コントが始まる#04[解][字][デ]離れていた親子。いつの間にか涙が零れる夜がある。…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

コントが始まる#04[解][字][デ]離れていた親子。いつの間にか涙が零れる夜がある。

コント「捨て猫」
いつの間にか離れていった母親。これは、ある一組の親子の物語。否定されたことを抱え込んでいた青年は、その日変化を遂げる。自然と涙が零れる第4話。

出演者
菅田将暉 有村架純 仲野太賀 古川琴音 / 芳根京子 /  小野莉奈 米倉れいあ / 中村倫也 / 明日海りお 松田ゆう姫 鈴木浩介 伊武雅刀 / 神木隆之介
番組内容
コント「捨て猫」。
何だか異質な猫の会話から始まるコント。それはただ一つだけ瞬太(神木隆之介)がネタを書いたコントであった。瞬太は自分を否定し続けた母親と疎遠状態にあり、数年間会っていない。と、なぜかそんな母からの着信が相次ぎ……。一方、つむぎ(古川琴音)は昔から傷ついた存在を放っておけない性格だった。そんなつむぎに瞬太から何やら連絡がきて……。親子という特別な関係。いつの間にか涙が零れる第4話。
監督・演出
【演出】金井紘
原作・脚本
【脚本】金子茂樹
音楽
【音楽】松本晃彦
【主題歌】あいみょん「愛を知るまでは」
制作
【プロデューサー】福井雄太、松山雅則
【制作協力】トータルメディアコミュニケーション
【製作著作】日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他

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キーワード出現数ベスト20

  1. 潤平
  2. 真壁
  3. 先生
  4. 瞬太
  5. 名前
  6. マクベス
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  8. 遮二無二
  9. 春斗
  10. タマ
  11. 解散
  12. 奈津美
  13. 否定
  14. ダメ
  15. 今日
  16. 本当
  17. フフフ
  18. 安藤
  19. 自分
  20. ハァ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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♬~

(高岩春斗) コント 「捨て猫」。

ハァ…。

(朝吹瞬太) ≪あっ 捨て猫だ≫

(せき払い)

≪お~い 捨て猫!≫
うるっせぇなぁ。

お前も どうせ捨て猫だろ?

俺は一度も
捨てられたことはねえ。

生まれた時から野良猫だからな。

何かヤベェ奴 来た。
おっ? お前 名前は何だ?

ひとに名前 聞く前に
まず自分から名乗れよ。

野良猫に名前なんかあるか
えっ 名前は何ていうんだ?

タマだよ。

タマ!? 手抜き!
うるさいな。

俺だったら もっと優雅で
カッコいい名前を

提案されるまで 無視するけどな。

人に飼ってもらったことが
ないくせに 偉そうに言うな。

飼ってもらったことが
ないんじゃないんだよ。

俺が飼い主を選んでるんだ。

狙いは高級缶詰タイプの餌を

日替わりで用意してくれる
美人女社長だ。

うるさいなぁ 話し掛けんな 俺に。

お前と仲間だと思われたくない。

お前と仲間だと思われたら

新しい飼い主に
拾ってもらえなさそうだから。

分かった… 悪かった タマ!
タマ! 悪かった。

お前に 「タマ」って言われると
ムカつくんだよ。

かかって来い タマ ほら…。

シャ~っ!

何だ? やんのか お前…。

(中浜つむぎの声)
さっき お姉ちゃん 見てた

マクベスのコントってさ…。

(中浜里穂子)
あの 捨て猫のやつ?

あれだけ
他のコントと毛色が違うよね。

ねぇ! すごいよ つむぎ!

才能あるんじゃない?
(つむぎ) 何の才能?

マクベスを理解する才能。

その才能は
いつ 何の役に立つわけ?

マクベスのコントってさ

春斗さんが全部
台本 書いてるんだけど

あの「捨て猫」1本だけ
瞬太さんが書いてるの。

へぇ~ 瞬ちゃんが。
うん まぁ

マクベスのファンなら みんな
知ってる話ではあるんだけど。

じゃあ 瞬ちゃんが好きな食べ物
何か知ってる?

もちろん知ってますわよ
ラーメンとポップコーンね。

それは表向きのやつでしょ?

