画像引用元:https://www.amazon.co.jp/
当ページでは、Ryzen 5 2600のスペックと搭載ゲーミングPCの紹介をしている。20,000円以下で購入できるミドルクラスのCPUとして人気がある。Intel製のCPUであるCore i5-8400やCore i5-9400とも比較しながらその性能について検証していく。
第三世代Ryzenシリーズが登場してからもコストパフォーマンスの高さから低価格帯のゲーミングPCに搭載されている。なお、中古価格はまだまだ下がっておらず10,000円以上掛かってしまう。
総合評価 :70/100
ゲーム評価:70/100
- オーバークロックでパフォーマンスを引き上げられる(+)
- Wraith Stealthクーラーを搭載(+)
- BTOメーカーのラインナップが豊富(+)
当ページの目次 [表示]
Ryzen 5 2600の概要、基本を押さえる!
基本スペック・仕様
このように比較するとRyzen 5 1600Xの方が性能が高く見えるだろう。しかし、実際はRyzen 5 2600の方が8%ほど総合性能が高い。12nmへの小型化されたZen+による恩恵だ。結果的にCPU処理の効率化が実現し高いパフォーマンスを発揮する。また、メモリ規格がDDR4-2933に引き上げられているのも大きい。性能がアップしているのは各種ベンチマークからもわかる。
2019年7月に後継モデルであるRyzen 5 3600及びRyzen 5 3500が登場した。Ryzen 5 3600になるとコードネームがZen 2に変わりさらなる変革が行われた。プロセスが12nm→7nmと縮小化されてIPCは大きく向上。結果的にパフォーマンスは高くなりスペック以上の差が生まれている。$129のRyzen 5 3500と同等の性能に落ち着いている。それでもRyzen 5 2600は今でもコスパが高くあえて選ぶユーザーもいる。
Core i5-9400と比較
Ryzen 5 2600 | Core i5-8400 | Core i5-9400 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Zen+ | Coffee Lake | Coffee Lake-R |
プロセス | 12nm | 14nm++ | 14nm++ |
CPUコア数 | 6 | 6 | 6 |
スレッド数 | 12 | 6 | 6 |
定格クロック | 3.4GHz | 2.8GHz | 2.9GHz |
最大クロック | 3.9GHz | 4.0GHz | 4.1GHz |
TDP | 65W | 65W | 65W |
価格 | $199 | $182 | $182 |
発売日 | 2018/4 | 2017/11/ | 2019/02 |
これはゲーム側の最適化の問題も考えられる。ただ、そうは言ってもゲーム用途に向いていないと断言したいのではない。いずれのCPUも高いレベルでの競争だからだ。実際CPUの性能不足を感じる場面はそうはないだろう。
これはCore i5-9400でも同じことが言える。ゲーミング性能についてはIntel製CPUが優勢だ。ただ、マルチスレッド性能が高く動画配信などを考えるとRyzen 5 2600も魅力的なCPUとなる。用途によって評価が変わるということだ。
Ryzen 5 2600の特徴&注意点【2020年】
第三世代Ryzen登場後も人気が高い
2020年になってもRyzen 5 2600の人気は衰えることを知らない。むしろ価格が落ちたことでよりユーザーから支持されているように感じる。最安値価格は11,000円前後で安定して出たばかりの頃と比べると50%近く落ちていることになる。
これだけ価格が下がれば魅力的なモデルであることは間違いない。ベンチマークを見ていただければわかるが今でも十分通用する性能を持つ。価格まで考慮すればコストパフォーマンスの高さが光る。動画配信などゲーム以外にも活用したいと考えている方は必見だ。
2020年3月まで搭載パソコンが販売されていた
つい最近までRyzen 5 3600/Ryzen 5 2600搭載モデルと平行してRyzen 5 2600搭載のゲーミングPCが販売されていた。価格での優位性があったことの証明だ。さすがに今はラインナップがなくなってしまったが、もう一度販売すれば売れ筋モデルになることを確信している。最もBTOメーカーからすると利益率も低くメリットがあるわけではない。GTX 1650 SuperやGTX 1660 Super搭載モデルにぴったりだった。
発売当時のRyzen 5 2600の評価【2018年】
国内価格が安いためコスパが高い
Ryzen 5 2600が19,180円~、Ryzen 5 2600Xが24,850円~となっていて、2 2600は定価よりも大幅にお得。定価で見るとそれぞれ21,890円、25,190円と差額3,300円(1$=110円)となる。
国内価格ではその差額が5,670円と大きいので、5 2600の方がお得だ。Ryzen 5 2600Xの方が選択肢と言われることがあるが、この価格差を考えるとRyzen 5 2600を選ぶのも悪くない。今後の価格変動にも注目したい。
BTOメーカーのラインナップが豊富
Ryzen 5 2600は、国内大手のBTOメーカーでの取り扱いが多くIntelに対抗して選択肢に入る。Ryzen 5 2600Xは基本ラインナップにないため、BTOパソコンの購入を考えている方にとっては唯一の選択肢と言える。ただし、カスタマイズで対応できる。それでも追加で5,400円以上掛かってしまうためコスパが悪い。やはりBTOパソコンならRyzen 5 2600が良いだろう。
オーバークロックではクーラーが心許ない
当該CPUはオーバークロックができるCPUだ。そして、標準でWraith Stealthクーラーが搭載となっている。通常の使用であれば十分なのだが、オーバークロックをするとなるとどうしても発熱を抑えることができない。
もし、オーバークロック前提で購入するのであれば別途クーラーを用意した方がいいだろう。最もその場合余計なコストが掛かってしまうので、上位モデルが選択肢に入るだろうが。
Ryzen 5 2600のベンチマーク一覧(ゲーム)
ゲームのスコアの計測方法は、Full HD環境下でグラフィックボードを統一しCPUの純粋な性能を計っている。単位はFPSでフレームレートを指している。通常60FPS以上で快適とされているが、今回はCPU性能を計るためそれほど重要ではない。なぜならグラフィックボードがGTX1080で固定なのでそれなりのスコアが出るからだ。あとは相対的な位置を知ることで性能がわかる。
Assassin’s Creed: Odyssey
Core i7-8700K | |
Ryzen 5 3600 | |
Ryzen 5 2600X | |
Ryzen 5 2600 | |
Core i5-9400F | |
Ryzen 5 1600 |
Far Cry new Dawn
Core i5-9400F | |
Core i7-8700K | |
Ryzen 5 3600 | |
Ryzen 5 2600X | |
Ryzen 5 2600 | |
Ryzen 5 1600 |
Hitman 2
Core i5-9400F | |
Core i7-8700K | |
Ryzen 5 3600 | |
Ryzen 5 2600X | |
Ryzen 5 2600 | |
Ryzen 5 1600 |
その他アプリケーションのベンチマーク
Cinebench R20
7 Zip
消費電力
Ryzen 5 2600搭載おすすめゲーミングPCランキング
搭載モデルはなくなった。後継モデルは、「Ryen 5 3600」あるいは「Ryzen 5 3500」だ。
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テスト環境
GPU | GeForce GTX 1080 |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB Toshiba |
電源ユニット | SilverStone ST1500-TI, 1500W |
OS | Windows 10 64-bit |