【ドラマ10】半径5メートル(4)「なりすましにご用心」[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
【ドラマ10】半径5メートル(4)「なりすましにご用心」[解][字]
子どものSNSについて取材する風未香(芳根京子)は、トランスジェンダーゆえに離婚した香織(北村有起哉)が、若い女性になりすまして娘と交流していることを知る。
番組内容
子どものSNSについて特集することになった風未香(芳根京子)と宝子(永作博美)たち。7年前、トランスジェンダーであることをカミングアウトし離婚した香織(北村有起哉)は、若い女性になりすまして娘の怜奈(上野鈴華)とSNSでつながっていた。怜奈からどうしても会いたいと食い下がられた香織は、風未香に秘密を話し、代わりに会ってくれと頼み込む。だが深夜になっても帰宅しない娘の前に自ら姿を見せることに…。
出演者
【出演】芳根京子,毎熊克哉,真飛聖,山田真歩,上野鈴華,北村有起哉,尾美としのり,永作博美
原作・脚本
【作】橋部敦子ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 怜奈
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- SNS
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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(海老原)「ドングリちゃん 話せる?」。
(着信音)
(ドングリ)「マツボックリさ~ん
マジ疲れた~」。
(海老原)「どうしたの?」。
(ドングリ)「興味のないドラマ見て
話あわせるだけで 疲れるのに
ノリまであわせて めっちゃ疲れた」。
(海老原)「わかる~」。
(ドングリ)「女子めんどくさッ」。
(海老原)「くさっ」。
(ドングリ)「これっていつまで続くの。
25歳のマツボックリさんはどう?」。
♬~
(丸山)モカマタリ入りました。
どうぞ。
(ますみ 海老原)いただきま~す。
(風未香)いただきま~す。
(ますみ)うちの子
毎日 スマホ欲しいって言うから
さすがの私も根負けしそうですよ。
ますみさんの娘さんって小学生ですよね。
3年。
小3でスマホ。
まだ持たせたくないね。
塾行ってる子は持ってる率が高いんです。
連絡するためだったり
防犯のためだったりね。
最初はそうでも そのうち友達同士で
トラブル起きたりしますから。
悪口言われたりとか
仲間外れにされたりとかですよね。
それに いつの間にか
知らない人とつながってたりしたら
怖いじゃないですか。
SNSで子どもが巻き込まれる事件って
ありましたもんね。
お子さんのSNSチェック してました?
あっ うち?
嫁さん いまだにしてるみたいだよ。
娘2人とも二十歳過ぎてるのに。
(海老原)それって表アカウント?
裏アカウント?
表じゃない?
裏は突き止められないでしょ。
突き止めようと思えば
できるんじゃない?
そうなの?
でも そこまでしないか。
(ますみ)私なら 裏アカ 突き止めます。
それって どうなの?
子どもを信頼してないってことじゃない?
「親心
無垢な子どもの先回り」。
何かやらかしてからじゃ遅いんで。
(宝子)おはよう。
(海老原 丸山)おはよう。
(ますみ 風未香)おはようございます。
宝子さん 今回の企画は
子どもたちのSNS事情について。
二折全員で
10ページの特集組むことになったから。
お~ SNS?
ほら SNSって
子どもたちの方が先に行っちゃってて
親世代には分かりにくいでしょ。
だから SNSの闇から
子どもたちを守るための記事。
SNSの闇ねえ。
何か深そうですね。
フーミンと宝子さんは
子ども側から取材してみてくれる?
はい。
現実では 友達関係をうまくつくれなくて
ネットの友達にしか本音を言えない。
そういう子が増えてるみたいですね。
はぁ… そもそも ネットでつながった子を
「友達」って言えるのかな。
現実の友達と ネットの友達と
どこがどう違うの?
え?
また面倒くさいこと聞くって
思ったでしょ。
はい。 あっ…。
はい。
(ドングリ)「女子めんどくさッ。
これっていつまで続くの。
25歳のマツボックリさんはどう?」。
(海老原)
「私は関係のないところで生きているよ」。
(ドングリ)「大人だから?」。
(海老原)「私だから」。
(ドングリ)「マツボックリさんだから」。
(海老原)「そう」。
(ドングリ)
「私もそういう大人になれるかな?」。
(海老原)「今すぐなれる」。
(ドングリ)「どうしたらなれる?」。
♬~
(海老原)「自分でいればいい」。
(ドングリ)「それができない」。
(海老原)「わかる」。
(ドングリ)「わ 授業始まる。 元気出た」。
(海老原)「いってらっしゃい。
がんばって」。
(山辺)おい ダイコン マジやめろって。
そういやあさ
ヤマアラシって最近来てんの?