どういうこと?
ベロベロに酔っぱらうと いつも

瞬ちゃんが「食べたい」って言う
料理 何だか知ってる?

酔っぱらった時に
食べたい料理が

本当に好きな食べ物かは
怪しいよね。

お姉ちゃんでもマクベスのことで
知らないことってあるんだぁ。

ムカつくなぁ。

何か いいことでも
あったんですか?

どうぞ。

久しぶりに兄ちゃんと話ができて。

ずっと引きこもってたんで

しばらく
会話できてなかったんでね。

あぁ そうだったんですね。

え~ おめでとうございます。
ハハハ…。

で 何 話すのかなと思ったら

「マクベス 続けろ」って
言われちゃって。

えっ!?

続ける可能性あるんですか?

う~ん…。

何か 事務所の
マネジャーさんにも

解散 考え直せって
言われちゃってるんで…。

続けましょう 続けてほしいです。

ハッ…。

失礼しました。

(真壁) 相談って何だよ。

(潤平) まだ早いよ…
もうちょっと飲んでから。

(奈津美)
はい 私も先生に相談があります。

(真壁) 2人そろって
相談ってことは あれだろ?

違う 違う…。
(真壁) 結婚式の仲人やってくれ

…って話じゃないのか?
だから違うって言ってんじゃん。

(奈津美) 私 まだ
潤平にするか決めてないし。

えっ?

え~ マジでさぁ もう

冗談でも
そういうこと言うの やめて。

冗談だと思ってたの?
お前は黙って焼き鳥 焼いてろ。

バカ!
はぁ?

全然 関係ない話 していいか?

何で
マクベスって名前なんだっけ?

先生に言ってないの?
教えるわけないじゃん。

誰が名前 付けたんだと思う?
春斗じゃないのか?

違うよ 私。

えっ 岸倉が名付け親だったのか?
うん。

マクベスに決まった日
いつか知ってる?

あ~ 先生のことね
病院まで送ったねぇ。

あぁ… あの日な。

(潤平) <最初 春斗は

マクベスという名前に
あまり気乗りしていなかった>

そういえばさ
コンビ名 決まったの?

いや まだ全然
そんな簡単に決まんねえよ。

思ったんだけどさ

マクベスは?
マクベス?

俺たちさ 真壁先生に背中押して
もらったとこあんだろ?

だから
真壁の教え子ってことで

Makabe’s studentsで マクベス!

それ 真壁だったら
マカベスじゃない?

それは マカベスより
マクベスのほうが

カッコいいから!
え~? マクベスなぁ…。

ただの 一案ってだけで 別に
これがいいってわけじゃないから。

俺が考えた名前でもねえし。

あっ そうなの?
じゃ 誰が考えたの?

奈津美。

あ~ そういうこと…。

違う…
だからってわけじゃねえけど

俺も 結構いいかなと思ってて。

分かった それにしよう。
何でだよ ちゃんと考えようよ。

いや すごくよかったよ。

いや お前 さっき
全然 乗ってなかったじゃん。

いや そんなことねえって
マジで 悪くねえよ。

…だし 奈津美が考えた名前なら

潤平も 簡単にやめるって
言わないだろうしね。

いや どんな名前でも
死ぬ気でやるわ。

あれ? あれ 先生じゃない?

真壁先生!
ヘイ!

(潤平) 名前のこと言うなよ…。
何で?

(潤平) 調子に乗るだろ。
おう お前ら。

何してんの?

子供が生まれそうなんだよ。
(3人) えっ?

えっ? あっ あっ…。

先生! 先生!
ティ-チャー ティ-チャー。

乗りなよ。
「乗りなよ」?

His car!
Yes, my car

Daddy!
(真壁) 日本語で‼

(真壁) お前ら
生徒手帳 読んでないのか?

「自動車で登校してはならない」。
いったん帰ってるからセーフ。

「我が校の制服で
保護者以外の人間と

自動車に乗ってはならない」。

<先生は出産の緊張を
ごまかすように説教を続けた>

下校途中のアイスも
本当はダメだからな。

<俺たちは帰ると言ったが
1人じゃ不安なのか

社会勉強だから見て行けと
強引に残らされた>

先生 ねぇ 名前 考えてあんの?

