Twitter、投げ銭システム「Tip Jar」のテストを開始するも、利用には注意が必要

最新版のTwitterアプリに投げ銭システムが導入された。筆者キャプチャ

Twitter公式ブログ「Introducing Tip Jar」によれば、Twitterアカウントに投げ銭ができる・投げ銭を受け取れる新機能「Tip Jar」(ティップジャー)が備わりました。フォロー、リツイート、いいねの機能に加え、新たにTwitter上で活動する人をサポートする機能となります。

自分のプロフィールに、アメリカドル札のようなアイコンがあれば、投げ銭を受け取ることができる。筆者キャプチャ
自分のプロフィールに、アメリカドル札のようなアイコンがあれば、投げ銭を受け取ることができる。筆者キャプチャ

iPhone・Androidの最新アプリのみ利用が可能。さらに投げ銭を受け取ることができるアカウントは一部のクリエイター、ジャーナリスト、専門家、非営利団体に限られているようです。これは「Tip Jar」がまだテスト段階であることの現れでしょう。

対応している決済サービスはBandcamp、Cash App、Patreon、PayPal、Venmoの5つ。筆者キャプチャ
対応している決済サービスはBandcamp、Cash App、Patreon、PayPal、Venmoの5つ。筆者キャプチャ

記事執筆時点では基本的に英語圏ユーザーを対象としていることが判明しています。そのため投げ銭の対応決済サービスはBandcamp、Cash App、Patreon、PayPal、Venmoの5つとなっています。

この中で、日本語でのサービス提供をしているのはPayPalでしょうか。そのためPayPalを用いて決済することが多いと思われますが、ここで注意が必要です。PayPalは仕様上、金銭をやりとりする際にアカウントに紐付けられた個人情報を伝えることになっているようです。

送金時、住所などの個人情報を非公開とするといった項目は確認できなかった。筆者キャプチャ・レタッチ。
送金時、住所などの個人情報を非公開とするといった項目は確認できなかった。筆者キャプチャ・レタッチ。

もともとPayPalは、ネットを使った通信販売の決済サービスとして普及してきました。ゆえに購入したものを配送してもらうために、住所や電話番号を伝える必要がありました。

しかしオンライン上の投げ銭決済用として使うのであれば、個人情報の通達は不要です。個人情報を伝えたくないと考える人のほうが多い時代、特に日本では匿名でやりとりしたいと考える人も多いでしょう。

この問題に関してはTwitter側ではなく、PayPalをはじめとした決済サービス側の対応が必要となります。今後の対応がどうなるか、注視していきましょう。