えっ? あっ そうなんだ。
あ~ 悪い。 俺 抜けるわ。 また。
おっ ありがとう。
ウフフ。
かんぱ~い。
かんぱ~い。 いや~ 楽しかったな。
半年ぶりにやったんだけど
いつものメンバーが みんないてさ。
仲よさそうだけどさ 会ったこともないし
どこの誰だかも分かんないんだよね。
年齢も職業もバラバラ。
ふ~ん。
みんなさ 自分のこと話したりしないの?
不登校の中学生ってのが一人いたな。
それと 何も言わなくても
分かることってあるんだよ。
どんな? 奥の方で子どもの声がするから
あっ お父さんだとか。
あ~。
もう 10年ぐらい
つきあってるヤツもいるわ。
それってさ 友達なの?
そうなんじゃない?
ホントの友達?
えっ? いや ちょっと待ってよ。
ホントの友達と そうじゃない友達って
どこで区切るの?
区切る…。
♬~
ボウリングやるんですか?
ここに来れば 誰かに会えるはず。
えっ?
あっ ラー子!
おい~! ラー子 こっち こっち!
そこ どいて。
座って座って。
あっ ごめんね。 サンキュー。
どうぞ どうぞ 飲んで下さい。
久しぶりだね 元気だった?
元気してるよ。 「結婚でもしたんじゃね?」
って話してたんだよ。
してないし。 それより あんたたちでしょ。
お母さん 泣かせてない?
泣かせてねえよ! だって ほら
それは ラー子との約束だろ。
よろしい! ハハハ…。
そっちは誰?
あっ 同僚。 フーミン。
かわいい!
えっ… あっ…。
喜んでるし。
喜んでないし。
(ドングリ)「マツボックリさん
今日カラオケ断ったら
ガン無視されるようになった。
カラオケ行った方がいいのかな。
でも… やっぱ無理…。
カラオケ大っ嫌い!」。
(海老原)「自分が自分でいることが大事」。
大丈夫かな。
はぁ… 子どもにスマホを与えて
閲覧制限をしたり
使用時間のルール作っても
なし崩しになっちゃう親 結構いました。
あるあるだな。
今日 話 聞いた男子高校生たちは
スマホを使う前から ゲーム機を使って
SNSでつながってたそうですよ。
親は?
気付いてなかったって。
ゲームをやらない親だと
ゲーム機でどこまでできるかなんて
分かんないもんね。
何か SNSが 親と子の距離を
どんどん広げてるような気がします。
(ますみ)そうかもね。
(ドングリ)「自分が自分でいられなかった。
結局 友達とカラオケの約束した…。
マツボックリさんに会いたい。
どうしても会いたい…」。
(海老原)「ドングリちゃん
SNSで知り合った人と
簡単に会うのは危険よ」。
(ドングリ)「会うのはマツボックリさんだけ」。
(海老原)「私がなりすましの
悪いヤツだったら どうするの?」。
(ドングリ)「そんな人が 私の話
半年も聞いてくれる?」。
(海老原)「顔も知らない者どうしだから
話せるってこともあるでしょ」。
(ドングリ)「せっかくつながれたのに」。
どうぞ。
すいません。
わざわざ ごめんね。
どうしたんですか?
絶対に人には言わないっていう約束で。
え?
お願い。
…はい。
これ 私のアカウントなんだけど
マツボックリっていうんだけどね
25歳のクリエイター女子
映像制作プロダクションに勤務
ってことになってる。
で 16歳の女子高生のドングリって子と
やり取りしてるの。
えっ すごいじゃないですか。
25歳になりすまして 潜入取材ですか?
うん うん…
なりすましは本当なんだけど
取材じゃない。
えっ どういうことです?
娘なの。
えっ!?