もう決めてある。

太一だ。

それ 俺の名前から取った?
んなわけねえだろ。

瞬太の「太」。

先生 漢字2文字で5画は

少ないわ。

画数が少なくて 何が悪いんだ。

現代文の先生ですよね?

漢字2文字で5画は

手抜きだ。
手抜き?

だって 先生には

難しい漢字を使った
立派な名前を付けるんだろうな

…っていう期待値があるから。
タイチだけにね。

えっ… お前ら

これから生まれて来る
愛しい愛しい我が子の

我が子の名前を

手抜き呼ばわりするとは お前
どういう… どういう教育を…。

本当に よく頑張ってくれたね。

(真壁の妻) あなたに似てるかな。

(真壁) お前じゃないのか?
(真壁の妻) アハハ…。

ハハ… どうした?

えっ あっ いや…。

瞬太…。

おめでとうございます。

すいません…。

(潤平) 何で あんな泣いてたの?

初めて見たから
生まれたての赤ちゃん。

生まれて来る時は あんなにも
祝福されるんだなって思ったら

何か だんだん
悔しくなって来ちゃって。

ハハ… えっ 嫉妬の涙?

もちろん最初は
普通に感動してたけどね。

<瞬太は父親を早くに亡くし

母親とは 明らかに
うまく行ってなかった>

(朝吹友利子)
どういうことですか?

(真壁) ですから 本人は
大学には進学せずに

プロゲーマーの道に進み…。
ダメです 認めません。

まぁ 今しかできないことを
やらせてあげ…。

認めません!
断じて 認めませんから。

先生 この人に 何 言っても
無駄なんだって。

もうさ あの人さ

俺のやることなすこと
全て気に食わないのよ。

ゲームは やるな お笑いは見るな
お菓子は食うなってさ

全部 否定なんだから。
「認めません! 断じて…」。

でさ そのくせ自分はさ
父さんのこと すっかり忘れて

俺の気持ちなんか
これっぽっちも考えないで

若い男と再婚しようと
してんだから。

ホントに もう

一緒にいると
気が狂いそうになるよ。

自分に甘く 他人に厳しい
最っ低な女なんだから。

ハァ…。

<瞬太は高校を卒業すると
すぐに1人暮らしを始め

母親とは絶縁状態に入った>

(真壁) じゃあ つくねを3本と。

(安藤) つくね スリー!
つくね スリー!

皮とハツと軟骨を1本ずつ。

皮 ハツ 軟骨 ワンワンワ~ン!

皮 ハツ 軟骨 ワンワンワ~ン!
独特でしょ?

この店の名物
ブルドッグの遠吠え。

誰がブルドッグだ。

大将 昔 ボクシングやってたから
数 数える時 英語なの。

へぇ~。
(安藤) ワン ツー レバー!

あっ マジで入った…
うわ この人 ホント殴った。

でも お店の名前は
ゴルフですよね。

アハハ リングネームがね
「ボギー安藤」だったんですよ。

この話 出すと
すっごい長くなるから

掘っちゃダメ 絶対。

後で ゆっくり話しましょうね。
え~ いろいろ聞きたかったなぁ。

でも 先生も
かなり独特だったよね。

えっ 俺?
まだ言ってんの?

「遮二無二やれよ」。
ハハっ 懐かしい!

こってりと さっぱりの
2パターンあるからね。

そうそう…。
(真壁) ラーメンみたいに言うな。

「遮二無二やれよ」と

「遮二無二やれよ!」。
おい そんなに前歯 出てないだろ。

私 高校卒業してから 日常会話で
「遮二無二」って言う人に

会ったことないからね。
(潤平) 普通いないから。

一日に何回言うんだってくらい
言ってたもんね。

本当に伝えたいことは
3回言うって決めてんだよ。

フフフ… そういうことか。

ん?
ん?

うちの母親も 一日に何度も
俺のこと否定して来るから

あっ これホントに伝えたいこと
なんだなぁと思って。

「認めません…
断じて 認めませんから!」。

ねぇ モノマネせずには
いられないの?

うん そういう病気だから。

お母さんと会ってるのか?

いや…。
(潤平) 会うわけないじゃん。

えっ どれぐらい会ってないの?

7~8年ぐらい会ってないかな。
(奈津美) そんなに?

