2021年5月14日(金曜日)
オリンピックのことを五輪と名付けた人は、読売新聞記者の川本信正氏だったのをご存知でしたか。
新聞の見出しではオリンピックと6文字。「略せないかなぁ」と相談を受けて、5つの輪のシンボルマークから“五輪大会”という言葉を発想した川本氏が、新聞の見出しに「五輪の聖火に首都再建」と使用。
その後、五輪という言葉が広く使われるようになったのです。
2021年5月14日(金曜日)
ご存知でしたか、台湾のトップを「総統」と、何故このように呼ぶのか。
「総統」とは大統領のことです。
日本は台湾を国として承認していないのです。
台湾の大統領と言うとね、台湾を独立国家として認めたことになります。
中国からすると「台湾は我が領土」という立場をとっていますから、日本のメディアは「総統」と呼んで、中国を刺激しないようにしているのです。
台湾では、「我々は台湾人」という民進党と、中国はひとつで「我々は中国人」という国民党が、8年毎に政権交代を実現しているのですよね。
アメリカのトランプ前大統領は、「アメリカがひとつの中国に縛られるのはおかしい」と言って物議をかもしましたが、どうやらアメリカの対中国台湾政策をわかっていなかったからだと思いました。
台湾を国として承認して、外交関係を結んでいる国は15カ国だそうです。
日本は台湾と国交を断絶したことがありましたが、国交断絶は表向きで、日本台湾交流協会という“大使館”にあたる組織を窓口にしていました。
台湾はかつて日本の植民地でした。
日清戦争で日本が清に勝ち、下関条約で台湾は日本に割譲されたのですが、太平洋戦争で日本は負け、台湾から引き上げました。
これからも台湾が平和であって欲しいと願っているのですが、中国が国家分裂防止法という法律をつくったことで気になってしまうのです。
台湾が「我々は中国の一部ではない」といった時、国家を分裂する試みと見なした中国は、この法律を使用する気でいると思うのです。
人民解放軍を使って台湾を攻撃出来るこの法律。
独立国になどさせないと脅しているのだと思いますが、蒋介石亡き後も国民党の独裁政治が続いたあの頃と今とでは、台湾は随分と違いますから。