怜奈が9歳の時に別れたから
もう 7年会ってない。
私ね 離婚するまでは
男として生きてたんだけど
7年前に奥さんだった人に
やっぱり女として生きていきたいって
初めて告白したの。
回想 私は
男としての孝弘が好きなの。
女として生きる? そんなの今更
受け入れられるわけないでしょ。
ごめん。
これ以上 自分をごまかせない。
そんなだったから
怜奈には会わせてもらえなかったし
会いたいとも言えなかった。
1年くらい前かな。
怜奈の名前のアカウント見つけて
見るのが楽しみだったんだけど。
本当 最初は見るだけだったのよ。
そしたら 偶然
娘の裏アカウントまで見つけちゃって。
そこは 怜奈の本音が言える場所で
悩みとか吐き出してた。
最初は見てるだけだったんだけど
だんだん怜奈の悩みを
なんとかしてあげたくなっちゃって
たった一度だけのつもりで
メッセージを送ったの。
そしたら すぐに返信が来ちゃって。
そうだったんですか。
それで 半年ぐらい
やり取りが続いてたんだけど
今日 さっき 怜奈が
マツボックリに会いたいって言ってきた。
…会うんですか?
会えるわけないじゃない。
でも 怜奈がどうしてもって。
じゃあ どうするんですか?
フーミン お願い。
マツボックリとして会ってきてくれない?
えっ… それって
なりすましのなりすましってことですか?
難しく考えないで。
…すぐバレますって。
フーミンなら大丈夫だから。
いや だって…
だって
半年間やり取りしてきたんですよね?
娘さん それ前提で
話してくるってことですよね?
その前提だったら
ちゃんと用意してきたから。
これ やり取り全部
プリントアウトしてきたから。
全部たたき込んで。
いやいや…
こんなにたくさん無理ですよ。
本当にお願い。 フーミンしかいないの。
どうかお願いします。
無理ですって。
苦手だった教科は… 古文 古文。
好きな食べ物は…
パンケーキ。 よし!
欲しいものは… パソコン。
好きな色は… え~ ピンク? オレンジか。
苦手な食べ物は… えっと グリンピース。
ブロッコリー。
好きな俳優は… 浅田 航なんだよ。
はい来た~!
(怜奈)マツボックリさん?
あっ ドングリちゃん?
はい。
よろしくお願いします。
こちらこそ。
何か てれる。
ねぇ。 何かね。
カフェオレ買ってきた。 好きでしょ?
ありがとう! 好き好き。
これが 学校で流行ってる位置情報アプリ。
お互いを監視し合うみたいになってる。
えっ じゃあ 自分がどこにいるか
全部 友達にバレちゃうってこと?
うん。 知られたくない時は
オフにすることもできるけど
そうすると
余計どこで何してたか突っ込まれる。
うわ~ 大変だ。
マツボックリさんが高校生の時は?
そこまで窮屈ではなかったかな。
その時は スマホ持ってない子とかも
まだいたし。
ドングリちゃんはさ スマホはいつから?
うちは結構厳しくて 高校入ってから。
中学の時 みんなSNSで盛り上がってて
結構つらかった。
あんなに欲しかったスマホなのに
買ってもらったら もっとつらくなった。
でも 本音で話せるのもSNSだし。
マツボックリさんに会えたのも
SNSだし。
うん。
あっ そうだ あのさ
さっきの位置情報アプリのこと
もうちょっと教えてくれるかな?
うん。 実は今 あの 仕事でね
子どもたちのSNS事情っていうのを
リサーチしてるんだ。
スマホ貸して。
えっ。
ダウンロードしてあげる。
あ… ありがとう。
あれっ フーミンは。
あっ 取材です。
宝子さん 一緒じゃなかったの?
独自のルートで
知り合いの女子高生に会うって。
(丸山)そうだよね。
知り合いじゃないと 本音聞けないもんね。
会ったら ずっと聞きたいことがあって。
ん?
マツボックリさんって 好きな人いるの?
え~!
いるんだ。
う~ん どうかな~。
ドングリちゃんは? 好きな人いるって
言ってたよね。 あの バスケ部の子。
…うん。 最近 結構仲よくなれて。
お~。
えっ もしかして
向こうもドングリちゃんのこと?
