旭川にも「春」待ついぶき
厳寒の中「いぶき」を守る喫茶ひだまり
2月は厳寒期といわれるが、まさしく文字通り「厳しい寒さ」が旭川にも訪れている。そんな中、様々なものが「春」を待ちわびながらがも、力強くいきている。NPO法人旭川ひだまりの会の仲間たちも、同じく自らたくましく活動している。
地域と互いに支い合いながら、時には支えてもらえるからこそと、活動しながらふと感じることがある。今回の日本財団の改装による地域活動支援センターの設備事業もその一つである。
当法人は、昔から旭川市の顔である「買い物公園通り」(駅前からのびる歩行者専用道路)に位置し、旭川市内の精神保健福祉に携わるソーシャルワーカーと旭川精神衛生協会の主催する精神保健福祉ボランティア講座受講生によるグループにより、地域で暮らす精神障害者の憩いの場の提供を目的に設立された。平成11年には「憩いの場」から「地域共同作業所」に移行し、喫茶業務を中心とする仕事の場として新たに開所した。た。家具には旭川の地場産業である旭川家具を使うなど、市民も気軽に立ち寄れる喫茶店を目指した。
平成18年6月より、自立支援法の施行に向け、作業所から一般就労へ向けての準備・体験の場として、旭川市水道局内で「ひだまり食堂」を開始し、平成18年10月1日より地域活動支援センターに移行し、現在に至る。
メンバーの業務については、メンバーが主体となり喫茶運営やパソコン業務のすべてを自治会(利用者主体の会議)で話し合われ決定し責任を持ち維持運営にあたる。スタッフもメンバーも相互に支援を行い、自らの役割を実感できるプログラム活動やかかわり方を大切にしている。そしてこれからの当法人の活動の中心になっていく当事者が自らの経験を活かし参加する、地域支援活動のための学習会などのプログラム活動も動き始めた。
コーヒーを入れる練習
地域参加ために、施設前の買い物公園通りの清掃を行ったり、地元町内会、商店街振興組合とともに雪祭りの準備。デパートでのバザー、動物園での自作製品の販売など、様々なところで地域交流を深めている。
厨房での風景
デパートでのバザー
平成19年になり、さらなる活動の場を拡げたいという声が上がった。そこで思いついたのが、2階のデットスペース。 喫茶ひだまりの建物は、年期が入っており、なんと築80年というお歳。床も斜めに傾き、壁の窓もすきま風がピューピューという状態。あちこちに体に無理がきているので、使わない物の倉庫としてそっとしてあった。今回の改装により、若々しくみちがえった。メンバーもパソコン業務をしたり、あれこれと喫茶のメニューを考えたりと活動ができるようになった。
改修した2階スペース
今後、改修させていただいたスペースで、様々な地域交流を企画している。喫茶店の常連のお客様に「しっぽ焼き」の先生や手芸の先生がおり、地域住民のも含めた「作業教室」の場として活動をしていく予定。
寒さの中でも、力強く、様々な支えをもらいながら生きていると実感している。寒さを越えた時、ひだまりのいぶき達も、春とともに「自分の夢」も花開くことだろう。
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