‐これだから日本人は「バカ」と疑われる‐
テーマ:歴史問題
久しぶりに腹が立ちましたね。
ことのあらましを説明すると、私が「読者」だった、とある人がリブログしていて、このブログの存在を知ったのですが、開いてみるとそれは「実は安倍氏と正恩氏が仲良しなんじゃないかと」いう記事でした。
一体どういう料簡でもって「仲良し」なのか。
なんとそれは、「安倍政権が窮地に立たされると決まってミサイルがぶっ放すから仲良しだ」というものでした。
正直「は?」という印象です。
何の確証も持たずに、「ただタイミングが重なる」からそうだと判断して、こんなふざけた根拠はないと思うのですが、2014年6月4日放送の『スーパーニュースアンカー』(関西テレビ)で、ネトウヨのカリスマこと青山繁晴氏が「金正恩第1書記が独裁者になってからずっと安倍さんを『案外気に入ってるんだ』とか、人によっては(金正恩は安倍首相のことを)『好きなんだよね』」とかそんなレベルの話で、実際それとほとんど変わりのない陰謀論を展開する始末で、朝鮮に何のコネもないくせに、ましてや日本語しかしゃべれない人間がどうしてこう「自信満々」と安倍氏と正恩氏の関係について言及できるのか、本当に理解ができません。
第一、日本の朝鮮学校に対する差別問題を見れば、どうしてそのような「結論」を容易に導き出せるのか、一体全体、右翼排外政権である自民党が「特亜三兄弟(中国・朝鮮・韓国)」と愚弄し、仮想敵国に位置付ける北朝鮮に対し、なぜ「誓盟」を結ばなくてはならないのか。
まともな脳みそがあれば、絶対におちいらない陥穽です。
基底は同じく、自称リベラルの日本人は、口先では反安倍と言っても「安倍は朝鮮人である」というヘイト思想(田布施陰謀論)を展開し、溜飲を下げている現実があります。
ハッキリ言います。
いつからお前たちはそんなに「物知り」になったんだ?と。
こちらは参考図書を開き、ひたすら膨大なシリーズ記事まで挙げて、前近代に遡って朝鮮半島における問題を論じてきているのに、ただ北朝鮮が嫌いだから、「頭のおかしな隣国の独裁者」をあげつらって面白おかしくコラ画像をベタベタ貼り付けて、一切内容のないスカスカな記事をあげる人間が確実にいること。
これは本当に見るに堪えないものでした。
極めつけは安倍氏と正恩氏の「疑惑」をもじって『安恩(あうん)の呼吸』と書く始末。
↑これうまいと思ってる?
全然うまくないからね。
そして悲しいのが、あまつさえ日本の「リベラル」とされていたブロガーから発せられた物言いだということです。
私は、その人の「名誉」の為に名は伏せておいてあげますが、本当に呆れと失望しかない、情けないという感情しかありません。
ネトウヨもロクでもないですが、彼らはわかりやすいからまだしも、リベラルと称した差別主義者がいたり、的外れな物言いをする日本人が多くいて、その人たちの方がはるかにタチが悪いことを、ここで述べておきたいと思います。