いいかげん会って
話ぐらいしてやったらどうだ。

残された 唯一の肉親だろ?

大丈夫です その代わり
潤平が会ってくれてるから。

えっ どういうこと?
いや 一回だけ。

俺と春斗と3人でメシ行っただけ。

<瞬太の母ちゃんが
突然マンションに現れたのは

2年前のことだった>

(チャイム)
マチダ マチダ 行こう…。

回って! 回って!
ホームラン ホームラン…。

瞬太 瞬太… お前の母ちゃん。
え? は?

えっ あっ いないって言って…。
何でだよ。

声でバレてるよ。
お願い いないって言って…。

(チャイム)

春斗 来て。
は?

こんにちは 朝吹瞬太の母です。

あっ あの 存じあげております。
今 出掛けてて いないんですよ。

じゃあ こちらで
待たせてもらってもいいかしら。

いや あの ここは ちょっと…。

女性は入れない決まりなんです
肉親でも。

そうそう あの…
マクベスの鉄の掟で。

じゃあ 外で待つから
ごはん 付き合ってよ。

2人とも暇なんでしょ?

う~ん! むちゃくちゃうまいな。

うん 大盛り 頼めばよかったな。
なぁ。

(友利子)
言うほど おいしいかしら?

すいません コーヒー
持って来てくださいます?

砂糖とミルク
たっぷり入れてください。

(店員) かしこまりました。

フッ…。

ここでも否定するんですね。

えっ?
あっ いや…。

瞬太が 「やることなすこと
全部 否定される」って

嘆いてたのを思い出して。

何でもかんでも
認めないわけじゃないわよ。

少なくとも これよりかは

私のほうが おいしいミートソース
作れると思っただけ。

じゃあ それ ちょっと
もらっていいっすか?

やめろ。

瞬太が 一回だけ おいしいって
言ってくれたことあんの。

私のミートソース。
うん。

なのに
粉チーズかけようとしたから…。

「そのままで おいしいんじゃ
ないの?」って怒っちゃって。

それぐらい
許してあげればいいのにね。

自分でも最低な母親だっていう
自覚はあるの。

もう過去は取り戻せない
ってことも

重々 分かってる。

本当は瞬太 家にいたんでしょ。

♬~

いつか会わせてね。

えっ じゃあ…。

今月のライブ
ぜひ来てくださいよ。

(潤平) うん うん… そうですよ。

会場 来ちゃえば あいつだって
逃げようないですから。

さっき お前の飼い主が
捜しに来たぞ。

ウソだろ?
「タマ~! タマ~!」って

お前のダッサい名前 呼んでたぞ。

だとしても あんな奴の所に
戻ってたまるかよ。

じゃあ 野良猫として生きるのか?
うちの飼い主はな…。

<結局 瞬太の母ちゃんは

一度も見に来ることはなかった>

鍋の中 入れられたり…。
うん。

(安藤) 先生 もう少しゆっくり
飲んでらっしゃったらいいのに。

(真壁) 明日 早朝から
球技大会の準備がありまして。

潤平は人生相談できたの?
(潤平) 全然。

奈津美が ず~っと先生に
会社の愚痴 言ってっから。

だって こんなに早く帰っちゃう
なんて思ってなかったから。

潤平 近々で また時間つくるから。
(潤平) だって忙しいでしょ。

まっ お前ら解散する前に

女人禁制の部屋に
遊びに行ってもいいか?

お~ 絶対 来てください 先生。

(安藤) 相談 乗ってやろうか?
あっ 大丈夫なんで

向こうのテーブル
片付けてもらっていいっすか。

はいよ~。

奈津美は絶対 大丈夫だから
遮二無二やれよ!

(瞬太:潤平) フゥ~!
おぉ…。

明日から
また頑張れそうな気がする。

じゃあ またな。
ありがとうございます。

(真壁) ごちそうさまでした。
(安藤) ありがとうございました!

(瞬太:潤平) 遮二無二やれよ。
(真壁) うるさいんだよ。

あっ 何か飲む? 遮二無二 飲む?

(奈津美)
遮二無二は 今 もらったから

レモンサワーください。
は~い。

あ~。
おはよう。

おはよう!

