を、譜面を味わいながら考察していく。

 

2.13小節目

f:id:acadzu:20210521211747j:plain

 

 開幕から判定など合わせる暇もない激しい左右振りが襲う。こういう譜面は体調がいい日にたまにやるものだ、1クレ1曲目に選ぶ譜面ではなかったと後悔させる。

 ひとしきり階段をまき散らした後に降ってくるこの配置。ゲームオーバーしてしまったかのような曲調で我々を恐怖に陥れ、ここから始まるマイレボリューションへの展望をまっ黒に染め上げる。

 しかしちょっと待ってほしい。この配置に見覚えはないだろうか。

f:id:acadzu:20210521212648j:plain

 

 さかさまにすると、そう。

f:id:acadzu:20210522110339j:plain

 

 絶好の駐車スペースになるのだ。

 これなら遠征しても安心である。車で訪れたはいいものの駐車場がない、もしくは狭くて停めるのが難しいといった経験はないだろうか。特に地方の小さなゲームセンターは駐車場も狭めである。私も元ホーム(現在は閉店済)で何度か柱に車の後ろをぶつけ、店員に謝りに行ったことがある。思い切り柱にドアをこすりつけ、もう丸ごと買い替えた方が安いのではないかと思うほど大きな傷を付けながら走り去る車を目撃したこともある。行き慣れた私だったからいいものの、これがわざわざ首都高速中央環状線を突破してきた遠征組だったらどのような反応をしていただろうか。「このゲーセンの駐車場トイコンよりむずい」「なんで常時左右プレスかかってるんだよあそこ」「低速の地力が通用しない」と話題を持っていかれること間違いなしだ。このような事態は本望ではないだろう。

 それを解消してくれるのがこの駐車場。画像では試しにセダンを3台停めてみたがいい感じである。地方に遠征に来たプレイヤーはまず、駐車スペース確保のために白バベルを選曲してみてほしい。車の悩みが無くなり快適なポップンライフを過ごすことができる。

 

3.40小節目

f:id:acadzu:20210521214855j:plain

 

 体が温まり始めたころ降ってくるこの同時押し。赤をどちらの手で拾っていいのか分からずポロポロこぼすプレイヤーは後を絶たない。ギャラリー受けがよさそうな配置ではあるが、これを捌き切るには相当の腕前が必要になる。

 しかしちょっと待ってほしい。この配置に見覚えはないだろうか。

f:id:acadzu:20210521215430j:plain

 

 くり抜いて横にすると、そう。

f:id:acadzu:20210521215627p:plain

 

 ケーシィの顔になるのだ。

 一見白バベルとケーシィは何も関連性がないように見える。が、ここで「ケーシィ」と何度も呟いてみてほしい。ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、ケーシィ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:acadzu:20210521215824p:plain

  KACでは関東女子部門のエリア予選にて白バベルが選ばれたことで話題になった。なぜボタンが固い筐体でやらせる曲がよりによってこれなのかと阿鼻叫喚だったらしい。それはもうお祭り騒ぎだっただろう。ぜひ見てみたかった。なんせ私は内部のゴタゴタを見るためにMENSAの年会費+会員証代5000円を払い続けるほどのお祭り好きである。音楽のフェスも好きだ。なお花火の音が怖いので夏祭りには行かない。

 KAC自体もまたお祭りである。白バベルの配置から導き出されたこの「お祭り」から何か紐解かなければならない気がしてきた。ポップンのお祭り曲といえば何だろうか。祭JAPAN、いや違う。夏祭り、これも違う。

 

 ドンパン節だ。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:acadzu:20210521221942j:plain

 

 1.はじめに

 ドンパン節は、全国のお祭り好き(長門有希調で糞譜面を提案し続ける界隈とも言う)に愛される楽曲である。COOL or BADを常時付けながらEX譜面をやらされる地獄のようなスコアタが開催されたこともあって、知名度は一躍トップクラスになった。撫子ロック、ニエンテ、ドンパン節。o†o、Chaos:Q、ドンパン節。もはやポップンの顔といっても過言ではない。今回はこのドンパン節の人気の秘訣を、EX譜面を味わいながら考察していく。

 

2.譜面全体

 全体を通してズレが目立つのが特徴だ。それによりCOOL or BADとの相性を最悪にしている。上級者でもSを出すのがなかなか難しい。なぜだろうか。

 それは手作り感を醸し出すためである。ファミリーマートのシリーズ商品に「お母さん食堂」がある。ごぼうサラダや白和えなどお母さんが作っても納得な品目もあれば、おつまみかまぼこなど「それはおふくろの味じゃないスーパーで買ってきたやつだ」と突っ込みたくなる品目もあり、もはやなんでもありのシリーズとなっている。

 だがそれでも確かに"温かみ"を感じるのだ。それは何もかも「お母さん」に起因している。ラグビー部帰りのアルバイト、生きる理由はないが死ぬ勇気もないと嘆きながら作業するアルバイト、山田勝己、誰が手渡してもそれは「お母さんの手作り料理」となる。そして夜な夜なお母さん食堂を食べて想う。私は生きている。

 この通り手作り感は非常に重要なエモーショナル要素だ。ドンパン節にはドンパン節という名前があるため変えることができない。そこでさながらお母さんが手作業で配置したようなズレを配置するのだ。いや実際パートのおばさんが配置したのかもしれない。そうに違いない。ドンパン節をプレイしておばさんの給料を上げよう。その1プレイがおばさんのご飯になる。ドンパン節募金。

 

3.45小節目

f:id:acadzu:20210522102621j:plain

 

