青森の遊園地が消えるわけ
8月25日付の読売新聞青森版に、以下のような内容の記事が掲載されていました。
2000年春にオープンした青森市浅虫の遊園地「ワンダーランドASAMUSHI」が今年10月10日限りで閉園されることが決まった。最初の年は年間10万人以上が訪れたが、11月上旬から4月半ばまで雪のために閉鎖される上、以下のような悪条件が重なり入場者が減少し営業を継続することが困難となったため。
・昨年は記録的な暑さで隣接する海岸に人出が流れた
・2005年は記録的な大雪のため春の開園が例年より数週間遅れ入場者減少につながった
・施設が海沿いにあるため大半を占める鉄製の遊具が潮風を受けすぐに錆びてしまう
(大観覧車はメンテナンスの費用がなく今年になって動いていない)
今春に閉園の話が出てきたため、遊園地の所長は新しいイベントを企画したり運営会社とかけあったりしたが閉園の方針は変わらなかった。従業員は全員解雇され、遊具は撤去されて跡地は更地になる予定。
「ワンダーランドASAMUSHI」の公式サイトには(当然ですが)単に「諸般事情により遊園地を閉園する事になりました」としか書かれていません。 実は、この遊園地は経営不振で閉園した「マリンパーク浅虫」を遊園地機械の総合メーカー岡本製作所が直営の形で営業再開したものですが、これだけ悪条件が重なると営業継続はおぼつかないですね・・・ ただ、少なくとも冬季閉鎖の件と遊具の錆びの件は事前に予測できたはずなのですが・・・ 同社は大量の中古遊具の再整備事業も営んでおり、遊具はストックヤードに運ばれて次なる働き場所を待つことになるのでしょうが、人間はストックしておくわけにはいきません。
ちなみに、同社は他に岐阜県の「恵那峡ワンダーランド」(2002年開園)・大分県の「ワンダーラクテンチ」(2004年開園)の2ヶ所の遊園地を直営していますが、この2つも別の業者が撤退したものを引継いだものです。
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