<つむぎは昔から面倒見がいい>

<弱ってたり 傷ついている人を
放っておけない性格の子だ>

<失意のどん底にいた私が
回復できたのも

つむぎの献身的なサポートの
おかげだ>

ありがとう。

<小さい頃から私のお古の人形で
遊んでいたせいか

汚れや傷が目立つ人形にも
分け隔てなく愛情を注いだ>

お姉ちゃん ちょっといい?

<よく捨て猫を拾って来ては
母親に怒られていたが

その熱意に負けて

2匹の猫が
家族の一員として迎えられた>

1…。

<中学高校では

野球部のマネジャーを
6年間 務め上げ

つむぎに球を投げてもらうと

スランプから脱出できると
評判になり

伝説のマネジャーとして
あがめられたらしい>

<部活を引退すると
燃え尽きたように無気力になり

大学にも行かずに
バイト生活を始め

どれも長続きせず 職を転々とし

今に至る>
(つむぎ) あ~あ…。

どっかに野球部のマネジャー
みたいな仕事ないかなぁ。

<類似性の高い仕事を
一緒に考えたが

どういうわけか 突然
スナックで働き始めた>

<球を投げる代わりに
お酒を作り

スコアブックの代わりに
伝票をつける>

<そういう意味では

傷だらけのおじさんたちを
元気づける水商売は

つむぎの天職のようにも思える>

(うらら) ハァ…。

うららさん 大丈夫ですか?

ダメかも。

ねぇ ちゃんとムラなく塗ってよ。

やってんじゃねえかよ
うるせぇな。

♪~ (『ゴジラ』のテーマ)

♪~ (『ゴジラ』のテーマ)
瞬太 ケータイ鳴ってんぞ。

♪~ (『ゴジラ』のテーマ)
放っといて
それ 出なくていいやつだから。

♪~

♪~
先生って 本当に来んの?

結構 酔ってたからなぁ
どうだろうな。

来るんじゃない? 春斗に
すげぇ会いたがってたし。

♪~ (『ゴジラ』のテーマ)
おい 瞬太 ケータイ鳴ってんぞ。

♪~
出ろ!
いいの… ごめん ごめん。

♪~

♪~
「鬼女」って誰?
え? 誰だろうね。

♪~
「誰だろうね」じゃ ない
お前が登録したんだろ。

♪~
どうせ お前の母ちゃんだろ?

♪~

最近さ 何か
しつこく かかって来るんだよね。

出ないからだろ お前が。
だって俺から話すことないし。

お前さ 何でそんな否定すんの。
そりゃあさ

今まで否定されて来てるんだから
こっちが否定する番でしょ。

今 思えばさ

あの人が嫌がること
今 全部やってるわ。

ゲームも お笑いも大っ嫌いだし

髪を染めるなんて
論外っていう人だからね。

ん~ じゃ もう復讐 済んだろ。

いや 全然 足りないよ…
ほら 塗って。

瞬太 お前 俺に何て言ったよ。
何て言ったっけ?

着信履歴は 「心配してるよ」って
メッセージなんじゃねえの?

あぁ… まぁ でもほら

春斗とはね 家の事情が違うから。

俺はもう あの人と
親子の縁 切ったつもりだから。

フフ…。

あっ いいこと思い付いた
ちょっと…。

バンザイ。
バンザイ?

おい やめとけよ お前 痛いよ…。
なるほど。

ただいま。
おっかえり~。

お姉ちゃん ちょっといい?

ん?

一緒に働いてる うららさんって
話したことあったでしょ。

うん 名前は何度か。

家がなくて困ってるみたいだから
泊めてあげてもいい?

泊めてあげるって いつから?

はじめまして うららです。

あら~ こんばんは~。

うららさんは音楽やってるの?

趣味程度ですけどね
たまに路上で歌ったり。

ふ~ん そうなの。

何 飲みます?

ウオッカある?
ウイスキーか焼酎なら。

じゃあ お水でいいや。
はい。

うららさんって 今 おいくつ?
22です。

ふ~ん じゃあ つむぎのほうが
3つ上ってことよね。

お店じゃ うららさんのほうが
先輩だから。

そういうもんなの?

これが噂の熱帯魚?

噂って?

お姉さん マクベス 3人の名前
付けてるんでしょ?

