Intel Coreシリーズ「i3 / i5 / i7」世代一覧と性能差まとめ

パソコンについてちょっとでも知識があれば、なんとなくインテルのCoreシリーズを知っているはずです。しかし、同じIntel Coreシリーズでも「世代」があって、世代によって性能がまったく違うことまで知っている人は少数派。

というわけで、本記事では初心者向けに分かりやすくCoreシリーズの世代一覧と性能差を解説します。

(公開:2018/7/26 | 更新:2021/4/14

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 Intel Coreシリーズの世代一覧

世代プロセス代表作ソケットチップセット対応OS
11th Rocket Lake-S14 nmLGA 1200Intel 500シリーズZ590 / H570 / B560などWindows 10
10th Comet Lake-SLGA 1200Intel 400シリーズZ490 / H470 / B460など
9th Coffee Lake-RLGA 1151注意:7世代以前と互換性なしIntel 300シリーズZ390 / B365 / H310など
8th Coffee Lake
  • Core i7 8700K
  • Core i5 8400
  • Core i3 8100
7th Kaby Lake
  • Core i7 7700K
  • Core i5 7500
  • Core i3 7350K
LGA 1151Intel 200シリーズZ270 / H270 / B250など
6th Skylake
  • Core i7 6700K
  • Core i5 6500
  • Core i3 6100
Intel 100 / 200シリーズZ170 / H170 / B150などWindows 7 / 8.1 / 10
5th Broadwell
  • Core i7 5775C
  • Core i5 5675C
LGA 1150Intel 9シリーズ
4th Haswell22 nm
  • Core i7 4790K
  • Core i5 4690K
  • Core i3 4170
Intel 8 / 9シリーズWindows XP / 7 / 8 / 8.1 / 10
3rd Ivy Bridge
  • Core i7 3770K
  • Core i5 3570K
LGA 1155Intel 7シリーズ
2nd Sandy Bridge32 nm
  • Core i7 2700K
  • Core i5 2500K
Intel 6 / 7シリーズ
1st Nehalem45 nm
  • Core i7 875K
  • Core i5 760
  • Core i3 560
LGA 1156Intel 5シリーズ
世代最大メモリ容量メモリの規格PCIeレーン
11th Rocket Lake-R128 GBDDR4-3200Core i5以上Gen 4 x16 + x4
10th Coffee Lake-RDDR4-2933Core i9 / i7のみGen 3 x16
9th Coffee Lake-RDDR4-2666
8th Coffee Lake
7th Kaby Lake64 GBDDR4-1866/2400
6th SkylakeDDR4-1866/2133
5th Broadwell32 GBDDR3 1333/1600
4th Haswell
3rd Ivy Bridge
2nd Sandy BridgeGen 2 x16
1st Nehalem16 GBDDR3 1066/1333

対応しているメモリ容量も、世代を更新するごとに少しずつ拡張されいています。初代は最大16 GBだったのが、第8~10世代では最大128 GBまで認識します。一方で、拡張性にかかわるPCIeレーンは第3世代以降からほとんど変わっていません(※HEDT向けCPUの棲み分けをする都合上、仕方ないかも)

※ 話をカンタンにするために、Intel Coreシリーズの上位に位置する「Core X」は省いています。

現在のCore i3、Core i5、Core i7のブランド展開は2008年に登場した「Nehalem」世代が全ての始まりです。それから1年くらいのペースで世代更新を行い、Coreシリーズの性能アップが図られています。

そして世代を更新して設計を変更するたびに、対応するソケットやチップセットが新しくなって互換性が失われているのが特徴。おおむね2世代おきに互換性が消失するため、AMD Ryzenと比較して乗り換えコストがやや高いです。

第8~9世代の「LGA 1151」は従来のと別物

第6世代からつづく「LGA 1151」ソケットですが、実は第8世代以降のLGA 1151とはまったくの別物です。にも関わらずソケット名は同じままなので非常にややこしい(インテルは何ヤッテル?)

