再考察

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再考察します。

 

オーナーについては、警察の捜査にも何も証拠が出てこなかったことから、

事件とは無関係だと思う。

 

パン屋が接する通りは交通量も多く、しかも昼下がりであり、

誰にも気づかれずに麻未さんを拉致するのは無理だと思う。

彼氏やパン屋の従業員が犯人であれば、もっと他に犯行を

実行しやすいタイミングがあったと思う。

オーナーとの約束がある日にわざわざ犯行を起こすのは、

オーナーが騒ぐリスクがあると思う。

ストーカー犯行説も、麻未さんがパン屋以外の電話番号や電話帳に載っていない

電話番号からの着信に素直に応じるとも思えない。

 

第三者による時間変更の可能性を除外すると、

麻未さんは自らの意思で、13時のパン屋の研修に行かなかったのではないだろうか。

つまり、麻未さんは自ら家出をしたのではないだろうか。

そして、不可解な状況に巻き込まれての失踪を自ら演出したのではないだろうか。

 

研修の時間にパン屋に行かなかったり、サティで防犯カメラに映ったりしたことは、

麻未さん自身が意図した行動だったのではないだろうか。

彼氏の13:42の電話も、その時間にパン屋前のバス停に確実に居たことを

記録として残す目的で、彼氏に電話するように依頼したのではないだろうか。

例えば「研修が終わったら会いたいから、パン屋に着くころに一度電話して」

などという感じで。

(この場合、麻未さんは自ら研修時間をずらしたということになる)

 

そもそも彼氏も、彼氏というよりはちょっと頼み事をしやすい知人くらいの

間柄だったのではないだろうか。麻未さんが失踪した後の彼氏の行動は、

恋人が失踪したにしては、反応が鈍すぎると思う。

彼氏の二回目の電話は麻未さんには予定外だったが、

PHSのアンテナに記録を残す目的は達成したので、

麻未さんは単にあしらったのではないかと思う。

 

例えば、麻未さんには彼氏とは別の、車を持っている男性と付き合っており、

13:42の電話を切ったあと、パン屋の近くに待たせていたその男性の車に乗って、

その場を去ったのではないだろうか。

そして、その後にその男性とトラブルになるか、男性の態度が豹変するなどと

いったことがあったのではないだろうかと思う。

 

なぜ、失踪を演出したかについては、

自ら家出したと思われたくなかったから、なのではないかと思う。

 

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