YASUHIRO  独り言  

山と医療の本音トーク

  

5月6日(木)

GWに槍ヶ岳で遭難事故が起きて不幸にして三名の尊い命が失われた。新穂から入山されたようで当時悪天候で飛騨沢で撤退して引き返したパーティの記録に当時の状況が記されていた。飛騨沢上部は猛吹雪と強風で視界もなかったようで引き返す時に遭難した三人パーティに状況を説明したが槍の肩の小屋に宿泊の予約をとっているからと強行されたようである。

ちょうどその数日前に白馬岳で悪天候で山頂小屋にたどり着かない二名パーティが遭難した可能性があると小屋から救助依頼の通報があった。当人たちは悪天候で途中で引き返したようで遭難ではないと話していたらしい。

確かに小屋に予約をしてあるからと悪天候の中無理をするよりビバークしてでも引き返したほうが無難である。この記事には多くのコメントが寄せられておりなぜ小屋に連絡しない、大馬鹿者という意見が大勢だった。しかし強風吹き荒れる地獄の中では携帯を使うことは多分無理だろうからそれは仕方がないことだと思う、地獄の経験者しかわからない。

槍ヶ岳のパーティはこの件を事前に知っていたとしたらもし小屋にたどり着かなければ遭難騒ぎになるかもしれないと思って無理をしたのかもしれない。小屋は小屋で宿泊予定の登山者が連絡無しで到着しなければ万が一のことを考えて警察に連絡せざるを得ない。

小屋に予約を入れてなければ無理せず引き返しただろうから、色々なことが絡み合って難しいケースだとは思うが亡くなられた方々にはご冥福をお祈りするしかない。どんな山行でも自分の力量と天候を考えて適切な判断をしなければならないと改めて感じた。

医王山で遭難した親子は翌日無事発見され本当に良かった。どんな山でも道に迷ったり悪天候になれば命に関わる。特に春山は夏と冬が混同するから装備も難しい。

当時遭難したパーティとすれ違ったパーティの槍ヶ岳の記録へ


5月5日(水)

昨日深夜0時を跨いで深夜割引の恩恵を受けて無事2000kmの諸国名山巡りから帰宅した。コロナ対応のため人との接触を避け車中泊、山とアウトドア巡りに徹した。まだ見たことのない景色と言うことで房総半島、三陸海岸を回った。夏山に向けての体力作りということで鋸山、大滝根山、泉ヶ岳、五葉山、二岐山の五山もピクる事ができた。諸国名山巡りとなると100、200、300名山がメインになるがまだ登ってないとなると300がメインになる。鋸山のように300以外でも良い山があれば登ることにした。

北アルプスでは遭難が相次いでいたようだが天候を考えれば無理して北アに行く必要もなく諸国名山巡りで正解であった。医王山でも子供二人を含む親子三人が行方不明となっていて心配である。昨日五葉山からの帰路福島県の二岐山に登ったがこの山も山頂からの展望は素晴らしくて山頂からの景色は一生の思い出になると思う。行って良かった。

今日は一日待ったりして明日から仕事を頑張ろう。金沢ではコロナが流行しており毎日感染症対策を徹底して仕事を行わなければならない。

二岐山

後ろに聳えるのは那須連山か?


5月4日(火)

昨日は大滝根山下山後仙台近郊の泉ヶ岳へ、スタート時点で雨であったが直に上がり先行者をスルーして1時間20分ほどでピストンした。下山後三陸復興道で石巻、気仙沼、陸前高田と大津波の影響を受けた町を通り過ぎた。復興が一段落したら是非一度訪れたいと思っていた。

大船渡市まで一気に北上して市内で夕食を食べ五葉温泉に入り五葉山の登山口の赤坂峠で車中泊、今日も強風が吹き荒れていた。深夜二時半に目を覚まして三時過ぎに真っ暗な赤坂峠をスタート、道は明瞭で緩斜面をガシガシ登って行く。ただ気温は低いのでペースを上げ目に登る。風は強くて汗もかかない、一合目の看板あり、これ以降ずっと看板があるのでうれしい、4合目に畳石がドン、9合目辺りで石楠花山荘が、立派な小屋であった。この辺りから先日の寒波の新雪があった。主稜線に出ると強風でめちゃ寒い。

暗闇の中鳥居が見えてようやくピクッたかと思ったが山頂ではなかった。うす暗い中山頂方面を慎重に確認してしばらくでようやくピークに着いた。もう手が冷たくて勘弁して欲しい、写真を一枚撮りすく帰還、ダッシュで降りていくとようやく朝日が上って明るくなってきた。