6~7世代のLGA 11518~9世代のLGA 1151 (v2)

ソケットのピン数は同じなので物理的にセットはできます。しかしピンの内容が微妙に変更されているため、セットできてもCPUは一切動作しません。

第8世代以降のIntel Coreを選ぶときは、かならずマザーボードのチップセットが「Intel 300シリーズ」かどうかを確認しましょう。ソケット名だけでは見分けがつかないので、チップセットの種類で判別するのです。

やかもち
たとえば「Core i5 9400F」を使うなら、「Z390」や「B365」と書かれたマザーボードを選びましょう。

第7世代以降はWindows 10しか使えない

Intel Coreの世代について解説:対応しているWindowsについて

次によく知っておいて欲しいのが、使えるWindowsの違いです。第6世代のSkylakeまでは、Windows 7や8.1を正式サポートしていました(Win XPは上級者向けです)。

しかし、第7世代のKabylake以降はWindows 10のみをサポートしており、Windows XPや7をインストールしようとしてもインストール画面が開きません。最新世代でWin 7を使いたいと考えている人は諦めましょう。

これはIntelだけでなくライバルの「AMD Ryzen」も同じなので、基本的に最新のCPUで古いWindowsを使うのは無理だと思っておけば大丈夫。

やかもち
そもそもWindows 7は2020年1月14日にサポート終了。今さらWin 7を選ぶメリットは何もありません。

世代の見分け方

Intel Coreの世代について解説:型番の読み方で分かる「世代」

世代を見分ける方法は超カンタンです。Intel Coreシリーズの商品名はこのイラストにまとめた通りで、4桁の型番の一番最初を見れば良い。「8100」なら第8世代、「10700」なら第10世代です。

世代の見分け方(早見表)
1st Nehalem型番が3桁しかないCore i7 875K
2nd Sandy Bridge4桁の最初の一文字が「2」Core i7 2700K
3rd Ivy Bridge4桁の最初の一文字が「3」Core i7 3770K
4th Haswell4桁の最初の一文字が「4」Core i7 4790K
5th Broadwell4桁の最初の一文字が「5」Core i7 5775C
6th Skylake4桁の最初の一文字が「6」Core i7 6700K
7th Kabylake4桁の最初の一文字が「7」Core i7 7700K
8th Coffee Lake4桁の最初の一文字が「8」Core i7 8700K
9th Coffee Lake R4桁の最初の一文字が「9」Core i7 9700K
10th Comet Lake S5桁の最初の二文字が「10」Core i7 10700K
11th Rocket Lake S5桁の最初の二文字が「11」Core i7 11700K

なお、10世代以降の命名方法も変わっていません。たとえばCore i7なら「Core i7 11700K」など、引き続き型番のさきに世代ナンバーを振り分ける方式です。

接尾辞(Suffix)とは?

Intel Coreの世代について解説:一番最後の「接尾辞」とは?

型番の一番後ろに付属している「一文字のアルファベット」。いわゆる接尾辞(英語でSuffix)と呼ばれるもので、Intel CPUの場合はそのCPUの性質や特徴を示すために使われています。代表的な接尾辞は以下の通り。

接尾辞意味ざっくり解説
無印なし普通のCPUです。原則として、オーバークロックができません。
KF倍率ロックフリーだけど内蔵GPUも省略第9世代から登場。内蔵グラフィックスを省きつつ、オーバークロックに対応。完全にゲーマー向け。
K倍率ロックフリー「アンロック版」とも呼ばれます。CPUのクロック倍率を自由に変更できる、オーバークロック特化型CPUです。
F内蔵GPUなし第9世代から登場。内蔵GPUを省くかわりに値下げしたCPUです(→ インテルの「F」を解説)。

別途グラフィックボードを用意するなら「F」モデルがコスパ良いです。内蔵GPUを省くかわりに、大幅に値下げしてます。

手動設定でオーバークロックをする場合は、「F」や「無印」と比較して割高ですが、倍率ロックフリーの「K」または「KF」を選ぶほかありません。

接尾辞意味内容
無印なしごく普通のCPUです。原則としてオーバークロックができないのが大きな特徴です。
KF内蔵GPUなし第9世代から登場しました。内蔵グラフィックスを省きつつ、オーバークロックにも対応しています。ゲーマー向けです。
F内蔵GPUなし同じく第9世代から。内蔵グラフィックスを省き、価格を大幅に抑えたCPUです(→ インテルの新シリーズ「F」を解説)。
XE超ハイエンド「Core X」シリーズの最上位(Extreme Edition)につけられています。
Xハイエンド「Core X」シリーズにつけられています。
K倍率ロックフリー「アンロック版」とも呼ばれます。CPUのクロック周波数の「倍率」が自由に設定できる、オーバークロック特化型のCPUです。性能を重視するなら「K付き」がベスト。
T省電力デスクトップ向けの省電力モデル。TDPが35 Wくらいに設定されています。
U省電力モバイル向けの省電力モデル。TDPはさらに低い15 Wに抑えられています。
Y超省電力薄型ノートPCやタブレット向けの省電力モデルです。TDPはたった5 Wですが、性能も相当に低いです。
G#内蔵GPUの種類ノートパソコン向けの「Ice Lake」世代で使われている、内蔵グラフィックスを見分けるためのナンバーです。