(うらら) 私と気が合うかもね。

ん?
私もバスタオルに

好きなバンドメンバーの名前
付けてるんで。

あぁ…
バスタオルに名前付けるのとは

ちょっと違う話のような気も
するけど でも…。

あげる よかったら聴いて。

あ… ありがとうございます。

(光代)もうすぐ ここオープンして
1年になるんだね。

(凛奈) 早いですよね。

(光代)
今度 早番の日 飲みに行かない?

私も行きたいです。
高校生は居酒屋 ダメでしょ。

そんなことないです
家族連れ歓迎の店も多いですし。

私と2人じゃ嫌そうね。

そんなこともないです。

えっ こんな片付ける必要あるの?
限度ってもんがあんだろ。

いや ほら 先生だってさ

俺たちの ありのままの生活が
興味あるんじゃないの?

あっ ヤバい ヤバい…。
ん? ん?

あっ ごめん。
ポップコーン お前 ポッ…。

せっかく ひとが
キレイにしてんのに

何 汚してくれてんだ お前。
ごめん ごめん。

(着信音)
おい また母ちゃんじゃないの?

いや 普通の番号なんだよね
今日 何回もかかって来てる。

俺が出てやるよ。
いいよ…。

いいよ!
はい もしもし はい はい。

はい… 分かりました
本人に代わります。

病院からだって。
病院?

はい… はい そうです。

おい お前…。

分かりました。

はい… はい。

(操作音)
何だって?

鬼が…

くたばるって…。

鬼?
母ちゃん ヤバいの?

あ… 明日まで

持つかどうかって…。

えっ マジで?

(コンセントにプラグをさす音)

何してんだよ おい!
おいおい…。

今すぐ行け!
いや 行かない!

瞬太! 今すぐ行け!
行かないって!

何回も連絡くれてたんだろうが!

最後にお前と
話したかったんじゃねえの?

いや 俺から話すこと
何もないし…。

お前さ
いつまで意地張ってんだよ。

2人には関係ないでしょ?

ないかもしんないけど

俺たち お前の母ちゃんに
会った時にさ

瞬太に いつか会わせるって
約束しちゃってんだよ。

それは俺 関係ないから。
関係なくねえだろ お前。

最後ぐらい行ってやれよ。

やだよ!
俺だって先生と飲みたいもん…。

今 そんなこと言ってる場合じゃ
ないだろ。

じゃあ 放っといてくれよ!

俺は お前らと つまんない話
したくないんだよ!

何で俺の気持ち
分かってくんないの?

ふざけんなよ…。

ごめん。

(ドアの開閉音)

(ドアが開く音)
ただいま~。

おかえり…。

う~ん?
どうしたの?

何か 瞬ちゃんから
変な画像 送られて来て。

変な画像?

あ~ 分かった これ。

「SOS」じゃない?

あ~! あっ なるほど…。

あっ ちょっと待って!
ん?

このカバ どっかで見たな。

これ カバなの?

(足音)

(つむぎ) ハァ…。

お~! よく ここが分かったね。

うちのお姉ちゃん
謎解きとかクイズ 得意だから。

そうなんだ じゃ 5ポイント獲得。

やった。
ハハ…。

乗りなよ。
うん。

どうかしたの?
フフフ…。

いや~
あいつらとケンカしちゃってさ。

行くとこなくなっちゃって。

(真壁)
唐揚げ めちゃめちゃうまい。
先生 1杯目から焼酎?

(真壁) うん これ もらおうかな
ロックで。

つまみ 買い過ぎじゃね?

だって お前ら 食うだろ?
あざっす。

あれ? 瞬太は?

でさ あいつら
一回おごってもらったぐらいで

あっちの味方になってんだよ
もう信じられないよね。

フフフ…。

一緒に病院 行ってあげようか。

いや だから行かないって。

誰も俺の気持ち
分かってくれないんだから。

じゃあさ

顔も見たくないほど

お母さんのこと
恨んでるんだったら

文句のひとつでも
言ってやりゃいいじゃん。

うん… 私だったら そうするな。

だって 逆襲する
最後のチャンスなんだもんね。

(真壁)
おぉ そうか 分かった じゃあな。

今 タクシーで
病院に向かってるって。

あぁ…。

あいつ 財布 持ってってないよな。
あっ ここにある。

誰かに借りたんじゃないのか?
あぁ そっか。

まぁ よかった よかった
ひと安心だな。

ありがとうございます。

ありがとうございます。
(真壁) おう。

(真壁) フフフ…。

えっ 先生は 何で今日

ここに来ようと思ったの?
ん? 迷惑だったか?

