最近発売のBTOパソコン12月後半分。
後半は年末休みが入ったのか新製品のプレスリリースは少なめで、最新の日付は12/25となっており実質10日も営業日が無かったのでしょう。こういう時にこそリリース撒けば良いと思うのだけれども。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2020年12月後半)
3メーカー6記事分。画像は意味のあるモノだけ。リンクは全てPC Watch。
マウスコンピューター(2)
2系統の映像出力を搭載した15.6型フルHDビジネスノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1296107.html
約8.5万円の主な仕様。
Core i3-1005G1(中略)、8GBメモリ、256GB M.2 SATA SSD、15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶、Windows 10 Pro
WindowsがProだとしても少しお値段高め。
リンクタイトルにあるように2系統の映像出力、HDMIとミニD-Sub15pinを備えており、今やノートでは珍しい方になってしまったDVDドライブも搭載しているのでD-sub15pinが欲しい法人向けとして。
何に使う端子かは、モニタでも良いけれど主にはプロジェクタにD-Sub15pinが多いので必要な人には必須といえる端子。
私の職場のプロジェクタは2台ともHDMI端子が当たり前に付いているので実感としてD-Subのイメージがわかないけれどまだ多いのでしょう、おそらく。
Ryzen搭載で厚み2.8cmの超小型パソコンmouse CT6
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1297707.html
価格は約7万円でCPUに6コアなブースト時4.0GHz出るRyzen 5 4500Uを搭載。
OSがWindows 10 Home、メモリ8GB、ストレージが256GB M.2 SATA SSD。インターフェイスはUSB 3.0×5(うち1つはUSB Type-C)、USB 2.0×2、HDMI、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6対応無線LAN、Bluetooth 5.0、音声入出力。前面にはSDメモリーカードリーダ
そういえばいつの間にかBluetoothが5.0になりましたな。何が変わったのか調べて来ると、LE(Low Energy)の到達距離が100mや400mになったという誰得な進化。
Wi-Fi 6は今のところ全部のせなaxまでの対応。有線LANにも対応しており、ここでもミニD-Sub15pinと来ているのでプロジェクタを意識したのでしょう。アナログなのでHDMIより画質は落ちる。
小型化するためにモバイル用CPUを搭載しているため、上記の仕様で7万円は妥当かと。どうしても小さくなければ死んでしまう人以外にはおすすめはしない。
パソコン工房(3)
各種クリエイティブ用途向けのCGWORLDコラボパソコン
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1297635.html
上手い提案。
ゲームエンジンのUnityでのゲームエフェクト制作などの用途を想定したパソコン。ミニタワーデスクトップと15.6型ノートを1機種ずつを用意する。
需要でいえば全体の一部になるとしても、プログラマやクリエイターが全員パソコンのハードウェアに詳しいとは限らない、むしろわからない人の方が多いだろうからUnity使えるぞパソコンは大アリ。
Unityは確か性能低めな構成でもキレイなグラフィックを描画できるやつと記憶しており、それを作るパソコンもあまり高い性能はいらない模様。
デスクトップの主な構成。
Core i5-10400、16GBメモリ、GeForce GTX 1660 SUPER、500GB M.2 NVMe SSD、500W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Homeなどを搭載。価格は10万9,978円。
約11万円。ノートの場合。
Core i7-10750H、32GBメモリ、GeForce RTX 2060、500GB M.2 NVMe SSD、144Hz駆動対応15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶、Windows 10 Homeなどを搭載。価格は16万2,778円。
デスクトップより5万円くらい高くなるものの、性能も全体的に上げてある上にモニタの144Hz駆動が優秀。とはいえ、しょせんはモバイル仕様のCPUとグラボなのでこのくらいが良いのでしょう。ただ3千番台が出そうな時期にRTX 2060で税込16万は高いと思う。
他にもAfter Effects向け、Marvelous Designer向けがご用意されているものの、私がそれらのソフトを使用したことがないので何とも。
パソコン工房はムダに盛りすぎずコスパ重視で構成する傾向があるため、よくわからないなら鵜呑みでよろしいかと。
ファイナルファンタジーXIV推奨の15.6型ゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1297091.html
主な仕様。
Core i7-10750HとGeForce RTX 2060を搭載するほか、16GBメモリ、500GB M.2 NVMe SSD、144Hz駆動対応15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶、Windows 10 Homeなど
パソコン工房は税込でプレスリリースするので155,078円は税別140,980円。いくら144Hzモニタとはいえ、今頃RTX 2060で14万表記は強気すぎないか。
という理由が、モバイルでもRTX 3千番台のドライバが発見されており、マウスのように2千番台は早く処分にかからねばまるでゴミのようになってしまう可能性。
コスパ的にこれはおすすめ不能。今なら高くて税別13万、処分価格なら12万円が妥当な組合せ。
手のひらサイズパソコンを発売。Wi-Fi 6/Thunderbolt 3など装備