  • 「G7」が高性能グラフィックス(64ユニット)
  • 「G4」が中性能グラフィックス(48ユニット)
  • 「G1」が低性能グラフィックス(32ユニット)

現在は以上の3つが使われています。G7を100%の性能とするなら、G1は半分の性能です(UHD 630よりやや低性能)。

HGPU強化無印版より優秀な内蔵グラフィックスを搭載しています。
HK倍率ロックフリーノートパソコン向け。内容はデスクトップ向けの「K」と同じです。
HQ高性能第8世代以降は廃止されたようです。「U」よりコア数が多く、TDPが高い性能特化型のCPUです。
GGPU特化内蔵グラフィックスに「AMD Radeon Vega M」を搭載しています。内蔵GPUとしては最強の性能でした。

デスクトップ向けCPUなら「K」「F」の2つを覚えておきましょう。モバイル向けなら「U」「Y」「H」「G7 / G4 / G1」の4つを知っておけば困らないと思います。それぞれがどのように違うのかは、各レビュー記事を読めば分かりやすいです。

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Intel Coreの世代ごとの性能差

世代ごとの互換性や型番の読み方はおおむね解説できました。

次は「Intel Coreって世代更新でどれくらい性能が変わるの?」という素朴な疑問について、ベンチマークデータを用いてあっさりと解説します。

こちらのデータベースから、世代ごとの性能差をまとめていく。

Core i7の世代ごとの性能比較

「Core i7」世代別の性能(Cinebench R15)

  • Core i7 11700K
    2332
  • Core i7 10700K
    2066
  • Core i7 9700K
    1552
  • Core i7 8700K
    1364
  • Core i7 7700K
    988
  • Core i7 6700K
    880
  • Core i7 5775C
    772
  • Core i7 4790K
    781
  • Core i7 3770K
    664
  • Core i7 2700K
    689
  • Core i7 875K
    432

世代更新には多くの場合「製造プロセスの微細化」が伴います。同じ面積により多くのチップを載せられるようになるので、同じコストでより高いパフォーマンスを得られます。

しかし最近のIntel Coreシリーズはプロセスの微細化が14 nmから一向に進まず、停滞しています。第8世代から途端に性能が伸びているのは、単に「コア数を増やした」だけであって、技術革新が原因では無いのは知っておきたいです。

Core i7は初代から「4コア / 8スレッド」を続けていましたが、第8世代から「6コア / 12スレッド」に増量し、第9世代では「8コア / 8スレッド」へ更に増量されています。

第10世代(Comet Lake)では、Core i7で初めてとなる「8コア / 16スレッド」にパワーアップ。スレッド数の増量で、1世代前のCore i9 9900Kとほぼ同じ性能を出せるように。

最新の第11世代(Rocket Lake)は8コア16スレッドから変わっていませんが、4世代ぶりの新設計によって同じコア数のまま1~2割程度の性能アップを実現します。

Core i5の世代ごとの性能比較

「Core i5」世代別の性能(Cinebench R15)

  • Core i5 11400F
    1553
  • Core i5 10400F
    1333
  • Core i5 9400F
    941
  • Core i5 8400
    945
  • Core i5 7400
    541
  • Core i5 6400
    498
  • Core i5 5675C
    590
  • Core i5 4570
    521
  • Core i5 3450
    462
  • Core i5 2500
    436
  • Core i5 750
    297

Core i7と同様に、Core i5も世代更新ごとに性能を伸ばしています。第7世代まで「4コア / 4スレッド」だったのが第8世代からは「6コア / 6スレッド」に増量され、クロック周波数も引き上げられたため性能が一気に上昇中。