 最後に強烈なソフランが待ち受ける。ここでずっこけるのがお約束であり、よりスコア難にさせている要因である。

 ところでこのBPMの推移、気にならないだろうか。無論簡単な等差数列ではない。何を隠そうこれはドンパン節のジャンル名も絡んだ、緻密な計算の元導出されたBPMなのだ。これより導出過程を示す。

 まずジャンル名と曲名を英語とローマ字表記に直し、キリのいいところで区切る。

 

Rhythm / & Blues & / Minyou / Donpan / Bushi

 

 さらに愛を込めて"LOVE"を加える。

 

Rhythm / & Blues & / Minyou / Donpan / Bushi / LOVE

 

  そして各区間の画数を数字に変換する。

 

8 / 8 / 8 / 7 / 6 / 6

 

 以下、これを「ドンパン数字」とする。

 そして音楽的にキリのいい数字"120"を起点とし、この数字を分解する。まず①(十の位と一の位)-(百の位と十の位)という数式を立てる。

 

20-12=8

 

 これに②ドンパン数字を左から足していく。

 

8+8=16

 

  そして③キリのいい数字"100"を足すと、

 

16+100=116

 

 新たな数字が導かれた。これをドンパン数字を使い切るまで繰り返す。

 

16-11=5,5+8=13,13+100=113

13-11=2,2+8=10,10+100=110

10-11=-1,-1+7=6,6+100=106

6-10=-4,-4+6=2,2+100=102

2-10=-8,-8+6=-2,-2+100=98

 

 ここで

 

120,116,113,110,106,102,98

 

 という数列が導出された。これは40小節目のBPMと一致している。以上より、この細かなBPMは緻密な計算の元配置された代物であることが示された。おばちゃんは理系だったのだ。主婦の計算力を侮ってはならない。家計簿で鍛えた計算力が、そこにある。

 

4.おわりに

 今回はドンパン節(EX)について考察した。これまで主に感覚に頼った考察を行ってきたが、このようなアプローチの考察も時には必要である。とでも思っただろうか。その安直な考えはチープシーロマンだ。まず唐突に"LOVE"を持ち出すあたりが帳尻合わせに他ならないし、このBPMは常識的に考えて生演奏独特の偶然であろう。譜面制作もパートの人間にはさせてもらえないはず。恐らくプログラマーやコンポーザーだ。無理なこじつけは慎むべきである。

 このような出鱈目に騙されてはならない。ディープシーロマンのキャラはいつだって君を狙っている。

未来派(EX)の考察

1.はじめに

 未来派(曲名:demolizione)は、全国の欲望愛好家(長門有希調で糞譜面を提案し続ける界隈とも言う)に愛される楽曲である。未来に生きる若者へ絶大な人気を誇り、「今を生きるな。未来に生きろ。未来派(EX)おねがいします。」と互いに鼓舞し合う光景は、もはや日常と言っていいだろう。しかしその人気は単に"未来"を冠しているからではない。その味わい深い近未来的な譜面も魅力の一つなのだ。本記事では未来派(EX)の魅力に迫ると同時に、未来を生きることの重要性、味蕾の構造、未来を「みくる」と読む若者の増加傾向について、朝倉未来の強さの秘訣、過去派の迫害、過去に縛られることがどれだけ愚かであるか、ついでに人間の愚かさについてPUI PUI モルカーを挙げて論ずる。

 

2.1-4小節目

f:id:acadzu:20210508104858j:plain

黄ばむととてつもなくへこむ

 音楽ゲームの譜面とは、聴覚的に味わう音楽へ視覚的な情報を随伴させる、言わば「曲に描かれた絵」である。従って譜面は音楽そのものの性格を反映していると言えよう。やかましい曲はやかましい譜面になるし、静かな曲は静かな譜面になる。鮭の産卵は曲に反して譜面がうるさいだと?お黙りなさい。未来を生きろ。

 更に深く掘り下げると、譜面は「木の絵」のようだ、と解釈することもできる。EASY、NORMAL、HYPER、EXと成長をする。木の絵から枝を削ぎ落とすと違和感を覚えるように、譜面もノーツ1つが欠落すると味わいも押しやすさも変わってしまう。Popperz Chronicle(UPPER)(EX)のL-an!ma地帯が顕著な例だろう。青が1つ抜けており、そのお陰でとても押しやすくなっているのだ。

 ここで「バウムテスト」の考え方を導入する。詳しくは割愛するが、被験者に1本の木を描かせ、それから性格を推測する有名な心理検査である。そしてバウムテストの解釈の一つに、「左側は過去、右側は未来を表す」というものがある。どちらにどう描かれているかでそれぞれに対する想いを汲み取るのである。

f:id:acadzu:20210508105140j:plain

過去と未来の対比

 ここで未来派(EX)の譜面を改めて見てみよう。左側は3ノーツ、右側は2ノーツの同時押しとなっている。一般的に後者の方が押しやすい。これをバウムテストの解釈と照らし合わせれば、そう、未来の方が易い、明るいといった考察を行うことができるのだ。これは未来への"希望"である。お前何派?俺未来派。そんな声が聞こえてくるようだ。

 

3.31-34小節目

f:id:acadzu:20210508105820j:plain

ゾンゲゾンゲゾンゲゾンゲ

 なんとも押し辛いと思ったことはないだろうか。全部腕押しすればモウマンタイだが、この小階段は左手で全て押そうとするともつれて捌きにくいし、押せたとしても呪われやすい。そしてそれは消えない後遺症となって死ぬまで残り続ける。

