ヨガの講義だなどと説明して、オウム真理教の後継団体・アレフに女性を入会させたとして信者が逮捕された事件で、警察は5月10日、北海道札幌市の施設などに家宅捜索に入りました。
10日の家宅捜索は大阪などの関連施設計7か所で行われ、全国でも最大規模の札幌市白石区の施設には京都府警の捜査員ら約30人が入り、段ボール十数箱分を押収しました。
この事件は、特定商取引法違反の疑いで京都市に住むアレフの信者、長谷川貴子容疑者(48)が逮捕されたものです。
警察によりますと長谷川容疑者は2018年9月、女性(当時25)に対して、実際はアレフへの勧誘であるのに、ヨガの講義だなどと説明して契約を結び、更にクーリングオフの書面を交付しなかった疑いが持たれています。
被害にあった女性は、京都駅周辺で2人組に体験ヨガ教室に勧誘され、「もっとすごい先生がいる」と、長谷川容疑者を紹介されたということです。
長谷川容疑者は、「オウム真理教は、地下鉄サリン事件に関与していない」などと約50時間に渡って女性に説明していたとみられています。
長谷川容疑者は、完全黙秘しています。