R45 ALL THAT 補足(文&画 柳田光司)
「R45オールザットらじヲ supportedby Joshin」を担当しています「柳田光司」です。
「柳田?!? 誰やねん?」というクレームを少しでも解消するため
「長~い 長~い自己紹介」をさせていただくことになりました。
第64回「受験生!これだけは聞くなソング」(2019年1月18日 OA)
明日(19日、20日)は、大学入試センター試験。
この年齢になって言えるのは…
もし、私が中学生、高校生に戻れるのであれば…「真剣に、勉強に取り組みます」
理由は単純です。
「勉強をすることで、人生の選択肢が格段と増えるから」です。
もちろん、人生の選択肢には「向き」と「不向き」
「運」と「不運」があるのですが… やはり選択肢は多い方がいいですね
ウチには、高1の娘がいますが
「親子といえど、基本的には“彼女の人生”と“私の晩年”は別物」だと考えています。
小学生の頃は、娘の勉強を確認する学力もありました。
でも、それも遠い過去の話。今はもう、お手上げです。何も言うことはありません。
とは言うものの…
「もし勉強ができる環境であれば、あとあと後悔がないよう受験勉強に取り組んだ方が…
“得(とく)”だなぁ~」と思いながら、娘を見ています。
勉強に「損(そん)」も「得(とく)」も無いように思いますが…
実社会では、やはり“あり”ますから… コレは仕方ないことです。
で、今回の「R45 ALL THAT 補足」は…
当時5年生だった 娘が書いた「ショート・ショート」
クラス会のような?発表会で朗読
二学期の個人懇談会で 担任から「私は嫌いじゃないのですが…」と言われた作品。
理想論かもしれませんが…
「受験勉強」とは違った こういうカタチも(父親としては)大好きでした。
タイトルは『グサッ』
(固有名詞をそのまんま掲載することはできないので…伏せました)
『…グサッ!』
ある男が、京都S小学校5年F組で殺された。被害者の名前は「O・H」。
今のところわかっている事は、昨晩元5年F組の同窓会を開催されていた事だけだ。
推測できる犯人は、元クラスメートの誰か。
S小学校を卒業した元5Fの生徒はこの時、中学生だった。
事件はそう簡単には解決しなかった。
元クラスメートの「K・R(女性)」はこう証言している。
「私、見てしまったんです。このクラスの誰かはわかりませんが…
男子生徒の誰かが、この会をやっている途中に講堂から抜け出るのを見たんです。」
同窓会には、元5Fの男子は、全員出席していた。
だが、「O・H」が殺された時刻。
同窓会の会場となっていた講堂内にいなかった人物がいるのは間違いない。
死亡推定時刻から逆算すれば、殺害場所となった5年F組の教室と講堂を往復三分で移動しなければならない。しかも、そのわずかの時間の中で「O・H」を殺害することは物理的に不可能。
事件は、暗礁に乗り上げ迷宮入りとなった。
―10年後―
元5Fの「A・S(男性)」は、警察官にとして頑張っていた。
A・S警官が勤務していた警察署は、偶然にもS小学校からほど近い場所。
警察署の隣には墓地があった。とても薄気味悪い墓地であった。
しかもここ最近。信じられないうわさが飛びかっていた
その噂とは…“この墓地から、夜な夜なうめき声が聞こえる”
しかもその鳴き声は“動物ではなく、おそらく人間の声”であろう
だが、録音されたその雄叫び(おたけび)はこの世のものとは思えぬ声だった。
この日、墓地周辺のパトロールを命じられたのは新人のA・S警官。
彼は、乗り気ではなかったが…任務なのでこの業務を断る事ができなかった。
A・Sは、警官の必需品である「懐中電灯」「拳銃」「こん棒」「警察無線」を身に着け
深夜の墓場を急ぎ足で歩いた。「ザック ザック ザック」「ザック ザック ザク」
A・Sが踏みしめる墓地の砂利道の音が「ザック ザック」「ザック ザク」
できれば早く任務を終わらせたいが、
一番奥の墓までたどり着くまでにはまだ結構な時間がかかりそうだ。
液晶の腕時計をみると11;58というデジタル表示。
そして、11;59。
おそるおそる歩く彼の背中はいつしか丸まり、その歩幅も小さく、小さく縮んでいる。
「あぁ~あと少しだ」
A・Sが照らす電燈の明かりは墓地の奥にあるコンクリート壁を照らし出した。
時刻は深夜0時。
「ボーン ボーン ボーン」
どこからか奇妙な置時計の音がした
置時計などあるはずがないのに。
A・Sが、そんなことを考えていたその時だった。
「嘘だぁ~。」「俺は、悪い悪夢にうなされているんだぁ~」
そこには、10年前に殺された「O・H」そっくりのゾンビが起き上がっていた。
「よっ!どうした? A・S?」
「お前、ずいぶん立派な警察官になったんだなぁ~!」
ゾンビの声はしだいに大きくなり、A・Sをジリジリ追いつめる。
「…さぁ、講堂に戻ろうぜ。元5Fのみんなが心配しているよ…」
「…さぁ、同窓会に戻ろうぜ。でもさぁ、今度はお前が俺の前を歩けよ。
だってさ、お前に背中を見せて…ナイフで刺されるのは、もうコリゴリだからさぁ…。
さぁ、後ろを向いてお前が来た道をそのまま戻れよ。さぁ、早く!」
『…グサッ!』「ザック ザック ザク!」
『…グサッ!』「ザック ザック ザク!」
『…グサッ!』「ザック ザック ザク!」
翌朝、A・S警察官の死体が墓地で発見された。
この事件の真相は…今度またお話致しましょう。さようなら。
こんな娘の父親である私が「受験生!これだけは今晩だけは聞くな!ソング」で
推薦したのは≪BEGIN≫の『恋しくて』です。
なぜ?私がこの曲を推薦したのか?気になる方は
ラジコのタイムフリー(1週間無料サービス)でも番組をお聞きください
私「柳田光司」宛の 応援メール、ハガキ、郵便なんでも結構です。
一行メッセージでもかまいません。必ず目を通させていただきます。
こちら「R45 ALL THAT 補足」も読んで下さいね~
次回の『R45 ALL THAT “らじヲ”supported by Joshin』は、
2019年1月25日(金曜日)夜9時から。
次回のバトルテーマは「寒さをぶっとばすソング」
来週もお付き合いのほど よろしくお願いいたします
谷口「わー、わー、言うてます!」
柳田「お時間です!
2人「みなさま、よいお年を!!」…(つづく)