嫌じゃないとは思う。
うわ~! こっちまで てれちゃうな~。
今まで マツボックリさんに
言ったことなかったんだけど
うち 離婚してるんだ。
あっ そうなんだ。
別れてから
パパには 一回も会ってない。
すごく優しいパパだったから
どうして別れたか分からないんだ。
ママに聞いても 絶対教えてくれないし。
私にホントのこと言ったら
傷つくと思って言わないんじゃないかな。
例えば 浮気とか。
でも ママはパパのこと
絶対悪く言わないんだ。
♬~
パパは どう思ってるのかな。
え?
私に もう会いたくないのかな。
それとも 会えない事情でもあるのかな。
そっか。 怜奈はいまだに
離婚した事情を知らないままでいるんだ。
私が会いたくない。
会いたいに決まってるじゃない。
カオリンさんが怜奈ちゃんのこと
ちゃんと思ってて 見守ってるってこと
言いたかったですもん。
ありがとう。
で また会う約束したの?
してません。
でも 怜奈ちゃんは
会いたいって言ってました。
(着信音)
(怜奈)「めっちゃムカつく。
家に帰りたくない」。
いつまで ふらついてんのよ。
どうしよ…。
(怜奈)
「ファミレス 年齢確認 するーされた」。
え?
(怜奈)「朝までファミレスかな」。
早く帰んなさいよ。
(怜奈)「パンケーキ食べる~」。
おい。
(怜奈)「食べたら どっか行こっと」。
どっかって どこよ!
(海老原)「ドングリちゃん
無防備につぶやきすぎ。
知らない人に付け込まれるよ」。
(怜奈)「マツボックリさん ありがとう。
私は大丈夫だから」。
(海老原)「家に帰った方がいい」。
(怜奈)「ホントに大丈夫だから」。
どこがよ。
アカウント名 「ラー子」。
プロフィール
「JK2 親がキライ つながりたい」。
何ですか? これ。
私の裏アカ。
よし 送信。
えっ! こんななりすまし いいんですか?
(着信音)
うわっ もう食いついてきた。
うわ~ 「泊めてあげる」がこんなに。
誰にしようかな。
会うつもりですか?
そうね。
いくら宝子さんでも
女子高生には見えませんよ。
そこは フーミンでしょ。
はい?
はい これ。
何ですか? これ。
これ パワハラだと思います。
あ~ 私が着るか。
えっ…。
あ~…。
別に あなたを嫌ってるわけじゃない。
うんうんうん。
私が着るか… 頑張ろう。
ああっ…!
別に着ないって言ってるわけじゃ…。
着る?
これ コスプレさせられてる人みたいに
なりません?
クラスに一人はいたよね
老けて見える子。
はい。
あっ もしもし。
怜奈がね 一人で
ほっつき歩いてるみたいなのよ。 え?
どこかのファミレスに
いるみたいなんだけど。
こんな遅い時間にですか?
(海老原)どこか分からない?
どこかって…。
よく行くファミレスとか
何か言ってなかった?
朝までフラフラなんかして
何かあってからじゃ遅いのよ。
あっ!
何?
位置情報アプリです。
それを使えば 居場所が分かるはずです。
すぐ調べて。
はい。
えっと…。
まだ? あの
スピーカーフォンにしていいから。
はい えっと… すみません えっと…。
ちょっと大丈夫なの?
う~ん…。
自分のGPS オンにして。
宝子さん そこいるの?
足跡。 足跡?
人の足跡。
バレたってこと?
いや それは…。
もう どうでもいいから 早く探して。
すみません。
どうしよう 分かんない…。
宝子さん お願い!
はい。 場所分かったよ。 スクショする。
ありがとう。
えっ どうするんですか?
分からないわよ。 とりあえず行ってくる。
とりあえずって…。
♬~
(店員)いらっしゃいませ。
ご注文はお決まりですか?
あっ パンケーキ下さい。
(店員)はい。
お飲み物はどうされますか?
あっ パンケーキで結構です。
(店員)かしこまりました。
少々お待ち下さいませ。
♬~
怜奈か。
こ… ここ いい?
なりすましのなりすましをしてたわけだ。
…はい。
いつもクールなカオリンさんが
怜奈ちゃんのことになると
別人みたいに慌てふためいてて
びっくりしました。
親なんですね。
うん。
何て言うか…。
びっくりした。
ここで何してんの?
うん… さっきまで この近くで
打ち合わせがあって その帰り。
ふ~ん。
怜奈は?
え?
いや… 時間が時間だし。
ママには連絡したの?
