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（拍手と柝の音）
約半年にわたり皆様にご覧いただいてまいりました連続テレビ小説「おちょやん」。
おかげさまで　本日　無事千秋楽を迎える運びと相成りました。
これも　ひとえに　皆々様方のご支援のたまものと存じ上げます。
それでは　「おちょやん」千秋楽の幕開けでございます。
♪「オレンジのクレヨンで描いた太陽だけじゃ」
♪「まだ何か足りない気がした」
♪「これは夢じゃない（夢みたい）」
♪「傷つけば痛い（嘘じゃない）」
♪「どんな今日も愛したいのにな」
♪「笑顔をあきらめたくないよ」
♪「転んでも　ただでは起きない」
♪「そう　強くなれる」
♪「かさぶたが消えたなら」
♪「聞いてくれるといいな」
♪「泣き笑いのエピソードを」
♪～
「お家はんと直どん」は始終　お客さんの笑い声に包まれながらいよいよ　千代ちゃんと　一平君２人の場面となりました。
（千代）そういう　あなたこそ　生娘の初恋を踏みにじった　ドタヌキのくせに！
（笑い声）
（一平）何で私がドタヌキですねん。
あんた　おてるさんかいな。
ああ　えらい年季が入ったなあ。
あんたに言われとうない！（拍手）
「一緒に逃げまひょいとさんのこと　必ず幸せにします」て人が世間知らずの娘や思てうまいことばっかり言うて。
いや　あの日は　旦さんが来ておてるは原田さんとこへ嫁に行くと承知した。
誰です　原田さんて。
誰です　原田さんて。私が聞いてますのや！
わしが知るかいな。
けど…。けど？
恨んでました。
（２人）けど…。
その「けど」は？
そない恥ずかしいこと言えますかいな！
わしはな　あんたさんのことをずっと　思うてましたんやで。
ずっと　私のことを？そうや。
（天晴）２年前は　ここで…。
ほかの奥さん貰て娘さんまで　いてるくせに！？
それとこれとは　話が別やがな。
もう取り返しのつけへんことですけどあんたの気持ち分かって…うれしいわ～　直ど～ん！
（拍手）
（当郎）離れい！　離れい！
（拍手）
ああ　お家さん　さあさあ。おおきに。
（笑い声）
（笑い声）
（笑い声）
直どん。
は～い。
（笑い声）
直どん。
何です　お家はん。
直どん。　お家さんやなんて…。
もっと何とか言いようがおますやろ。
ほな　昔に戻って　嬢さん。
直どん。
嬢さん。
直どん。嬢さん。
ああ～　ええ年して恥ずかしい！
恥ずかしい…　見んといて…。
恥ずかしい！　見んといて。
なあ　直どん。
何です。
もし　あのまま　私ら　一緒にいてたらどないな人生があったんやろか。
そないなこと考えても　しゃあないがな。
そうですな。
今ある人生　それが全てですなあ。
あんたと別れへんかったら大切な人たちと出会うこともでけへんかった。
あんさんも私も　愛する我が子と出会うこともでけへんかった。
あんたと出会うてつらい思いも　ぎょうさんしましたけど。
それもまた　面白い人生やったやろ。
わしのおかげやな。ほんに。
…って　それ自分で言うてどないしますねんな。
（拍手）
なあ　てる。
おおきに。
おおきに。
直どん。
生きるっちゅうのはほんまに　しんどうてフフッ…　おもろいなあ！
（テルヲ）千代～！（サエ）千代～！
（ヨシヲ）姉や～ん！
（拍手）
千代～！姉や～ん！千代～！
♪～
まだ　泣いたらあかんで。
まだ芝居終わってへんのやから。
（漆原）これはこれで　ええやないか。
（徳利）そういう天晴さんこそ泣いてはりますやないか。
泣いとるか。　これはな　お天気雨や。
（万歳）明夫～！明夫～！
あっ！
♪～
え～　皆さん　本日は　まことにおおきに　ありがとうございました。
（拍手）
（４人）よっ　おちょやん！
（一同）お母ちゃ～ん！お母ちゃ～ん！
（一同）大当たり～！
♪～
（春子）あのな　お母ちゃん。
ん？
やっぱり　私…看護婦さんになりたい。
いや…なります。
そら　ええわ。
これでお母ちゃんが病気になっても　安心やな。
私も　お母ちゃんに負けへんくらいみんなのこと元気にしたげんねん。
楽しみやな。
♪～
（みつえ）はい　お待っとおさんです～。
♪～
（酒井）これ全部　新作ですか？
（富岡）映画ですか？　舞台ですか？
そんなん決まってるやろ。　なあ　先生。
（長澤）どっちもや。
え～！ホホホホ。
♪～
ええか。　これからも　ほんまもんの喜劇作り続けんで。
（一同）はい！よっしゃ！
（灯子）ちょっと　ちょっと　お父さん！新平　頼んます！
（泣き声）
新平　どないした。
（泣き声）
急がな　遅刻しますで。
ちょっと待って。
宿題　ちゃんと持ちましたんか？持った。
できてるかどうか分かれへんけどみんな　やるだけやった。
あっ　遅刻や～。
はよ　行かな。
今日も　ええお天気や。
お母ちゃん　はよう。
は～い。
（春子）お母ちゃん。
フフ…。
お母ちゃん　おはようさん。おはようさんでございます。
おはようさんでございます。
♪～
おおきに。