帰路太平洋が見えて少し得した気分、赤坂峠に付く頃には青空も見えていたが五葉山方面は厚い雲に覆われていた。下山後陸前高田市へ寄り震災後の復興状況を確認、10年経ってもまだ道半ばという感じで多くの工事車両を目にした。コロナ後多くの人がこの地を訪れることが復興の一助になると感じた。震災で亡くなった多くの方々のご冥福を祈ってこの地を後にした。

五葉山と三陸復興の現状

五葉山山頂

陸前高田、奇跡の一本松


5月3日(月)

アクアラインから房総半島に入りまだ訪れたことのない房総半島をぐるりと回って犬吠埼、銚子へ、コロナを避けるため密には行かない、銚子は始めて訪れる街だ、まだわずかだけど行ったことのない街がある。夕食を食べて高速に乗り福島県へ、高速で車中泊して深夜3時に目を覚まして300名山の大滝根山を目指す。まだ行ったことのない諸国名山と言うとどうしても300名山がメインになる。

夜明けを待って4時過ぎに登山口をスタートする。めちゃ寒かった。手がかじかんでガイドが欲しいくらいだった。もう寒いのでハイペースで登る。八合目であられが降り周囲は樹氷になっていた。寒いはずだ。集会しようかと思ったがあまりに寒いのでピンポンダッシュで帰還した。1時間半の寒さとの戦いだった。この時期なめて防寒対策をしていないので痛い目にあっても当たり前だ。これからさらに北に移動する。岩手あたりまで行こうかしら。

樹氷、寒すぎ

大滝根山山頂にはレーダー施設


5月2日(日)

大阪ではコロナ感染で自宅待機者が1万人を超えていると言う。重症でも入院できない人も大勢いるという医療崩壊が起きている。金沢ではそこまではないだろうと思っていたが昨日呼吸が苦しいという方が来院した。血中酸素飽和度は94%と低く、レントゲンを撮ると肺炎であった。これはまずい、コロナかどうかはわからないが早急に入院させないとまずい状況で日頃お世話になっている病院へ電話するも無理と断られ、2つ目、3つ目と当たるが無理と断られた。金沢でも医療崩壊が起きているのだろうか、どうしようもなく処方をして自宅待機をさせるしかないかと諦めかけたがもう一度無理を承知で頼み込んだら最初の病院から何とかできるかもしれないとようやくお引き受けいただいた。

まあ助かった。地方もこんな状態だからコロナは怖い、今自分が感染したり怪我でもしても入院先もままならない、地方でも医療崩壊が起きそうな状況である。

無事患者さんの入院先も決まり体力作りを兼ねて車中泊をしながらコロナのいない諸国名山巡りでもしようかな!

初、海ほたる 一度来たかった

鋸山

日本寺


5月1日(土)

今朝の新聞に白山の室堂の写真が載っていた。新雪があったようだ、白山公園線も市ノ瀬まで開通したようでもう白山は仕事前でも行けるような季節になった。それにしても自由がきいて晴れを狙って山に行ける人は羨ましい。自分も早くそんな境遇になりたい。少なくとも来年次男が医院に入ってくれればかなり自由度は増しそうである。

さていよいよ5月に突入、昨日も忙しかった。検査は連日満員御礼である。院内が三密にならないように一日中窓を開け換気をして患者さん同士が密にならないように素早く外来診療を捌いていくしかない。GW開けには金沢でも65歳以上のワクチン接種が始まるが通院患者さんが予約を取りに集中しないか今から心配のタネは尽きない。密を避けながらの接種なので一日に打てる人数は限られる、どっと一度に来られても対処できない。自分もまだワクチンを打っていないくらいに順番は遅れている。どこか大きな体育館でも一日開いて打ちたい人は自由に行って打てれば一番良いのだが、副反応の対応もあるので難しいのだろう。早くワクチンを打てればまずは一安心ということだろう。体の事情をよく知る通院中の患者さんは責任を持ってワクチンを打ってあげるのがまずはかかりつけ医としての最低限の責務であろう。

今日も検査は忙しいだろうが明日からの4連休はどう過ごすか?まずはコロナに感染しない事を最優先に考えて行動しなければならない。変異ウィルスはまじで感染力が強くて重症化率が高い、悪魔ウィルスに感染しないように慎重な行動が求められる。


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毎日が完全燃焼できる日々を過ごしたい、人生は長いようで短い

 

                             

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