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1295784.html
特徴はOSが2種類。
Windows 10 Home搭載モデルの直販価格は7万378円。Windows10 IoT Enterprise 2019 LTSC搭載モデルは6万8,178円。
IoT Enterprise版なら少し安い。その聞き慣れないIoT~が何なのか、要点を引用。詳しくはリンク先全部読むとわかるかも知れない。私はよくわからなかった。
従来「Windows Embedded」の名称で呼ばれていたものが、Windows 10の世代でWindows 10 IoTへとリニューアルしたものだ。
Embeddedは組込用を意味しており、数年前にWindows 7のEmbedded版と思われるデジタルサイネージが「Windows 10にアップデートするか?」の押し売りで止まっていたアレ用のような10版がIoT~らしい。
おそらく機能に制限があるのだろうと思われ、無難に行くならHomeエディション、しかしそうなると単なる小型PCになってしまい特徴が無くなる。
特にコスパが良いわけでもなく、必要最低限な性能と容量。どうしても小型PCでなければ死んでしまう人、またはWindows 10のIoT~を探していた人向け。
ツクモ(1)
MSI製マザー/ビデオカード採用のミドルタワーゲーミングパソコン
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1297678.html
ケースが自社製品なのかOEMか、ツクモのゲーミングブランドG-GEARのロゴ入りが珍しい。
いずれにせよオリジナルなので相当な数を売りさばくつもりのはずで、G-GEARはゲーミングPCだけの呼称なのでゲーミングPCのみでかなりの数を販売できるつもりなのでしょう。
MSI製品へのこだわりは、マザーボードはASUSとASRockに次ぐ3位の人気ぶり、グラボはトップなので売れているならば安心感があるとして。ランクは価格コム調べのグラフより。
グラボはGeForce RTX 3060 Ti、3070、3080の3種類に対してCPUがRyzen 5 5600XまたはRyzen 7 5800Xになっているため、3060 Tiでも4万円、3070クラスでも6万円級のCPUが合うとツクモが判断したのならば多分そうなのでしょう。
という理由が、昨年の春頃から中の人が変わったのかバランスの悪い構成が皆無でケチの付け所のない仕様ばかり。ツクモのそうするならおそらくそれが正解と思えるほどなのでRTX 3千番台のCPUは盛るべきと判断できる。
Intelなら3060 TiでもCore i7以上を推奨。CPUがボトルネックになる例は最近のPC Watchのベンチマークでバラバラ出ており、3千番台に古いとかナメた性能のCPUではグラボの性能を活かせない可能性デカい。
600g台前半まで軽量化した富士通のモバイルノート
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・マウス全部とパソコン工房CGWORLD
- 納得の構成・・・ツクモのゲーミングデスクトップ各種
- ワケガワカラナイヨ・・・パソコン工房のRTX 2060搭載ノート
大手PCメーカーはただ無難に普通の人向けのノートPCを出していれば良いところ、BTOの場合は時々クリエイターとかこれ用のような提案もしなければおもしろくない。マウスの法人向け、PC工房のクリエイター向けがまさにそれ。
ツクモは私も一目置いており、今回の答え合わせで3060 TiでさえIntelでいうCore i7以上が良いと判明したため、3千番台積む人はCPUも盛りましょう。
パソコン工房のFF14用は早く値下げするべき。または店頭で客をカモってとっとと在庫無くした方が良さそう。
今回のおまけは富士通の世界最軽量ノート。
634gの超軽量13.3型ノート富士通 UH-X/E3 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1297903.html
実測632gとかタブレットに近づいた軽さ。
激軽いにも関わらずサイズは13.3型なのでモバイル用としても普段遣い用としても実用的な良いところ取り。
主な仕様はCore i7-1165G7、8GB、1TB NVMe、バッテリはJEITA2.0基準で11時間も使える。CPUがTiger Lake、GPUはIris Xなので軽い3Dゲームなら動いてしまうやつ。フォートナイトの画質低で60fps出るくらい。
軽くないところは価格で実売21万円らしく直販はWindows 10 Pro仕様がクーポン適用後22万円の税込。
BTOと比較すると10万円くらい高いので軽さに10万出せるなら、またはモバイルノートの使用頻度が異様に高い人、もしくはカネが余っていて仕方ない人向けでしょうな。
私はパソコン工房の1kg切りな14型10万円ノートでいい。
>Intelなら3060 TiでもCore i7以上を推奨。
私は3060~3050を考えていますが、その場合でもi7以上がいいんですかね?
>2系統の映像出力を搭載
D-Subなんぞ1,000~2,000円くらい出せばUSB-Aから変換できるアダプタが売っていますから、あまり2系統の出力が強みとは思えませんね。どうせなら「HDMI出力が2口あるのでHDMI×2のトリプルディスプレイ可」とか「HDMI入力があるためデスクトップPCの外部モニタとしても利用可」とか、もっと役立つ機能が欲しいところ。
>Ryzen搭載で厚み2.8cmの超小型パソコン
なぜBluetooth搭載なのに、マウスとキーボードを有線で繋ぐのか。レイアウトセンスの無い馬鹿の極み。せっかく赤ラインのアクセントをつけた、小さくて小ぎれいなPCなのに、何本もケーブルを挿してゴチャゴチャさせたあげく、モニタをつなぐのは青色のぶっとい端子が付いたふっといD-Subケーブル。売る気が無いのかと疑うレベル。
>ファイナルファンタジーXIV推奨の15.6型ゲーミングノート
こちら底面がやたらスケスケなケースですね。隙間から内部パーツが見えるとは驚きの肉抜き。ここまですると逆にケース内部のエアフローが乱れてファン周辺しか冷えなそうですが、そんな不安はどこ吹く風な構造はさすが。
パソコン工房|iiyama LEVEL-15FXR21-i7-ROXX-XIV → 底面画像
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