…ママとけんかした。
…けんかって?
(店員)お待たせいたしました。
あ~ おいしそう。 食べる?
じゃあ いただきます。
♬~
(ドアベル)
(男性)ラー子さん?
あっ はい。 どうも…。
ホントに泊めてもらえますか?
(市川)あなたが本当に
どこにも居場所がなくて困ってるなら。
そうじゃないなら失礼するよ。
ほかに困ってる子たちがいるから。
すみません…。
何の遊びか知らないけど
つきあってる暇 ないから。
申し訳ありません。
女性週刊誌の記者と編集者です。
若者のSNSについて調べてました。
「女性LIFE」の亀山です。
学校行きたくなくて。
ママは理由も聞かないで 絶対行けって
しつこいから ムカついて
SNSで知り合った人のこと
話したんだけど…。
SNSで知り合った人って?
25歳の女の人。
その人は 何でも話 聞いてくれて。
ふ~ん。
会ったって言ったら ママ ブチ切れた。
それだけ心配なんだよ。
どんなにいい人に思えても
なりすましってあるからね。
何で私に声かけたの?
かけるよ そりゃあ。
ねぇ。
うん?
今日 泊めてくれない?
困った顔してる。
泊めたくないわけじゃなくて
泊められない事情があって。
女の人と住んでるの?
ううん そういうわけじゃないけど…。
おうち帰った方がいい。
友達に泊めてもらう。
友達って? 大丈夫だから。
(着信音)
あっ… ちょっと トイレ行ってくるね。
(怜奈)「マツボックリさん
行くとこないから 泊めてくれない?」。
♬~
(店員)ありがとうございました。
(ドアベル)
(店員)いらっしゃいませ。
♬~
ごめんね 散らかってて。
お邪魔しま~す。
すご~い! 本がいっぱい。
ここ座って。
はい。 ホント迷惑だよね。
ううん。 気にしないで。
ちょっと着替えさせてね。
うん。
(ドアの開く音)
ねぇねぇねぇ…。
ただいま。
今日 泊まりじゃなかった?
えっ。
あっ…。
えっ そういうこと?
え…?
俺がいない時 こういう感じ 着てるんだ。
ううん 違う。
大丈夫だよ 隠さなくても。 だから…。
よく似合ってるし。
だからね 聞いて…。 あの~…。
(山辺)うわ~ びっくりした。
彼氏さんですか?
あっ こんばんは。
…どういうこと?
うん?
宝子さんには バレたくなかったな。
私に隠し通せるとでも思った?
あ~ 悔しい。
(笑い声)
何で ここ泊めなかったの?
えっ? ここは怜奈には見せられませんよ。
SNSでは
自分が自分であることが一番大事なんて
偉そうにアドバイスしてるくせに。
愚かだと思ってるんでしょ。
分からない。
私は親になったことないし。
男から女にもなったことないし。
うん。
宝子さんは 男でも女でもないしね。
うん? どういう意味?
宝子さんは 宝子さん。
うん。
前に ほら 潜入取材で
一緒にコンサート
行ったことあるじゃない。 うん。
女性客がほとんどで 休憩時間になって
女子トイレが長蛇の列になった時
宝子さん 普通に
男子トイレ入っていきましたからね。
男の人 誰もいなかったよ。
いやいや そういうことじゃなくて
いる いないじゃなくてね
宝子さん以外 誰も
男子トイレ入っていきませんでしたから。
そうだったっけ?
私が初めて会社の女子トイレ入った時と
大違い。
事前に許可とってたけど
初めて女子トイレ入った時
本当にドキドキしたんだから。
やな顔する人もいるんだろうなって思って
本当に怖かった。
初めての女子トイレね。
これさ トランスジェンダー
初めてシリーズ 連載できるね。
まあまあ ありですけどね。
トランスジェンダー 初めてシリーズ
自分のネタは まだ無理ですけどね。
待ってる人はいる。
うん 何本いける?
何本?
何本…。
(笑い声)
そんなにたくさんの初めてがあるんだ。
それはございますよ。
(笑い声)
さすが カオリン。
女子高生になりすましたら
保護する活動してる人が来たってこと?
はい。 市川さんっていう人で
取材に協力してくれました。
いい人が来るなんて
すごい確率じゃない?
