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佐世保市議 感染経路調査を拒否 5人確認の懇親会に出席

毎日新聞 / 2021年5月20日 10時10分

記者会見で釈明する山下市議=長崎県佐世保市役所で2021年5月19日午後2時47分、綿貫洋撮影

 新型コロナウイルスの感染者が5人確認された懇親会に参加していた長崎県佐世保市の山下広大市議(46)が、参加者のプライバシーなどを理由に市の感染経路の調査を拒んでいたことが判明した。クラスター(感染者集団)と認定される可能性のあったケースだけに波紋を広げそうだ。

 19日に記者会見した山下市議によると、懇親会は社会人サッカーチームの祝勝会で、4月5日に市内のホテルで開かれた。約20人の参加者が三つのテーブルに分かれて着席し、酒も飲んだが食事以外はマスクを着用していたという。

 同月20日、懇親会で山下市議と同じテーブルだった参加者の感染が判明。市が感染経路の追跡調査を始めたが、山下市議は懇親会から半月経過していること、参加者の職場や家族などのプライバシー保護の理由から、参加者名簿の提出に難色を示した。市議会議長から再考を促されたため対応をチーム代表者に任せたが、結果的に参加者名簿は提出されないままで、市が追跡調査できたのは7人ほどにとどまった。

 山下市議は「適切に対処してきたが、他にできることがあったのかもしれない」と釈明したが、謝罪の弁はなかった。

 山下市議は同月14日、懇親会とは関係なく感染した親族の接触者として検査し、感染が確認されている。【綿貫洋】

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