さらに第10世代では「6コア /  12スレッド」へとスレッド数が倍増、第8世代のCore i7に匹敵するほどの性能です。

最新の第11世代は1世代前と同じく6コア12スレッドのまま、新設計の採用で1~2割の性能アップを果たします。2021年時点では、意外にも2万円台で最高峰の6コアCPUです。

Core i3の世代ごとの性能比較

「Core i3」世代別の性能(Cinebench R15)

  • Core i3 10100
    889
  • Core i3 9100F
    632
  • Core i3 8100
    566
  • Core i3 7100
    423
  • Core i3 6100
    308
  • 該当なし
  • Core i3 4170
    373
  • Core i3 3210
    284
  • Core i3 2100
    233
  • 該当なし

Core i3もじわじわと性能を伸ばしています。300~400点前後だった性能は、第8世代から「4コア」にいきなり倍増したおかげで一気に600点台にまで改善です。

第10世代では、ついに「4コア / 8スレッド」に変更され、第7世代のCore i7 7700とほとんど同じ性能になりました。低予算パソコンもかなり余裕ある性能で組めそうです。

なお、第11世代のCore i3はまだリリースされていません(※2021年4月時点)

今からCoreシリーズを選ぶなら「第10世代」

グレードCore i7Core i5Core i3
11世代8コア / 16スレッド6コア / 12スレッド
10世代8コア / 16スレッド6コア / 12スレッド4コア / 8スレッド
9世代8コア / 8スレッド6コア / 6スレッド4コア / 4スレッド
8世代6コア / 12スレッド
7世代まで4コア / 8スレッド4コア / 4スレッド2コア / 4スレッド
コア増加2倍4コア → 8コア1.5倍4コア → 6コア2倍2コア → 4コア

今からIntel CoreシリーズのCPUを選ぶ予定なら、第10世代がおすすめです。というより「一択」と言ってしまっていいでしょう。

同じ値段のままコア数が1.5~2.0倍、スレッド数も2倍へと増量されているため、コストパフォーマンスが驚くほど良くなっています。今のCore i5は以前のCore i7並、Core i3はCore i5 ~ i7並の性能になっているのです。

よほど第9世代が安いなど、何か特別な理由がない限り、これからIntel Coreを買うなら「第10世代」がベストです。

えっ・・・「最新の第11世代はどうなのか?」って。確かに性能は改善されていますが、価格はやや割高で対応するマザーボードも全体的に価格が上がっています。

消費電力と温度の扱いやすさや、コストパフォーマンスの良さから「第10世代」がベストです。第11世代はご祝儀価格が落ち着いて10世代と同価格になったら魅力的だと考えます。

あえて旧世代を選ぶ理由?

それでもあえて旧世代(~7世代)を選ぶメリットは、「Windows 7を使いたい」か「中古で激安なパソコンを組みたい」の2つです。しかし、どちらもPCマニア向けの選択肢で、初心者さんには全くオススメできません。

中古のAMD Ryzenは8コアが1.2万円

中古CPUを選ぶにしても、今なら初代AMD Ryzenを選ぶほうがコストパフォーマンスは遥かにいいです(※8コア / 16スレッドの中古AMD CPUが税込1.2万円からなので、中古のインテルCPUはかなり魅力が薄いです)

2020年5月には、税込み1.1万円で6コア12スレッドの「Ryzen 5 1600 AF」も登場しました。新品ですら1万円台で6コア12スレですよ。中古CPUを性能目的で選ぶ意味は、ほとんど無いです。

AMD / コア : 6 / スレッド : 12 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 400~500 Series / 付属クーラー : Wraith Stealth / 内蔵GPU : なし