いや 別に迷惑じゃないけど…。

(真壁)
こういう生活 懐かしくてな。

えっ どういうこと?

俺が大学の時…。
うん。

落研の同級生3人と
共同生活してたんだよ。

えっ!
(潤平) えっ! そうなの?

20年以上たった今でも

会うたんびに
その時の話ばっかりしてるよ。

解散する時さ 誰が どの家電
持ってくかで大ゲンカしてな。

(春斗:潤平) ハハハ…!

だから 今のうちから
話し合っといたほうがいいぞ。

解散したら別々に住むんだろ?

そうそう あの…
この前 居酒屋で

言いそびれちゃった話
あんだけどさ。

おぉ そうだったな。

あの…

6月に 俺たち解散するって話は
聞いてると思うんだけど。

その間 いろいろあってさ。
いろいろ?

事務所のマネジャーに
解散 考え直せって言われたり。

あ~ そうだったの。
う~ん…。

まぁ 10年前にね 俺たち
先生に背中 押してもらって

マクベス 始めた
ってのもあるから。

押したかなぁ。
フフフ…。

続けたほうがいいのか

解散したほうがいいのか

何か うん… 率直な意見を
聞きたいなと思って。

まぁ そりゃあ

解散したほうがいいと思うぞ。

フフ…。
ハハハハ…!

ハハハハ…!

ハハハハ…!
マジか!

(せき込み)
えっ?

ハハハ…!
あ~!

えっ それは

どうして そう思うの?
うん 何で? 何で?

う~ん まぁ 俺も大学 出て

すぐ教員になったわけじゃ
なくて

相当 回り道した口だからさ
ちょっとだけ分かるんだよな。

夢を追い掛ける つらさがさ。

(潤平) う~ん…。

(真壁) まぁ これまでも
いろいろと つらかったと思う。

でも 18から28までと

これから先の10年は

別次元の苦しみだぞ。

(真壁)
もう十分やったんじゃないのか?

(看護師)
まだ多少 意識はありますので
お声 掛けてあげてくださいね。

お母さん とても会いたそうに
してましたから。

(心電計の音)

(戸が閉まる音)
(心電計の音)

(食器を洗う音)

(潤平) フフフ… フフ…!

何で笑ってんの?

いや…。

先生に 「遮二無二やれよ」って
言ってもらえると思ってたから。

(食器を置く音)

誤算だったなぁ…。

何?

何?

ミートソース。
見れば分かるよ。

(心電計の音)

お~い…。

お~い。

あなたの息子だよ。

朝吹瞬太 分かる?

(心電計の音)

ホント あなたって人は

自分勝手だよね。

俺にはさ
「あれダメ これダメ」って

全部 否定して。

自分は 欲望に忠実で。

俺の気持ちなんて 無視してさ

再婚して すぐ別れて。

で… 最後も

こんな急なタイミングで…。

いくら何でも早過ぎでしょ。

(心電計の音)

あんたを許す時間

もう少し 俺にくれよ。

もう一度

やり直すための時間

くれよ…。

ごめんね…。

(泣き声)

♬~

なぁ…。

死ぬなんて認めねえかんな。

俺を置いてくなんて
認めねえかんな。

断じて 認めてねえかんな!

♬~

ふざけんなよ…。

♬~

ねぇ…。

時間なかったからさ…

母さんの嫌いな金髪で来ちゃった。

♬~

母さん…。

ごめんね。

♬~

♬~

♬~

妹さんのおかげで
最期をみとれたみたいだから。

それは よかったです。

(潤平) 俺たちが言っても
全然ダメだったから 助かったわ。

黒も似合うね。

でしょ?

(良枝) 大変だったね。
(背中をなでる音)

ありがとう また飲みに行くから。

(良枝) うん。

♬~

あっ!

何だよ?

今日 ネタ合わせの日だ。

今日は いいって。
何で?

