2001年3月6日に室蘭で起きた、千田麻未さん失踪事件についての考察です。

 

事件を知らない方は、Youtubeでいろいろ動画が上がっているので、

見てからでないと、意味がわからないと思います。

 

事件のあった室蘭には、行ったことは無いので、現地の雰囲気はわかりません。

インターネットで得ることのできる情報のみから考察をしています。

 

■麻未さんはサティに何の目的で行ったのか。

 麻未さんが、最初からサティに行くつもりだった場合、
 サティに行く目的は彼氏に会うことだったと思う。

 彼氏は、麻未さんがファウンダーズビル近くのバス停に
 降りたタイミングで電話をかけているが、
 これは麻未さんの行動を知っていないと出来ないと思う。
 彼氏と麻未さんは、サティで会っていたと考えるのが自然だと思う。
 また、このことから、彼氏は事件に関係してると思う。


■オーナーは犯行に関係していたか。

 オーナーは、ほかの従業員が誰も受けたことのないコーヒー研修を

 麻未さんに課したり、麻未さんを探しに外出したり、

 外出後そのまま家に帰ったりと不審な行動がある。
 しかし、警察の捜索にも犯行の証拠は出てきていない。
 オーナーは、実行犯ではないが、事件に関係していると思う。


■彼氏とオーナーは共犯なのか、それともどちらかの単独犯なのか。

 彼氏もオーナーも、麻未さんと最後の連絡が取れた13:46頃の前後で、行動が異なってる。
 13:46前は、二人とも麻未さんを強く意識した行動をしている。
 彼氏は二度も電話をしているし、オーナーは外に探しにいっている。

 しかし13:46以降は、ともに麻未さんに興味をなくしたように行動が消極的だ。
 彼氏は、三回目の電話を間をあけた夕方にかけているし、
 ファウンダーズビルのバイト先に麻未さんの様子を見に行ってもいない。
 オーナーにいたっては、麻未さんを探しに行ったまま、

 店にも戻らずそのまま家に帰っている。

 もし片方の単独犯であれば、彼氏かオーナーのどちらか犯人でない方が不審に思い、
 麻未さんを探す行動をとるはずである。
 しかし、二人の行動は示し合わせたかのように一致している。
 ここから、単独犯ではないと思う。

 また、どちらも犯人ではないのであれば、
 二人とも麻未さんの失踪後になにかしらの行動をとるはずである。
 この点から、通り魔的な犯行というのも除外したいと思う。


■では、彼氏とオーナーは共犯だったのか、のその前に。

 オーナーが麻未さんを探しに店を出て行った、という行動について考えたい。

 まず「13時過ぎ」がどのあたりかについてだが、

 一般的には13:05~13:15あたりが妥当だと思う。
 麻未さんがファウンダーズビルに着いた13:41は「13時過ぎ」というには

 遅いという認識で話を進めたい。

 通常、外に人を探しに行くというのは、安否確認か、
 探す相手が今この場に居る必要があるので連れてくる、という緊急性がある場合である。
 オーナーが麻未さんの安否確認のために探しに行ったとは考えにくいので、
 麻未さんが遅れていてこの場に今居ないので、

 連れてくるために探しにいったと考えるのが自然だ。
 しかし、その行動自体が不自然である。
 待っていれば麻未さんは来るだろうし、もし来なかったのであれば

 計画を中止にすればいいだけである。
 麻未さんを外に探しに行くほどの緊急性はないと思う。

 私は、13時過ぎに第三者(仮にAとする)に麻未さんを引き渡す約束をしていた、
 そのようなAという人物がいたのではないか、と思う。
 13時過ぎになっても麻未さんが一向に来ないので、Aにクレームをつけられ、
 オーナーは慌てて外に探しにいった、ということがあったのではないだろうか。


■では、彼氏とオーナーは共犯だったのか。

 彼氏がAの存在を知っていたのであれば、
 麻未さんをもっと早くサティからファウンダーズビルに
 向かわせるはずである。つまり、彼氏はAの存在を知らなかったと思う。
 麻未さんも知らなかったと考えるのが自然だと思う。

 オーナーがAの存在を彼氏に知らせていなかったのであれば、
 彼氏とオーナーは共犯ではなかったと思う。

 また、彼氏が麻未さんがファウンダーズビルに行ったタイミングで
 電話を二度もするという行為は、通信キャリアの履歴に残るのだから
 麻未さんの居場所が特定できてしまう。
 これは、オーナーに対して非常に不利な行動である。
 もし共犯であれば、オーナーが一方的に不利になる行動はしないだろう。
 この点でも、彼氏とオーナーは共犯ではなかったと思う。


■共犯でないなら、彼氏はなぜ麻未さんを探さなかったのか。

 私は、彼氏は麻未さんが室蘭から消えることになることを知っていたのではないかと思う。
 オーナーとは共犯ではないなら、オーナーからの情報ではない。
 麻未さん自身に、失踪(家出というたぐいのももかもしれないが)の

 意思があったのではないだろうか。
 そして彼氏は、麻未さんの失踪の意思を以前から知っていたのではないだろうか。


■麻未さんの行動について。

 もし、麻未さんに失踪の意思があったのであれば、
 ほかの従業員が誰も受けたことのないコーヒー研修を
 受けにいくというのも、外出の理由付けということで辻褄があう。

 また、白鳥台の家から身の回りの荷物を持って出ていくわけには
 いかないだろうから、荷物はオーナーがファウンダーズビルに
 用意していたのではないだろうか。
 「13時過ぎに行きます」は「13時過ぎに荷物を取りに行きます」の意味で、
 その荷物を取りにいくのが、麻未さんがファウンダーズビルに行った
 本当の目的だったのではないだろうか。


■彼氏とオーナーの関係について。

 麻未さんの荷物は彼氏が用意してもよかったはずである。
 わざわざオーナーに用意してもらう必要はない。

 想像だが、最初は麻未さんと彼氏だけの話だったのが、
 おそらく未成年であろう彼氏に比べ、社会的な力のあるオーナーが、
 麻未さんの失踪後の住居や仕事などの環境を用意するなどと言って、
 後から話に絡んできたのではないだろうか。

 当日、麻未さんはファウンダーズビルで荷物を受け取った後、
 サティに戻り彼氏に見送られながら室蘭を出る予定だったのが、
 オーナーにつかまりAに引き渡されたのではないだろうか。

 そして彼氏は、13:46の二回目の電話の時に、麻未さんのPHSを取り上げたオーナーから
 「麻未さんをAに引き渡す。もう電話をするな」というようなことを
 強い口調で言われたのではないだろうか。
 彼氏の三回目の電話は、麻未さんへの未練のようなものだったと思う。
 

以上

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