Intel Coreシリーズまとめ

最後にここまで解説してきた、Intel Coreシリーズの世代や注意するべき互換性の話についてまとめます。

世代プロセス代表作ソケットチップセット対応OS
11th Rocket Lake-S14 nmLGA 1200Intel 500シリーズZ590 / H570 / B560などWindows 10
10th Comet Lake-SLGA 1200Intel 400シリーズZ490 / H470 / B460など
9th Coffee Lake-RLGA 1151注意:7世代以前と互換性なしIntel 300シリーズZ390 / B365 / H310など
8th Coffee Lake
  • Core i7 8700K
  • Core i5 8400
  • Core i3 8100
7th Kaby Lake
  • Core i7 7700K
  • Core i5 7500
  • Core i3 7350K
LGA 1151Intel 200シリーズZ270 / H270 / B250など
6th Skylake
  • Core i7 6700K
  • Core i5 6500
  • Core i3 6100
Intel 100 / 200シリーズZ170 / H170 / B150などWindows 7 / 8.1 / 10
5th Broadwell
  • Core i7 5775C
  • Core i5 5675C
LGA 1150Intel 9シリーズ
4th Haswell22 nm
  • Core i7 4790K
  • Core i5 4690K
  • Core i3 4170
Intel 8 / 9シリーズWindows XP / 7 / 8 / 8.1 / 10
3rd Ivy Bridge
  • Core i7 3770K
  • Core i5 3570K
LGA 1155Intel 7シリーズ
2nd Sandy Bridge32 nm
  • Core i7 2700K
  • Core i5 2500K
Intel 6 / 7シリーズ
1st Nehalem45 nm
  • Core i7 875K
  • Core i5 760
  • Core i3 560
LGA 1156Intel 5シリーズ

世代ごとに対応しているソケット・チップセット・OSが違うので、しっかりと規格を確認して間違えないように。特に第8世代はLGA 1151に注意してください。6~7世代のLGA 1151と互換性は一切ありません。

確実に見分ける方法は「Intel 300シリーズ」のチップセットが搭載されているかどうかです。第8~9世代なら「Z390」や「B365」のマザーボードなら、まず間違いないなく対応しています。

第10世代は、ソケットが「LGA 1200」に更新されてチップセットも「Intel 400シリーズ」に更新されているため、以前ほど間違えることは無いでしょう。

最新の第11世代はソケットこそ「LGA 1200」で同じに見えますが、PCIe Gen4など新機能は古いチップセットで著しく制限されています。実質「Intel 500シリーズ」専用と考えてください。

使いたい世代必要な環境
11th Rocket Lake-SLGA 1200 かつ Intel Z590 / H570 / B560 そして Windows 10※従来のZ490 / H470はBIOSアップデートで(一応)対応
10th Comet Lake-SLGA 1200 かつ Intel Z490 / H470 / B460 そして Windows 10
9th Coffee Lake-RLGA 1151 かつ Intel Z390 / B365 そして Windows 10※従来のH370 / B360 / H310はBIOSアップデートで対応
8th Coffee LakeLGA 1151 かつ Intel Z370 / H370 / B360 / H310 そして Windows 10
7th Kaby LakeLGA 1151 かつ Intel Z270 / H270 / B250 そして Windows 10
6th SkylakeLGA 1151 かつ Intel Z170 / H170 / B150 / H110 そして Windows 7 ~ 10

世代とチップセットの対応表をまとめてみました。最近はかなり減りましたが、今でも「LGA 1151なのにCore i5 9400が動かないです。」など、互換性に引っかかる初心者さんは稀に見られます。

もういっそのこと、第8~9世代のIntel Coreシリーズは「Z390」または「B365」や「H310」のマザーボードでしか使えない、と暗記してしまえば安心です。

初心者もち
11世代って、Intel B460とかで使えないの?
やかもち
残念ながらB460だと互換性は切られています。Z490とH470ならメーカー次第ですので、根気よく探してください※。

※面倒くさいと思ったらIntel 500シリーズのマザーボードを選んでください。PCIe Gen4やUSB 3.2 Gen2x2やThunderbolt 4などなど、高帯域幅なインターフェースを余すこと無く利用できます。

自分が使っているシステムを確認する

  • 「今使っているパソコンに入っているCPUの型番を知りたい。」
  • 「マザーボードのチップセットを調べて、1世代新しいCPUに乗り換えられるか確認したい。」

という人向けに、以下の記事をおすすめします。

CPUを確認(タスクマネージャー)

CPUの型番を見るだけなら「タスクマネージャー」で十分。マザーボードに搭載されているチップセットを見るなら「CPU-Z」を使うと分かりやすい。などなど色々と解説しています。

おすすめなCPUやベンチマークデータを知りたい

「パソコンの新調を考えているので、CPUの選び方やオススメを知りたい。」という人には、以下の記事がおすすめ。

2020年時点の筆者おすすめCPUをまとめて解説した↑記事です。実際に使った上で、客観的な評価で解説していますが、PC初心者にも分かりやすい説明にしています。

CPUの性能を一気に比較するなら、当ブログのCPU性能比較表がおすすめ。Passmarkスコアだけでなく、Cinebench R15のスコアもまとめたのがメリットです。

ノートパソコン用CPUの性能比較もあります。最新のTiger Lake世代やIce Lake世代のベンチマークデータも掲載済みです。


以上「Intel Coreシリーズ、i3 / i5 / i7の世代一覧と性能差まとめ」について解説でした。

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54 件のコメント

  • Corei3の説明書きで「今のCore i5は昔のCore i5と互角レベルです。」になっちゃってますよ。

  • i5 8400のスコアが他記事では950とかですがこの記事だと100程度下がって845になっています。これは誤植ですか?

