ネット上に中華民国政府から「日本帝国」への、尖閣列島に纏わる感謝状の写真が出ていたので、真偽の程を台湾民政府に問い合わせた。
台湾民政府からの回答では、件の写真は感謝状を簡略化したものと思われるとの事。そして元の画像は日本政府の内閣官房の公式サイトに掲載されている事を教えてくれた。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000235972.pdf
5ページと9ページにその感謝状の写真があり、私が問い合わせた画像はその感謝状を簡略化したものと思われるとのこと。
これは当時中華民国が公式に尖閣諸島を日本領と認識していたことを証明するもので、そもそも尖閣諸島は1895年1月(下関条約で台湾が清国から日本に割譲される前)に日本領になってから一貫して沖縄県に属していたのであり、後に割譲された日本統治下の台湾にも一度も属したことは無く(これは当時の台湾総督府が発行した統計書において、台湾総督府が管轄する台湾地域に尖閣諸島が含まれていないことから明らか)、まして中華民国やそれに便乗する1949年に成立した中華人民共和国は領有権どころか施政権すら尖閣諸島に及ぼしたことは一度もない。あるなら証拠を出しなさいと言わねばならない。両中国がカイロ宣言を持ち出して「尖閣諸島は台湾の一部として日本から中国に返還された」と強弁しても意味は無いわけである。
当然カイロ宣言自体も紙屑であることは言うまでもない。宣言は宣言であって、受諾後に話し合いが始まり、正式に合意したものが条約である。
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