神戸の「廃虚」ホテルなど文化財登録を 文化審議会答申

24府県の建造物132件

神戸市の「旧摩耶観光ホテル」(撮影:前畑洋平・温子)=共同

文化審議会は19日、既に廃業し今は「廃虚」として人気を集める神戸市の旧摩耶観光ホテルや、松江市の島根県立図書館など24府県の建造物132件を登録有形文化財にするよう萩生田光一文部科学相に答申した。夏ごろにも答申通り告示され、計1万3097件となる。

摩耶山中腹にある旧摩耶観光ホテルの建物は1930年完成。台風被害などで67年にホテル営業をやめ、90年代以降は使われなくなった。近年は廃虚ファンから注目され、所有者らがインターネットで資金を集めるなどして保存や活用策を検討していた。

松江市の「島根県立図書館」=共同

島根県立図書館は戦後を代表する建築家の故菊竹清訓氏が設計した。眺望確保のために板状の壁柱の向きをそろえた外観を特徴とする。

答申では他に鉱山町の趣を残す新潟県佐渡市の高田家住宅や、現存する明治期の灯台としては最南部にある鹿児島県屋久島町の屋久島灯台などの登録を求めた。〔共同〕

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