    • 手持ちのi5 8400は970(MeltdownとSpectre v1の対策マイクロコード導入)なので、おそらく誤植でしょうね。
      それかメモリがシングルチャンネルで動いていたとかのイレギュラー状態だったか。

  • i7のベンチマークグラフ、i5やi3のデータまで入ってグチャグチャになってますが…
    これは意図的な物なので?

  • VR用に初の自作pcを制作してるのですが、core i9-7980XE, cpu クーラーCorsair H115i PRO,マザーボード MSI X299 GAMING PRO CARBON AC,電源Corsair HX1000i ,グラボMSI RTX 2080 Ti Gaming X Trio、”メモリ(多分32gb)とケース(多分Versa H26)未定” 

    の要領で当ブログを参考にしながら長い時間かけて組んでいってます。エンコードやグラボについての記事は大変参考になりました。クマメタル化とかも少し気になってます。これから色々とお世話になると思うのでハイエンドに仕上げていっているつもりですが、私自身初の自作ですのであまり自信がありません。何かアドバイス等があればご教授お願いします。

    • ケースはまだ未定、ということでしょうか?
      Versa H26でも特に問題ないですが、全体的にハイエンド構成なので、もう少し良いPCケースを選んでいいと思います。

      たとえば「MasterCase H500P」。
      200mmファンが2個付属していて、天面の側面にスリットが用意されています。エアフローをかなり確保しやすいので、排熱が大きい「RTX 2080 Ti Gaming X Trio」も安心して使えます。

      • 返答ありがとうございます。
        パフォーマンスの構成についてpcパーツの理解は教養を深めることができたのですが、ケースに関しては全くのド素人、経験が無い為使い勝手の認識が乏しく、価格コムを参照にコスパとレビューで考えていました。
        MasterCase H500Pは価格もですが重さが倍なのに少し驚きましたが、実際に届いてもなく確保もできてないパーツもある身ですので実機を試されている方の意見として前向きに検討してみます。

        記事にも出ているVRに関してなのですが主さんはVRもされているのでしょう?

        • < 主さんはVRもされているのでしょうか?
          VRゲーミングはあまりやってないですね。ゲーミングモニター(144Hz)でSteamのゲームをプレイする程度です。

  • いちいち詳細を覚えていられないので時々確認に使わせていただいています。
    たとえば価格最重視で中古PC買うときとかCPUだけで選ぶわけではないので
    USB3,PCIe3はIvyからとかSATA3はSandyからとかもまとめていただけるとありがたいです。
    まぁブリッジ対応でもっと前から使えてたりしたんですけど、正式対応って意味で。
    あと、結構難しいですけど代表的構成で最大メモリ搭載量とかもあると便利だと思います。

    • 英検やってる友人に聞いてみると、たしかにth表記は一般的ではないらしいですね(恥ずかし…)。「一括置換」で対応しようと思います。

  • acerのi5-7200u搭載ノートPCにwin8.1のインストールをおふざけでやったら成功してしまったのですが…
    記事中では第7世代以降はwin10のみとなっていますが案外動く事もあるんですね

  • こんにちはー
    世代の見分け方のところ
    10th Ice Lake 5桁の最初の二文字が「10」 Core i7 10710U
    となってますがCore i7 10710UはIce LakeではなくComet Lakeだったはずです。

  • こんにちはです。
    第10世代Coreは5桁+英字のComet Lake(14nm)の他にも4桁の最初が「10」で数字のあとにG#がつくIce Lake(10nm)もありますね(i7-1065G7など)。プロセスルール違うのに同一世代扱いされているうえにネーミングのルールまで違うので分かりにくいことこの上ないですが…。

  • こんにちは。
    第10世代Coreは14nmで10から始まる5桁番号+英字なComet Lakeの他にも10nmで10から始める4桁番号+G+数字なIce Lakeもありますね。プロセスルール違うのに同一世代扱いな上にネーミングのルールもかなり異なるので正直分かりづらいですが……。

  • i7-4770Kを使っていてそろそろ買い替えようかと思い、
    i7の世代間性能を知りたかったんですが、まさにドンピシャの記事でした。
    ありがとうございます!