 

 だが待ってほしい。小階段の3つ目を右手で取ってみてはどうだろう。するとどうだ、左緑を右手で押すのがやや厄介ではあるものの、とても素直に押すことができるようになるではないか。

 未来は発想の転換で切り拓くのだ。それを未来派(EX)は教えてくれる。このあたりでスガシカオのprogressが流れればそれらしい空気になるが、残念ながら今読者の頭の中に流れているのはずっと真夜中でいいのに。の秒針を噛むである。未来派ですらない。そう、世界観がぐちゃぐちゃなのも未来の特徴だ。SMAPが解散して、得体の知れないウイルスが流行って、白バベルが49に居続けて、加山雄三の船が全焼する未来など、一体誰が思い描けただろう。それほどまで未来とは統一感のないカオスなのだ。

 

4.55-58小節目

f:id:acadzu:20210508113438j:plain

癖の塊

 これがなければ46ではなかった、ここまでネタにされることもなかったと言えるほどインパクトのある配置。両黄が軸という斬新すぎる構成、緑と白の絡みのいやらしさが、全埋めレベルのポッパーをも苦しめる。空BADを出しやすく非常に再現性が取り辛い。

 よく見たら大体ただの交互連打だし押しやすくないか?その安直な考えはチープシーロマンだ。まず横に広くリズムが取り辛い。そして黄3連、2連目に白緑というプラス型の配置が難しい。裏拍から入る難しさも去ることながら、右手側にある分離したプラスによって脳トレ要素も加わっている。

 それほど根拠のないプラス思考はクソなのだ。未来がどうこう言ってもなるようにしかならない。今と未来は確かに時間的に連続しているが、理不尽なイベントなんていくらでも突然降りかかってくるので、未来に思いを馳せすぎることは危険である。我々は未来に生きているのではない、今を生きているのだ。何が未来派だ。強いて言うなら現在派だろう。現実逃避をするんじゃない。ふざけるな。もう怒り狂っている。だめだ、モルカーを観ても怒りが収まらない。この話はやめだ。やめやめ。

 

5.おわりに

 本記事では未来志向が過ぎると危険であることを論じた。未来派というキャッチーな単語に惑わされてはいけない。しかし過去に縛られ過ぎることもよくない。しっかり現実を見て、今を生きるべきだ。

 最後に漫画「あの子と遊んじゃいけません」より、過去と現在と未来を繋ぐ名言を引用して閉じることにする。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:acadzu:20210508120041j:image

スペースワルツ(EX)の考察

1.はじめに

 全国の物好き(長門有希調で糞譜面を提案し続ける界隈とも言う)が大好きな譜面と言えば、やはりスペースワルツ(EX)であろう。「スペースワルツから逃げるな」は一時期私のTLへ狂ったように回ってきたし、なぜか2Pカラーのキャラが弄ばれた。こうしてお題募集で投げること自体が内輪ネタと化してしまった、ある意味かわいそうな楽曲でもある。今回はこのスペースワルツ(EX)について考察を進める。

 

2-1.それ以外

 やってて楽しい。

 

2-2.匂わせ

f:id:acadzu:20210302212012j:plain

予感

 「お?」「なんか来るぞ?」「嫌な予感がする」。そう言わんばかりにBPMが不穏な挙動をし出す。ホラー映画のような曲調も相まって我々を不安にさせる。

 

2-3.ビロビロビロビロビロビー!!

f:id:acadzu:20210302212029j:plain

いつも一緒にいたかった

 皆はユニクロの服のサイズについて考えたことがあるだろうか。男性諸君なら特にお分かりいただけると思うが、あのブランドのサイズはアメリカ仕様なのか全体的にサイズが大きめである。私は178cmの中肉中背とどこにでもいる体型だが、それでも襟の付いたシャツはSがジャストサイズだ。

 しかしパーカーとセーターはLサイズがぴったり。これはいったいどういうことだ?この統一感のなさは何だ?シャツのサイズ感に則って通販でSサイズのセーターを買い、Fall Guysのようにピチピチな格好で街を歩く羽目になった男性は決して少なくないだろう。フォーとか言いながらピチピチのセーターを着て走り回るおじさんを見ても決して笑ってはいけない。彼もまた、ユニクロのSサイズの被害者なのだから。

 ではMサイズはどこへ行った?どのような立ち位置なのだろうか?シャツもパーカーもセーターも全てMを着られる体型とは一体どのような体型なのか?

 その答えがこの階段だ。M字型をなすこの箇所こそがユニクロのMサイズ。この階段ではBPMが落ちて難しい動きを要求される。なんせとても速い。BPMが変わらずともこの階段を捌くことは困難だろう。それほど"M"は繊細である、誰にでも着こなせるものではないと教えてくれるのだ。

 「Mは繊細」。思えば繊細なMは世の中に山ほどある。中でもポッパーにゆかりのあるMといえば、やはり右寺修(Migitera osamu)氏だろう。「Des-ROW」「D-crew」名義で有名の古参アーティストだ。大味な作風と見せかけて実は繊細なバランス感覚が確かにある。私は大好きだ。特にラップパートの言語感覚が気に入っている。「雪上断火」の低速地帯で出てくるフレーズ、「振り向きざまに聞こえた銃声」に対し「結婚する前の苗字旧姓」をかち当ててくるセンスよ。並の人間にはできない。最近新曲がなくとても悲しんでいる。せめてREFLEC BEAT収録の「斬刀鬼」が移植されてくれれば…そう何度願ったか分からない。「SERVI」もいい。オービタリックテクノのような訳の分からない等倍ソフランで入ってほしいと何度も譜面を妄想している。

