集団接種でミス ワクチン31回分を廃棄/岩手・北上市
2021年05月17日 19:00 更新
新型コロナウイルスの感染が拡大する中「あってはならない」ミスです。北上市は15日に行った集団ワクチン接種の際、31回分を廃棄したと17日、明らかにしました。必要以上のワクチンを注射器に充填してしまったことが原因です。
(北上市健康こども部 高橋昌弘部長)
「今回、接種を待ち望む、必要なワクチンを廃棄するに至ったことは誠に申し訳なく思います」
北上市の新型コロナウイルスのワクチン廃棄は今月15日、県立中部病院で行った65歳以上の高齢者への集団接種でおきました。この日接種を予定していたワクチンは280回分でしたが、午後5時半になって395回分=予定より115回分多くのワクチンを注射器に充填したことが担当者から市に報告されました。
国のガイドラインによって冷蔵庫から出され注射器に充填されたワクチンは6時間以内に接種を終えなくてはなりません。市は急遽、薬剤師や市の保健師、教育保育施設の職員などに連絡を取り会場に来てもらいましたが期限の午後11時までに84回分しか接種できず、残りの31回分を廃棄処分としました。冷蔵庫に入っていたワクチンは翌日分も含まれていることを市から担当者に伝えていなかったことが原因です。
市は今後、冷蔵庫に、使用する日付と数量を記載した紙を張り付けると同時に接種開始前の確認を徹底していくとしています。なお、今回の廃棄による接種計画への影響はなく市は7月中に高齢者への2回の接種を終える方針です。