  • 10400Fと3600で悩んでまして
    用途はゲームとブラウジングです。
    よろしくお願いします。

    • ざっくり過ぎてやかもち君答えてくれなそうw
      レビュー記事見てやりたいゲームに合わせようw

  • 非公式BIOSでZ170を9世代までにサポートさせることが可能。
    非公式ドライバーで9世代以前のほぼ全て(UHD610の付くCPUだけは無理)Win7にサポートさせることが可能。
    勿論超上級者向け&自己責任で。

  • ・LGA1156のうち、第1世代i3はnehalemではなくwestmere(i7、i5がLynnfield、i5、i3がClarkdale)
    ・第1世代CPUは45nmと32nmの混合
    ・初代のcore i5には2コアモデルもある(i5-660など)

  • 重箱の隅をつつくようなコメントの多さにびっくり

    まともに相手していると気疲れしそうですね

    どうもぉ↑ が聞けなくなると本当に辛いのでやかもちさんのペースでお願いしまーす

  • B365チップセットは公式にWindows7をサポートしています。
    各マザーボードメーカーのドライバーベージをご覧くださいませ。
    ※ただしiGPUドライバーはないという注意書きがあります

  • グラフ化して見やすくてありがとうございます。
    欲を言えばryzenとの比較もあればヤフオクなどで
    買うとき一層楽で。
    為になります。

  • ノートPCの買い替えで、I3 10世代 新品か、i5 7世代 中古か、性能比較を知りたかったのですがポイントがとてもよくわかりました。ありがとうございます。

  • rocketlakeでも11400は中々遊べそうだし、
    ご祝儀終わってB560も安くなったらセット買いも有りじゃね?

    • 御祝儀終わるのかな…
      半導体不足と運賃高騰と需要が絡んで今より高くなる可能性もあるぞ

  • 11400君は性能ちゃんと上がってるけど、同時に消費電力と発熱も上がってるらしいからそこが気になる。
    何よりAlderとzen4控えてるの考えたら、うーん…て感じがする。

  • ロケットのXシリーズって出るのかな?
    Xeonはプロセス10nmで出る見たいだけど、Xシリーズもし出るなら10nmで出ないかな。

  • ふとグラフをつくってCeleron未満ラインを引いてみたら面白そうだなと思った

    横軸に世代数、縦軸に世代内のランクを置いて
    どの世代のどこから下のランクが現役世代のCeleron未満かしめす折線グラフ

  • 11世代CPUはZ490/H470がサポートされても、実際には謎の不具合が多発しますので、500シリーズのマザーボードを買い直し推奨です。

    自分のGIGABYTE Z490I AORUS ULTRA(最新BIOS)に11400 or 11900T ESを使うと、DP/HDMIケーブルを外す→再接続という行動をしないと、黒画面になってしまう不具合が発生しました。
    10400を装着する場合はこんな問題が発生しません。

    さらに、香港には、11世代がサポートできるはずのASRock Deskmini H470(最新BIOS)に11400が起動不能の報告がありました。

  • 11世代を買うにはまだ早いとか言われても
    400番台のマザーボードがもう売ってないんだよね
    そりゃ安かろうの400番台はまだまだ売ってるけど
    1万円台後半以上の余裕のある設計のグレードのがもう売ってない

  • いつも拝見させて頂いております。
    intel 10~11世代CPUと400~500シリーズのチップはLGAが同じで併用は可能と聞いております。
    11世代CPUで新たに搭載された仕様が500シリーズでのみ有効のため、11世代CPUを使用する人はあえて400シリーズを選択しないと記載された方がよろしいかと。
    10世代CPUを使用する人は400でも500でもどっちでも問題なしだったかと思われます。
    CPUですが、11世代のi5-11400とi5-11500だと内部GPUに差があるのでそこの記載もあった方が親切ではないかと思われます。
    https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/compare.html?productIds=212271,212270,212277
    ゲーム用途ならFシリーズになるのでそこまで重要な情報ではないかと思いますが、念のため。

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