 等倍ソフランは1作に1~2曲程度入ってくるほど定番のギミックである。「Burning Love」や「Chaos:Q」など笑顔溢れる譜面ばかりだが、私は見る分には好きなのでどんどん増やして頂いて構わない。しかし頻繁にプレイするかは分からない。いややるはずがない。Chaos:Qは今年こそ攻略するぞ!と意気込んで練習用PMSまで作ったがそれっきりである。

 なかでも幅広くトラウマを植え付けたのは「トウキョウ・ドリーム・ポップ」だろう。6thKACの予選曲に選ばれ、スコア詰めをきっちり行うポッパー諸君が阿鼻叫喚していたのを覚えている。かく言う私もその一人で、ソフランを大の苦手とするゆえ「これは終わった」と県内トップを諦めた。今でも時折トーキョードゥリーポー…と幻聴が聞こえる。聞こえた時は涙をグッとこらえ、テンキーの00の位置を確認するフリをするのだ。するとフッと無音になり、いつもの日常が戻ってくる。心理とは不思議なものだ。それにしても、1プレイにつき3回もつけ外しをしてなんとか食い下がろうとしたあの頃は頑張っていた。今ではもうどこで押すかよく覚えていない。

 あのサドプラ解除の不便さはどうにかならないだろうか。せめてテンキー全てのボタンで反応させてほしい。いちいち目視される00がかわいそうだ。ボタンを同時に2つ以上押してしまい一瞬しかサドプラが解除されない事故も、ある程度解除・再装着の無効時間を設定すれば解決できそうではあるが。そんなに簡単に上手くいく話ではないのかもしれない。思ったより難しい問題が潜んでいて、例えば奇数のテンキーの痛覚はトランプ大統領股間と連動しているため強打させることができないだとか、そういった我々の知らない事情があるのだろう。

 世の中難しい問題ばかりだ。特にAIがいつ仕事を奪いに来るのか、気になって夜も眠れない。知れば知るほど減る未来。それはMicrosoftだけが知っている。

 

3.おわりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:acadzu:20210302212216j:plain

 

 

おもいでをまっくろに燃やしての考察

 今を楽しむことは難しい。ぼうっとしていれば過去や未来に思いを馳せがちだ。私は大事な試験を半年後に控えており、もとより心配性なこともあって将来を案ずることがもはや癖になっている。その先も院試、就活と悩みは尽きない。そして特に午後8時前後(これは決まっている)、強烈な不安感に襲われる。その度にiTunesのプレイリストを開いては音楽を垂れ流してみる日々。

 「おもいでをまっくろに燃やして」の登場人物もまた、先行きが思いやられる境遇にいる。26歳無職の桃子、8歳不登校の水色。シングルマザーでありながら収入がない。おばあちゃんに頼って世話をしてもらっているこの状況は、私には絶望に映ってしまう。おばあちゃんが亡くなったらどうするのか?水色の復学は?状況が全く変わらないまま、たった2話で本作は完結する。

 ところで著者の阿部共実氏は「空が灰色だから」「ちーちゃんはちょっと足りない」など後味の悪い、具体的には将来への不安を強く感じさせる作品を多く書いてきた。その文脈に則り本作もまた救いがないと悲観し、苦みを味わうのも一つの楽しみ方ではある。

 しかし本作はぶん投げるような終わり方をしていながら、読後感は不思議と悪くない。前作とは違い、むしろすっきりとした後味が残るように私は感じた。

 また悲観で読み進めるのを止めてしまうにはもったいないというか、まだ解釈し切れていないだろうとも感じる。なぜなら散りばめられている"今"の描写を掬っていないからだ。それは桃子と水色が戯れている描写が続く点ばかりではない。日光で反射したコンクリート、散らかったゴミ、雑草、雨粒、エンジン音。身の回りのありとあらゆるモノに目を向け、詩のように綴っている。またそのどれもが美しくみえるように描かれていて、なんてことのない日常をむしろ耽美な情景として味わっているようにも見える。

 これこそ忘れがちな「今を楽しむ」感覚なのではないか。タイムリーパーの如く過去と未来を往来する人間の心が今に帰ってくる。この帰還もまた幸せで、そこには在るべき場所へ戻ってきた、誰も知らない未来を案ずる必要がなくなった安心感が内包されているのだろう。

 なお心理学用語に「マインドフルネス」なるものがある。これは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること(wikipediaより引用)」で、様々な精神疾患に対する有効な心理療法として世界に広まっている。

 前述したように解釈した上で定義を読むと、この考え方が本作にも使われていることが分かる。それほど今を楽しむ感覚は精神衛生上よいものであり、彼女らは幸せなのだ、と読み進める(強調されていると考える)こともできる。絶望的な境遇そのものが今を生きる幸せとの対比になっており、より際立たせる効果もある。

 したがって一番前面に押し出されているのは悲観ではなく幸福、と考えられる。それがすっきりとした読後感に繋がっており、今を忘れがちな人間に生き方を教えてくれる。

 今日できることをやっていればいい、勝手に繋がる明日がどうなるのか悩む必要もない。その螺旋がどこへ続くのかはその時にしか分からない。そう考えると少し肩の荷が下りる気がした。