お前 疲れただろ。

よく頑張ったよ。

この年で喪主とか
考えらんないもんな。

今日は ゆっくり湯船 漬かって

体 休めな。

優しいなぁ。

でも 何でそんなこと言うの?

やってよ。

やろうよ ネタ合わせ。

♬~

だって 俺には もう…

マクベスしか
なくなっちゃったんだよ?

♬~

(来店のチャイム)

何で 今 そんな驚いた顔したの?
やっぱり背後霊 見えてんの?

昨日の今日じゃ 憑かねえだろ。

(春斗:潤平) ハハハ…!
不謹慎だから。

さすがに今日は
お休みされるかなと思ってたので。

いや もう こいつらがさ
ネタ合わせしたいって

しつこいからさ。
チョイ。

3人でお願いします。
ご案内いたします。

じゃあ ホットコーヒーを3つ。

ホットコーヒーを3つ
かしこまりました。

あっ やっぱり4つで。

何で?

背後霊の方にも。

じゃあ 砂糖とミルクも もらえますか
甘くないと うるさいんで。

確かに~。
かしこまりました。

ホットコーヒーを4つで。

失礼いたします。

席 替わる?
あっ こっち来る?

いやいや いい いい いい。

向き合ってたほうが
文句 言いやすいし。

何か本当にいるような気
して来たな。

おお。

実は ああ見えて
寂しがり屋だからなぁ。

すいません 塩ください。
とんだ裏切り。

何 除霊しようと…。
どうする? 塩 来ちゃうよ。

除霊は まだねぇ。
ひとの母ちゃんの髪を触るな。

お前も顔 赤くなってんじゃねえ。
おい やめろ その表現。

(光代) 潤平ちゃん
お葬式だったんだって?

(潤平) そうなんです
瞬太の母ちゃんが。

(國谷)
中国じゃ お葬式で麻雀やるとこも
あるらしいですよ。

(穴井) へぇ~。
私が死んだら

ひつぎの中を 麻雀牌で
埋め尽くしてほしいわ。

♬~

(安藤) 親だと思ってくれて
構わねえからな。

♬~

入った時から そのつもりです。

なら いいや。

♬~

ただいま。

(振動音)

(操作音)

もしもし。

(楠木) 例の件 結論出たか?

もう少しだけ
待っていただけませんか。

(楠木)
早くしねえと6月の単独ライブの
チラシ 間に合わねえぞ。

はい 分かってます。

何? まだ迷ってんの?

はい かなり。

いい返事 待ってるよ。

(操作音)

(うらら) 瞬ちゃん 大丈夫?
何か お腹すいて来ちゃったなぁ。

どうせ また
あれ食べたいって言うんでしょ?

う~ん そんぐらい許してよ~。

冷凍したやつでよければ あるよ。

ホントに?

だって 食べたいんでしょ?

食べたい。

(つむぎ) はい 召し上がれ。
うわ~ うまそう!

お好みで どうぞ。

いいの?

うん 好きなだけ どうぞ。

♬~

よぉ~!

いただきます!
(つむぎ) は~い。

うまっ!

うまい うまいよ!

天才! うまっ!
あざっす。

<つむぎには 傷ついた人が
救いを求めて集まって来る>

♬~

ソースないの?

いいの 私は。

♬~

ん? どうしたの?

<姉としては もう少し

自分のことを大切にしてほしいと
思わずにはいられない>

♬~

早く飼い主の元に戻れ!
やだ!

何 意地張ってんだよ
妙なプライドは捨てろ!

なっ 「戻って来い」って
言われてるうちが華なんだから。

分かったよ!

花瓶 割ったら 戻って来るよ。

ハッ 強がってねえで
とっとと行け。

お前も ステキな飼い主
見つかるといいな。

俺は 年収3000万以下の家には
行かないと決めてる。

じゃあな!
あぁ もう とっとと行け ほら。

捨て猫 じゃあな。
頑張れよ。

♬~

ハァ…。

(段ボールを引っかく音)

何だよ え? 拾ってほしいのか?

おぉ… うちは狭いし 貧乏だぞ?

それでもいいのか?

ニャ~!

うわ 痛っ!

何だよ! 犬じゃなくて猫かよ。

うっ… あっ…。

ワン。

ん? 犬か?

ワン ワン ワ~ン!

♬~


:)