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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成10年4月7日


JR東日本新津車両製作所での
ISO9001認証取得について


 JR東日本新津車両製作所では、このたび品質保証システムに関する国際規格であるISO9001の認証を取得いたしました。これまで、我が国では製造業を中心として認証取得への取組みが活発に行われてきましたが、鉄道事業者としてISO9001認証を取得するのは今回が初めてのことです。
 新津車両製作所では、平成6年度から京浜東北線、総武横須賀線で使用されている通勤・近郊用の電車を製作してきましたが、より信頼性の高い車両を製作し、お客様の信頼度を一層向上してゆく目的から今回、認証を取得したものです。

★ISO9001の概要
 ISO9001は国際標準化機構(本部:ジュネーブ)が1987年に定めた、品質保証システムに関する国際企画ISO9000シリーズの一つであり、現在、90カ国以上で国家規格として制定されているものです。なお日本では、「JIS-Z9901」として定められており、製造業を中心として2千数百社が認証を取得しています。
 今回、新津車両製作所が取得した「ISO9001認証」は、対象範囲が「設計」「開発」「製造」「据付」「付帯サービス」などにわたる、ISO9000シリーズの中でも最上位の規格です。


★ISO9001の考え方
 品質保証の手段としては、製品そのものを検査する方法と、製品を生み出すプロセスを審査する方法がありますが、ISO9001は後者の考え方に立っています。
 品質を維持・向上させてゆくためには、仕事のプロセスを含めた品質保証の体制(品質システム)を改善してゆく必要があります。
 ISO9001には、品質を確保するために必要とされる事柄が「設計管理」「文書及びデータ管理」など、20項目にわたる要求事項として明示されており、その企業の品質システムがそれら要求事項に合致したものになっているかどうかを、第三者機関が客観的に審査する形をとっています。
 この審査に合格し認証を取得することは、その企業の品質システムが国際的な基準に合致したものであるということになります。


(参考)
新津車両製作所の概要
●所在地 新潟県新津市南町19-33
●社員数 約400名
●敷地面積 約150,000m2
●建物面積 約 43,000m2
●主な沿革
・平成4年 7月
・平成6年 6月
・平成6年10月
・平成7年 4月
・平成8年11月
・平成9年11月
・平成10年3月

建設工事着工
「新津車両製作所」発足
操業開始
209系第1編成完成
年間200両生産体制に移行
209系通算420両完成(京浜東北線209系化完了)
E217系52両完成(総武横須賀線用)
●今後の生産計画
 平成10年度は引き続き、総武横須賀線用にE217系近郊電車を生産した後、総武緩行線で使用する予定の209系通勤電車を生産することとしている。