ディープシーロマンの考察

1.はじめに

 ディープシーロマン(曲名:The aim of Nautilus)は、全国の好事家(長門有希調で糞譜面を提案し続ける界隈とも言う)に愛されるディープでシーロマンな楽曲である。ディープシーロマンのキャラがスマブラの追加キャラとして参戦し全国、いや全世界の胸を去来させるほどの、ポップンを代表する楽曲の一つとなっている。また2020年秋にはコロナ禍をガン無視して映画化が決定し、試写会に訪れた女子高生が「せぇのっ、ディープシーロマン最高〜!」とはしゃぐ画像がtwitterで拡散されていたのは記憶に新しい。こっそり日本海溝観光大使にも選ばれたが、誰も深海に訪れることができないためただ独り咽び泣いているという噂もある。そんな躍進を遂げたディープシーロマンはなぜここまで愛されているのか。なぜディープシーなのか。なぜロマンなのか。様々な謎や譜面に込められた想いを紐解くべく、私は考察を進めることにした。

 

2.ディープシーロマンのキャラについて

f:id:acadzu:20210222182609p:plain

お前の母ちゃんシーロマン

 まずディープシーロマンのキャラの曲のキャラについて考察する。ディープシーロマンのキャラの別名は「ソナー」と言う。ソナーは「水中を伝播する音波を用いて、水中・水底の物体に関する情報を得る装置(wikipediaより引用)」であり、潜水艦などに搭載されている。

 ディープシーロマンのキャラはオウムガイと潜水艦を合体させたキャラクターデザインであることは一目でわかるだろう。だからそれにゆかりのあるソナーを冠したのではないか?そう考えるのが妥当だ。ではなぜソナーなのか?潜水艦にまつわる単語ならそのままサブマリンでもミサイルでも攪乱工作でもいいではないか。

 しかしそこには確かに「ソナー」であることの必然性があるのだ。その秘密はディープシーロマンのキャラの曲そのものにある。

 ディープシーロマンのキャラの曲は深海然とした柔らかいシンセサイザー2種類が、同じフレーズを鳴らしていく。いわゆる"輪唱"である。更に深く掘り下げると、2番目のシンセサイザーは1番目のシンセサイザーの"こだま"を模している、とも解釈することができる。

 ところでソナーは超音波を海中で発し、そこで反射した波を捉えることにより物体を探知する仕組みとなっている。そう、このシンセサイザーの輪唱はソナーを模したギミックなのだ。決して輪唱で有名な森のくまさんから連想し、海に溺れるも全てを諦め、ただ深海へと沈下していく熊を表現しているわけではない。そんなダークシーロマンな意図は含まれていない。

 ここで「潜水艦は分かったがなぜオウムガイなんだ?」と疑問に思う読者もいるだろう。深海といえばオウムガイだから、果たしてそうだろうか?その安直な考えはチープシーロマンだ。なぜなら深海には他にも有名な生き物が生息しているからである。シーラカンスリュウグウノツカイ、コンクリートで固められたヒトの死体(通常体内が腐敗しガスが溜まって浮かんできてしまうが、しっかり処置を受けたものはそのまま沈み続ける)など。

 ここでディープシーロマンのキャラの曲の曲名に着目する。「The aim of Nautilus」。ノーチラスと言えば海底二千万里のノーチラス号であるが、この「Nautilus」はラテン語でオウムガイを意味する。ディープシーロマンのキャラがオウムガイなのは、曲名とリンクさせているからなのだ。

 以上より、ディープシーロマンのキャラはディープシーロマンのキャラの曲を味わい、解析して作られた代物であることが分かった。

 

3.ノーチラスの謎

 ではなぜ「Nautilus」なのだろうか。その答えは最近の邦楽から見出すことができる。ノーチラス号が何だか知らないが、なんだか聞き覚えのある単語だなと思った読者もいるに違いない。

 それはヨルシカの楽曲「ノーチラス」だ。

 ディープシーロマンのキャラの曲の曲名はこちらのノーチラスから来ている。その証拠に楽曲「ノーチラス」のサビを引用し、ディープシーロマンのキャラの曲との関連性を暴いていく。

 

4.ヨルシカ「ノーチラス」との関連性

さよならの速さで顔を上げて
いつかやっと夜が明けたら

もう目を覚まして。見て。
寝ぼけまなこの君を何度だって描いているから

  まず「さよならの速さ」について考察する。

 ポップンには様々な"さよなら"を冠する楽曲がある。中でも有名なのがパーキッツの「さよならサンクチュアリ」、私立BEMANI学園軽音部 OBの「Good bye, Summer~さよならは言わない~」の2曲だろう。えっ、クリアトーンとかさよならのうたとかじゃないの?そう思った君はピースピースロマンだ。

  ここで各楽曲の速さことBPMを確認する。「さよならサンクチュアリ」はBPM155、「Good bye, Summer~さよならは言わない~」はBPM165。一方ディープシーロマンのキャラの曲はBPM160となっている。そしてこの2楽曲のBPMの平均を取ると(155+165)÷2=160。なんたる偶然か、いや必然なのだ、ディープシーロマンのキャラの曲のBPMと一致した。「さよならの速さ」とはディープシーロマンのキャラの曲のキャラの曲のBPMのことだったのだ。つまるところこの「さよなら」は、なんやかんやでディープシーロマンのキャラの曲そのものを指していたことも分かる。

 ディープシーロマンのキャラの曲を聴き、悲しみに暮れるディープシーロマンのキャラにもいつか光が射す。深海には光は届かない。が、"希望"という名の光はいつかやっと届く。暗闇に光が差し朝となる。日本海溝の奥底にも人間はやってくるに違いない。だからいつだって待っているよ。そんなメッセージが込められているのだ。