市川さん 言ってました。
自分の居場所がないと感じている子は
一番最初に自分を見つけてくれた人を
特別だと錯覚する。
だから
誰よりも早く返事をして保護するって。
(丸山)なるほどね。
もしかして
宝子さん 分かってたんですか?
まあ 極悪人が来る可能性もあったけどね。
お願いだから 気を付けてね。
はい 分かってます。
フーミンの女子高生の取材はどう?
あっ はい あの
知り合いの娘さんと いろいろ お話をして
分かったんですけど
彼女 SNSに
「帰りたくない」とか投稿してて
危ういなと思ってたんですけど
半分わざとだったみたいです。
(丸山)わざとって?
あっ あの SNSを悪用する人は
どうやって女の子の心の隙間に
入ってくるか 興味があったみたいで。
あっ もちろん
接触する気は全くなくて。
(ますみ)だとしても
自分の子だったら 絶対やめてほしいな。
でも その子は高校生なんですけど
すごくしっかりしてて
そこは信頼してあげても
いいんじゃないのかなって思いました。
[ 回想 ]
(怜奈)「マツボックリさんに会いたい」。
今日 泊めてくれない?
信頼してあげても
いいんじゃないのかなって思いました。
(海老原)「自分が自分でいることが大事」。
♬~
(ドアの開く音)
宝子さん。
うん?
ハグしてもらっていいですか。
(すすり泣き)
♬~
ありがとう。
♬~
(海老原)どうぞ。
座って。
パパね ここに一人で住んでるの。
このカバンもね 靴も 化粧品も
全部 自分のもの。
今のパパの名前はね
海老原香織っていうの。
ずっと男として生活してきて
結婚して父親になったけど
7年前に やっぱり女として生きていこう
って決めて
ママには ちゃんと伝えて
別れることになった。
これが うそ偽りのないパパです。
怜奈に受け入れてもらえなかったら
って思うと 怖かったけど
でも 今までも
怖いことは たくさんあって
少しずつ進んできた。
自分が自分でいられるように。
初めて 女性として
服を着て メークをして出かけた日。
初めて 女性として 外で声を出した日。
初めて 女性として 会社に行った日。
そして今日…。
初めて 女性として 娘をうちに呼んだ日。
♬~
何て言っていいか困ると思うけど。
ねぇ。
見たい。
女性のパパ 見せて。
♬~
はい どうぞ。
いただきま~す。
うん おいしい。
よかった。
ねぇ パパ。
うん?
あっ パパでいいの? 呼び方。
カオリンがうれしいかな。
分かった。 でね カオリン。
うん。
私 学校で好きな人ができて
手つないで歩くぐらい仲よくなって。
よかったじゃない。
でもね
その子に ほかに好きな子ができたから
今までみたいに一緒にいられないって
言われちゃって。
うん。
それは口実で
多分 私から離れたかったんだと思う。
多分 気付かれたんだ。
私が その子のこと
友達以上に思ってるって。
その 女の子のこと好きなんだ。
気持ち悪いって思われたかもしれないし。
不安だし 怖い。
そっか。
カオリン どうしよう。
怖いよね。
でも 胸を張って。
それが怜奈なんだし
人を好きになるのは すてきなことだから。
ありがとう。
あっ…。
うん? どうした?
もしかして カオリンって
マツボックリさんでしょ。
どうして分かったの?
やっぱり。
え~。
今 マツボックリさんに言われた気がした。
さすが私の娘。 いい勘してる。
(笑い声)
怜奈ちゃんから私宛てに
手紙が届きました。
私と友達になりたいって
書いてありました。
へえ~。
ネットの人間関係は うそだって
どっか思ってましたけど
ホントのことも
あるのかもしれないですね。
<SNSによって 世界中の誰とでも
つながれるようになった。
自分と他人 リアルとネット。
境界線というものが曖昧な時代
自分が自分でいることが
より大切なのかもしれない>
♬~
(亜希)ん? 瀬戸焼?
愛知 行ってきた。
彼に会ったの?
まだ。
♬~
「黒いサンタクロース。
マキヤ製菓のクリスマスケーキ」。
勝山組との関係は事実なんですか?
仕組んだんですよね?
この記事一本で
人生が大きく変わったってことですよね。
この10年 ずっと背負ってきたことがある。
一度 世に出した記事は
消すことができない。