1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

大阪府で「第3波」以降、高齢者施設などで37人死亡…病床不足が背景か

読売新聞 / 2021年5月17日 21時38分

大阪府庁

 大阪府は17日、昨秋からの新型コロナウイルスの「第3波」以降、府内の高齢者や障害者施設内で37人が死亡したと発表した。うち3月以降の「第4波」が25人で、「第3波」の12人の倍以上だった。病床不足で高齢者の入院が難しくなっていることが背景にあるとみられる。府が施設内での死者数を公表したのは初めて。

 発表によると「第3波」(昨年10月10日〜2月28日)で感染者が出た施設は137か所、感染者は計2509人。うち5か所の施設で計12人が死亡した。

 これに対し「第4波」(3月1日〜5月12日まで)では、施設102か所で計1415人が感染。うち6か所で25人が死亡した。第4波の方が対象期間が短く、感染者数も少ないが、死者は大幅に増えた。

 ただし発表したのは、感染した入所者のうち、病院に搬送されず死亡した人数。感染後に搬送され、病院で死亡した人数は含まれない。

 府内では4月半ばから重症患者数が確保した病床数を上回る状態が続いており、藤井睦子・府健康医療部長は「詳細な分析が今後必要だが、病床 逼迫 ひっぱく で、施設での治療継続をお願いする例が多くなり、それが要因となった可能性がある」と話した。

 府によると「第1波」では施設での死者はおらず、「第2波」については集計していないという。

この記事に関連するニュース

ランキング