 では「何度だって描いている」とは何を描いているのだろうか。ここでディープシーロマン(EX)の譜面を示す。

f:id:acadzu:20210222180938p:plain

ディープシーロマン(EX)

 何度だって描かれているものが見えるだろう。

 そう、左右交互押しである。13小節目から形を変えつつ執拗に配置されているこの左右交互押しこそが、「寝ぼけまなこの君」なのだ。

 この交互押しのおかげで左右振りが発生する。左右振りは体力を使い神経を使い、寝ぼけた我々を奮い立たせる。寝ぼけてないで日本海溝に来よう。僕は何度も頭に描きながら、思い浮かべながら待ってるよ。何十年先でも何百年先でも…でも4桁年はさすがに厳しいかな…いや3桁年もやっぱ無理…そんな想いが込められている。行くしかない、日本海溝に。技術とお金を積み、日本海溝へ行ってやろうではないか。ついでに沖ノ鳥島で1泊しようかな。そう私は決心した。

 

5.おわりに

 「ノーチラス」は2019年リリース、ディープシーロマンのキャラの曲は2009年リリースの楽曲であり、歌詞になぞらえているという見解と矛盾している。従ってこのような想いは込められていない。譜面は省エネ設計で(Hy)に交互押しを置き、少し調整しただけだろう。日本海溝観光大使にも選ばれていないし映画化された事実もない。スマブラ参戦は画像が多く出回っているため本当だと思われるが、本記事には様々なでたらめが含まれている。

 皆も悪質なデマに踊らされてはならない。ネットには嘘ばかり流れている。情報の取捨選択が的確に求められる厳しい時代になっており、嘘を信じ不利益を被った場合それは"自己責任"となるのだ。

 気をつけてほしい。ディープシーロマンのキャラはいつだって君を狙っている。

Lachryma《Re:Queen'M》(EX)について

1.はじめに

 私はフルコンボ狙いのプレイが苦手である。豆腐メンタルの身、あの精神を削られる感覚はあまりにもしんどい。10の頑張りに対しカタルシスは5.5くらいだしコスパも悪い(私のだらしない主観である。コンボラーを否定している訳では断じてない)。がしかしコンボ偏重気味のポップンクラスを上げようとなると、どうしても49以上を繋がなければならない。

f:id:acadzu:20210207161328j:plain

ゆとり世代なので我慢できず99.93〜94あたりにEASYで底上げをした

 現在のクラス対象曲一覧を貼る。もっぱら49のスコアで上げており、クラス100.00にしてはフルコンボ数が少ないことがお分かりいただけるだろうか。いや分からないだろう。こう晒す人少ないので。とにかくコンボ力には自信がなかったことだけご理解いただきたい。

 インボルクUPPER(EX)やPrey(EX)を伸ばし99.98まで乗せたあたりで振り返った。「作戦を立てて何かを繋いだ成功体験がない」と。一切フルコンボ狙いのプレイをしてこなかった訳ではないが、ここは頑張るここも頑張る10回やって無理なら諦めると言った具合に、非常に雑なプレイばかりしてきたのだ。これでは人生もったいないのではないかと感じた私は、手が届きそうなラメントUPPER(EX)とLachryma《Re:Queen'M》(EX)を繋いでみようと思い立ったのである。

 ラメントUPPER(EX)はトリルを全て餡蜜しただけであっさり繋がった。その後限界食道(逆流性食道炎のことである)を少し伸ばして100.00に乗る。しかしそれだけでは満たされず、Lachryma《Re:Queen'M》(EX)フルコンボ粘着を続けた。総計およそ50回の粘着によりなんとか接続に至る。

 この記事では接続するために立てた作戦を整理する。"研究"と称するには憚られるほど稚拙であるため、一応更に緩そうな"作戦"と言い換えておく。大半は誰の役にも立たないかもしれない。Lachryma《Re:Queen'M》(EX)は49屈指の虚無譜面として知られており、かつそれなりにフルコンボ達成者が少ないらしく(ポップンクラス100台より貴重かもしれない)、使える記事であるならば価値はあるだろう。しかし残念ながらそれほどドラスティックでは恐らくないので、これを読めば繋げるのではないかという過度な期待はしないでほしい。

 

 2-1.手抜き

f:id:acadzu:20210207161352j:plain

コピペの練習中だから許してね

 やる気のない配置が続くが、魂を吸われてはならない。これはそういう譜面だ。

2-2.手抜きの延長

f:id:acadzu:20210207161702j:plain

曲の展開的には妥当な配置だと思う

 これが意外と難しい。BPM236と爆速で降ってくるため折り返しが厄介である。

 建設的に考えればここはLLRRLLRRLLRR…と叩くのがベターだが、当時の私はシングルコアだったので思うがままに叩いた。何度もこぼしたし無駄な時間だったと思う。

 

2-3.縦トリルとグリッサンド

 

f:id:acadzu:20210207162418j:plain

片手で叩かせる速さじゃないだろう

 16分のトリルに24分の階段がくっついている。まあそうなるよねといった構成だがこのつなぎ目が厄介だ。ここは当然餡蜜を組む。

f:id:acadzu:20210207162925j:plain

6回緑黄のあと三角押し、で覚えやすい

 非常にシンプルな構造で安定させやすい。

 なおこの右青は左手で叩くと決めることにした。私の人差し指はなぜか爪と肉が剥がれやすい。指先からその下へ皮を引っ張る押し方をしているとすぐパックリ剥がれ、ホエルオーのお口のような様相を呈する。分かる人には分かるはず。それを防ぐために片手では下から指先の動作、すなわち上段から下段へスライドさせる運指を組む方が長持ちしたのだ。現にそれを考慮せず指先ホエルオーになり、粘着を断念した日もある。

