阪神・西純矢、もう帽子飛ばさない 聖地で初登板初勝利
内田快
阪神の2年目右腕、西純矢投手が19日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初登板初先発。創志学園高(岡山)時代、快速球で甲子園をわかせた19歳が、当時とは違った投球を身につけて聖地に帰ってきた。
一回、初登板の緊張にのまれそうになった。先頭から2者連続四球。「心臓が口から出るかと思った。どうなるかと思った」。ただ、球威はあった。ヤクルトの中軸を直球で打ち取り、ゼロで切り抜けた。
二回以降は落ち着きを取り戻すと、五回まで無失点。プロ初勝利を手にした。「四球を減らして、圧倒的な投球ができるようになります」
ダイナミックなフォームから、帽子を飛ばして力投――。高校2年時に第100回全国高校野球選手権に出場した。1回戦、創成館(長崎)から16三振を奪い、完封した。派手なガッツポーズとともに、荒々しい投球が印象的だった。
今年2月、沖縄県宜野座村の1軍キャンプで投げる西純にその面影はなかった。
「先発投手には丁寧さがいる…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:747文字/全文:1159文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら