【2011.05.03追記】
かなり良い方法を見つけたので、この記事の情報は古いものになりました。詳細はこちら。
Evernoteに過去のメールをインポートする方法 - えんたつの記録

=====追記ここまで=====

【やりたい事】
自分のGmailに入ってるメールや、ローカルにあるテキストメモを、全てEvernoteに入れたい(環境はWindowsです)。


【結論】
メールは1通1通をThunderbirdから「ImportExportTools」というアドオンで個々のhtmlファイルにしといておく。そしたらテキストメモとかと一緒にEvernote ver3.5のクライアントのメニューで「ツール」⇒「フォルダーをインポート」。
かなりダサい方法ですが、これが最もまともに動作します。なお今回はメールについて書きましたが、テキストメモではENScript.exeを使う方法があるようです。


【前置き】
Evernoteに入れたいのは、ほとんどが「あとで読む」によりgmailに保存したもので、中身はhtml。どちらも手作業でやりたくない量なので、どうやれば自動化できるのか考える。
Evernoteのアドレスにメールを送る設定にすれば良さそうですが、それだと今までに受信したメールはEvernoteに入れられません。)

Evernote⇒Gmailをやっていらっしゃる方は見つけましたが、Gmail⇒Evernoteが見つからないのです。.enexと.emlを相互に変換するソフトか何かあれば解決するのですが…。僕の検索不足なだけで、あっさり解決しそうな予感。

参考:
EvernoteからGMailへ移行するツールを作ったが・・・ -- 仕事を早く.正確.カンタンにするツール職人 -DocuWorks(R)用プラグイン,フリーソフト,ペーパーレス-
EvernoteをやめてGmailへ: Shu's blog 雌伏編


【メール転送を使う】
メールをEvernoteのアドレスに転送する。
上手くEvernoteへデータ移行できますが、1通1通手作業でやらなくてはなりません。ちょっとデータを追加したい時には便利。


【複数メールを転送】
Thunderbirdにて、複数メールを選択⇒右クリック⇒「添付として転送」を選択。
これにより、メールにhtmlファイルが添付された形になり、何通かずつEvernoteのアドレスにメールを転送する事ができます。
Evernote上では、添付したメールは1つのノートになります。(3通添付したら、3つが連結されて1つのノートになる。)これはこれで便利そうですが、今回の用途には適していません。
添付ファイルの容量制限に注意。



【メールをhtmlファイルにしてからEvernoteに読み込ませる】
直接メールを読み込ませるのが面倒なので、一括でhtmlに変換し、それをインポートする事にします。
Thunderbirdに「ImportExportTools」というアドオンを入れ、必要なメールをhtmlに一括出力。

出力したいフォルダを右クリック→「インポート・エクスポート」→「フォルダ内のすべてのメッセージをエクスポートする」→「HTML形式」で、フォルダの中身が一括でhtmlになります。


○Evernote ver4.1のクライアントにおいて
(version4.1.0.3345において実験)
「ツール」⇒「インポートフォルダ」からファイルを一括でインポートできます。
しかし、元のファイルがテキストだろうがhtmlだろうが、読み込むもののノートの中が読めない、検索対象とならない、という現象が発生します。添付ファイルとしてインポートされるようです。これでは使いものになりません。

僕の環境が原因なのではなく、他の人もそうなっているようです。参考
この記事では3.5の挙動が問題になっていますが、僕の環境では3.5は正常に動作するようです。この調子で正常にインポートしてくれるのがベストなんですけどね。



○Evernote ver3.1のクライアントにおいて
クライアントの「File」⇒「Import」⇒「File Import Wizard」からファイルを一括でインポートできます。
インポートすると、ファイルに文字化けが起きているようです。

これは文字コードの問題のようです。
「SHIFT-JIS」のファイルは読み込み可能で、「UTF-8」のファイルは読み込み不可、という事みたいです。
(僕の環境で実験したらそうなりました。調べてみると、ファイルのインポート時はこれで合ってるけど、webからのクリップ時には逆らしいです。よくわからない事になっています。)
参考
ChangeLogメモをEvernoteに一本化した ? tune web
Twitter / @M. E. Hori: Evernote の ShiftJIS (?)文字化 ...
EvernoteでShift JISページをクリップ: 永遠ログ

なので、文字コードを変換して読み込ませましょう。こちらの「KanjiTranslator(http://www.kashim.com/kanjitranslator/)」で文字コードを一括変換できます。(設定は、Shift JIS、改行=CR+LF)

しかしこのままでは、htmlファイルに書かれた文字コードと実際の文字コードが食い違う事になります。(※「あとで読む」サービスを通すと、文字コードが全部「UTF-8」になり、htmlの最初に「<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />」等のコードが入る。)
かなり気持ち悪いので、複数のテキストファイルを一括処理できるソフトを探して、この部分を修正しましょう。

何種類かフリーソフトがありますが、今回は「 Grep and Replace」でやってみました。
フォルダを指定して「<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />」を「<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS" />」に一括置換。

この方法、基本的に上手く行くのですが、100%上手く行く訳では無いようです。先ほどの文字コードの変換で上手く行かなかったファイルは、この段階で変な事になります。現在、解決策は見つかっていません。

この方法でEvernote3.1のクライアントでインポートすれば、無事にファイルがEvernoetにクリップされます。検索精度が引い気がするものの、検索も正常に行えます。
問題は、ノートにタイトルがつかない事。テキストファイルをインポートした場合、1行目がノートのタイトルになります。しかし、htmlファイルをインポートすると、ノートにタイトルがつきません。ファイル名とかもつかないです。


○Evernote ver3.5
「ツール」⇒「フォルダーをインポート」からフォルダを指定すれば、htmlファイルも一括で読み込む事が可能でした。
一括で読み込み可能で、ファイル名も正常。最もスムーズに移行できました。
ただし、一部のファイルが正常に読み込まれ無いです。おそらく、元々のhtmlに文字化けがあるとそこで読み込みが止まってしまうか、全く読み込まれないようです。元々ファイルが壊れているようなものなので、仕方ないですね。後から修正しましょう、

どのファイルが正常にインポートされたのかを判断するには見た目に頼るしか無いようです。クライアントのサムネイルが空になっているのが正常にインポートできなかったやつなので、それを目視で探し、ノートを適当に変更します。この修正の手間があったとしても、かなり楽に登録できるのは確か。


○ENScript.exeを使う
紙copi から Evernote への移行 - すけ
Evernote for Windows付属のENScript.exeを使う | DIGINOIZ:NET 3rd

こちらのサイトで紹介されている方法を使います。今回はテキストファイルではなくhtmlファイルをインポートするので、その部分だけ修正して実行。Evernoteのバージョンは、記事の通りに3.5にしました。
ですが、拡張子がhtmlのファイルには対応していないようです。残念。


【まとめ】
このようにEvernoteはデータインポート機能ではまだまだです。他のサービスから乗換を考えるなら、データインポート機能は必須だと思うのですが・・・。今後の改良に期待しましょう。



【追記】
Mac環境の場合、このような方法があるそうです。
iPhone のテキストメモ(ノート)を Evernote へ簡単に移行する方法 | ogaoga.org