 

2-4.偽アルマゲ

f:id:acadzu:20210207163925j:plain

唯一頭で考えて配置したであろう地帯

 アルマゲじゃなくてがっかりという声も散見されたが、ポップンのLN複合はデバイス上非常に組むのが難しいためこれで正解だと思う。

 ボルテ移植曲にあるまじき凝った配置でけっこう楽しく押せる。ただ注意してほしいのは58小節目のM字型階段。素直に押そうとすると右手に寄るため非常に辛い。従って運指を組む必要がある。青点を左手、赤点を右手として、以下に組んだ運指を示す。

f:id:acadzu:20210207164618j:plain

ごめんなさい

 組んでいない。頑張って大体を右手で叩いた。

 ただ「階段は上段と下段を繰り返す」という至極原始的なところまで遡って意識することにより繋がる確率が高くなったため、一応記しておく。

 

2-5.親に向かってなんだそのトリルは

f:id:acadzu:20210207165107j:plain

トリル

f:id:acadzu:20210207165204j:plain

きりたんぽ

f:id:acadzu:20210208201829j:plain

チンアナゴ

f:id:acadzu:20210208202422j:plain

PKファイヤー

 勘弁してほしい。心が折れる

 こんなに幅のあるトリルは人間には見えない。なんせポップンの画面は横に広い。馬でもない限りしっかり見切って押すのは困難だ。これは各動物の周辺視野の違いを考えれば明らか。肉食動物は基本的に目が正面についており、周辺視野も狭くなる傾向にある。偏屈な思想を持った者、精神的に追い込まれた者は更に狭くなる。うっせぇわに感化された者を冷笑しているそこのあなたも要注意だ。共鳴を殺すことはこの世をより平坦でつまらないものにすることへ繋がり、あなた自身をも赤レーンしか見えなくさせる。

f:id:acadzu:20210207165635p:plain

人間の限界

 従って我々人間はこのトリルをリズムで押さなければならない。キー音がなく曲も速い。故に各々の感覚に頼らざるを得なくなる。FASTとSLOWを見極め調整するのも曲が速すぎて難しい。

 私の場合「おもったよりはやい」これに尽きた。元よりあるリズム感にこの観念を足す要領で。BPM236の16分を両手で叩いてみてほしい。尋常でないぐらい速い。これをFASTに振らす方が難しいため、気持ち速めで叩くことを意識する。これにより粘着終盤には安定して光るようになった。ただし速入り癖だけは避けて欲しい。FASTが出る、トリルが速すぎると勘違いする、より遅く叩く、GOODやBADを撒き散らすという、いつだって食う寝る遊ぶ死ぬの4連コンボが待っている。

 更に問題なのは先端の赤縦連。ただの邪悪である。当然両手で叩くが、これがなかなか入らない。

 縦連打を両手で拾う際はまずボタンを押下し、また手を離してから次の手を出す必要がある。この"離してから"が難しいのだ。つまりこの動作をいかに短くするかがポイントとなる。

 私の場合、少し高い位置から強めにタンッと打鍵することでストロークの速度を上げた。指押しプレイヤーの動画(一例)を見ると、比較的キービームが長めに出ている傾向にあることが分かる。この逆をすればいい訳だ。さすがに安定はなかなかしないが、これにより繋がる確率を有意に上げることができた。

 

2-6.キモチコネクトEX

f:id:acadzu:20210207171406j:plain

楽しいね

 クロスすると楽しい。

 

2-7.サイドアップ

f:id:acadzu:20210207171703j:plain

気持ちは分かるが全部両手で叩かせてくれないか?

 再び縦トリル。ここは一部両手で叩くことも可能だが、脳が泣いているとそういうことができなくなるので素直に餡蜜した。

 しかしここにも一捻りがある。左緑は16分の裏だ。こんな遠さで裏なんか意識していられない。それでも右手を8分で餡蜜しているため16分の変形交互連打と見なし叩くか、GOOD覚悟で表で拾ってしまうか。ちなみに私は後者を選んだ。

 

2-8.はい

f:id:acadzu:20210207172249j:plain

理解できないセンス。PUMAの裁縫箱で白米持ち歩いてそう

 気合い。左白のタイミングに注意すれば案外繋がる。しかし光らない。黄ばみ散らす。でもいい、今は繋ぐことが最優先なのだから散らしておこう。

 

2-9.ワーーーじゃないんだよな

f:id:acadzu:20210207172606j:plain

実家のような安心感

 その再現だけはやめてほしかった。

 ここは青を親指、黄をそれ以外の2〜4本指で拾うなどして"確実に"押すことが重要だ。かといって力み過ぎるとすぐ抜ける。メンタルはもちろんのこと、プレゼントに費やした金額、パッシングで道を譲った回数、「ありがとう」と言った回数、言われた回数、人を想って泣いた回数、LEVEL of VIOLENCEの低さなど、様々な人徳を総動員させよう。

 ここさえ抜ければフルコンボ。やったね。

 

3.おわりに

 いざ書いてみると、本当にあまり一般化できそうにない、もしくは当たり前のような作戦ばかり立ててきたことが分かった。餡蜜は誰でも使えるだろうが、トリルの押し方あたりは参考にならないだろう。なんにも得るものがないと怒り狂う読者もいるに違いない。

 がしかし音楽ゲームに限らず、趣味は"探す"遊びをするのも一興だ。上手くなるならPDCAサイクルを回せ、その通りである。ただそれ含め、世に流布する上達論もとい攻略法を鵜呑みにするだけでは勿体ない。自分で攻略法を編み出しそれを完遂することそのものに楽しみを感じることができたなら、それもまたモチベーションやパフォーマンス向上へ繋がるのではないだろうか。

 つまり自分で頑張りましょうということである。ただ私はそんな偉そうな口を叩けるほど考えてプレイしていないので全く説得力はない。何様だ。参考にしなくてもいい。さようなら。

KG(EX)の考察

1.はじめに

 KG(EX)は長門有希調で糞譜面を提案し続ける界隈に人気の譜面である。担当キャラが全身余すことなく食されるアンコウの如くBBにされたり、よく分からないスコアアタックへ混入させられたり、身内と判断された者にはお題募集で飛ばされたりと、その人気には目を見張るものがある。彼らがそこまで惹かれるからにはきっと深い何かがあるはず。そう考えた私は譜面を鑑賞し、そこに込められた"想い"をくみ取ろうと試みた。

 

2.2小節目

f:id:acadzu:20210204205334j:plain

 曲が始まりまず叩かせられるこの配置。齢37ではなかなかお目にかからない高密度な三角押しラッシュが印象的だ。ここで全ての初見プレイヤーは前衛的な譜面であることを察することになる。

 しかし待ってほしい。この形状に見覚えはないだろうか。

f:id:acadzu:20210204210204j:plain

 横にすると、そう。

f:id:acadzu:20210204210047j:plain

 皆さんご存じ鍵のシリンダー構造の断面図になるのだ。

 ここで今一度ジャンル名を確認する。"KG"、これは"刑事"をもじった表記とされている。余談だが、私が全く無知のまま家庭用7をプレイし始めた頃は"キング"の略だと思い込み警戒していた。しかし後に、あのバージョンの真のキングはオイパンクであることを知る。

 鍵、"KG"。実は「KaGi」の略でもあることがここで示されたことになる。刑事とゆかりのある警察署には必ず鍵がついている。それはディンプルキーに限らない。暗証番号の鍵もあるだろうし、指紋認証の鍵もあるだろうし、上司の悪口で開く心の鍵もあるに違いない。広義な名詞にしたのは、そういった鍵の多様性を加味した結果なのだ。

 

3.6-13小節目

f:id:acadzu:20210204211420j:plain

 怒涛の三角押しから一転、スカスカな配置が続く。これは刑事という職業が案外暇であることを示唆している。世界は刑事をテーマにした作品であふれている。ドキュメンタリーも定期的に放映される。いささか美化され過ぎてはいまいか?そう考え暇のメタファーを組み込んだわけだ。曲名"Sweaty Guys(汗だくの男たち)"にさえもアイロニーを感じてしまったのは私だけだろうか。きっと譜面制作者は元刑事で、その暇さに嫌気がさしKONAMIへ転職をしたのだろう。人生いろいろ、分からないものだ。

 

4.14-21小節目

f:id:acadzu:20210204212545j:plain

 縦連打が目立ち始める。そしてそれらは全て右手で叩かせる。

 これは刑事に右利きが多いことの暗示だ。右利きのプレイヤーが叩きやすいように、そして馴染みやすいように、あえて右側に置いているのだ。日本の右利き率はおよそ90%とされている。ちなみになぜか左利きを矯正する文化がいまだにあるゆえ(左右盲や吃音の原因になるため推奨されないのだが)、いわゆる隠れ左利きはもう少し多いだろう。お行儀が悪いだと?何が育ちだ不浄だ酒飲みだ、もう怒り狂っている。こんなにくだらない偏見はいい加減捨てたらどうだ。やめてしまえ。だめだ、モルカーを観ても怒りが収まらない。幸運にも矯正も差別も受けることのなかった左利きとして、秩序のない現代に水平チョップをお見舞いしたい。もちろん左手で。そんな日本の刑事にも右利きが多いことは当然である。証明終了。

 

5.22-41小節目

f:id:acadzu:20210204213540j:plain

 暇のメタファー。

 

6.42小節目

f:id:acadzu:20210204213725j:plain

 開幕で押し寄せた三角押しが再び現れる。三角押しで難易度を上げるタイプの譜面なのではないかと期待させておきながら、暇のメタファーばかりでほとんど現れない。作るのに飽きてしまったのか、あれはいったい何だったんだと困惑していたプレイヤーは多いだろう。「これが欲しいんだろう?」そう言わんばかりに満を持して姿を見せる三角押しは、サイレントEXのクライマックスに比肩する感動を与えてくれる。こうして不意に報酬系を刺激されたプレイヤーはおかしくなり、神譜面だの総合譜面だの言い崇め出すのだ。

 しかし実際にプレイするとなるとたまったもんじゃない。右にある黄色のせいで理不尽な左右振りを要求されるのだ。お尻がプリッとしてしまうこと間違いなし。ここでしなやかな腰つきを見せつけ、発情期の雌鳥を寄せ付けてしまうプレイヤーは後を絶たないという。

 右黄さえなければ。みぎき。無論右利きのことである。そして右利きは日本の刑事に多いことは前述した通りだ。つまりこの右黄は刑事。刑事さえいなければいいのに、そういった願望を無意識に植え付けているのだ。これは一種の洗脳ではないか?

 譜面制作者は刑事が必要となる犯罪がなくなってほしいのか、それとも刑事そのものに恨みがあるのか。私は前者であってほしい。peacefulな思想が込められていることを願う。

 

7.おわりに

 そんなわけないだろう。