山梨県南都留郡道志村・小倉美咲ちゃん行方不明事件その7(そもそもこれは<刑事>事件なのか)
さて「その1」でも書いたのですが、自分的には「犯人の居住地域はどこなのか」という点がやたら気になってまして、「集合的無意識に問う」と称して美咲ちゃんの氏名と生年月日を書いた紙を枕元に置いて寝てその夜に見た夢を分析してみるであるとか、地図の上で振り子を振ってみるであるとか(ダウジング)、「極度の精神集中の先に見えてくる世界があるはず」と称して目を閉じ真言を唱えつつあの日あの時まさにその犯行の瞬間の現場に精神を飛ばしてみるであるとか、さまざまに試みてはみたのですが、関係あるとも思えない変な夢ばかり見たり雑念に邪魔されたりでどうも結果がはかばかしくなく、このところは、「分かっている範囲の事実から地道に推論してみるという、従来ながらの方法でやってみてはどうだろうか・・・」と思い直した次第です。m(__)m
それでその犯人の居住地を推定してみるといったことをやってみたいのですが、それをするにはまず、この行方不明事件のいくつかの点---例えば「これはそもそも本当に刑事事件なのかどうか」「刑事事件だとすれば犯人の目的は何か?」「犯行現場はどこか?」等々---つまりそれが犯人の居住地域を推定する際の根拠になる部分だと思うのですが、そうした部分について自分なりの見方を整理しておく必要があるだろうということで、以下、長いですがそのあたりをまずは書かせていただきたいと。
■ 「そもそもこれは(刑事)事件なのか、事故や自発的失踪の可能性はどうなのかを考えてみる」
これまでさんざん「(刑事)事件」と決めつけておいて今さらではあるのですが、一応この点考えてみたいと。
まず一人の人間が山あいのキャンプ場から忽然と消え失せているわけですから、「事故」か「自発的失踪」でなければ「人間による連れ去り(刑事事件)」・・・この三択ではあるのかなと。
「事故」であれば、
「川で溺れて流された」
「山に入って出てこれなくなった(道迷い、穴への転落等)」
「クマや大型の猛禽類など野生動物に連れ去られた」
この3つのどれかでしょうが、「川で溺れて流された」可能性についてはこれまでの検討から「無い」とみていますが、無いと決めつけた最終的な根拠は、誤解を恐れずに言えば自分の場合は美咲ちゃんの「顔」でした。
もし美咲ちゃんがもう少し年齢が幼く自我が未発達そうであるとか、少し知的障害がある~方向感覚が分からなくなるような持病がある等であれば見方も少しは変わったかもしれないのですが、美咲ちゃんの場合はそうした知的障害や持病もないようですし、印象でスミマセンがあの年でかなりしっかりした顔つき~眼差しをしていると思われるのであって、「怖いよ~」「迷ったよ~」とベソをかき、鼻を垂らしながらどこまでも歩いてしまい川で溺れるタイプには、どうしても見えないと(主観)。
母親談による「(美咲ちゃんは)しっかりしていて1年生よりもお姉さんに見られる事が多く、2年生に間違えられる事もよくありました」からは彼女の落ち着いた性格が浮かんでくるし、同じく母親談による「少し恥ずかしがり屋」「少し人見知りする」からは、臆病な傾向、怖がり、用心深い、警戒心強めといった性格が読み取れるかと。
一方で身体能力のほうは、「千葉の成田小学校の同学年女子の中で一番足が速かった」「数日後の運動会でもリレーの選手に選ばれていた」とのことですから、運動神経というのか俊敏性というのか、とにかくそうした面についてもかなりのもんかと思われ、「鈍い」「どんくさい」「川に落ちそう」とかからは遠い印象の子ではなかったかと想像されます。
いろいろな意味で、道志川まで半ベソかきながら歩いて行って友達の影すらない岸辺に分け入って川で足を取られて溺れ死ぬはないのでは?と。
同様の理由から、「山に入り込んで出てこれなくなった(道迷い・穴への転落)」等もないだろうと。
このそう広くもないキャンプサイト内の道はよく整備されており、道とそれ以外の部分との区別は非常に明確であるため(ここでどうやったら道に迷えるんだよ?というレベル)、道以外の草木の茂っている部分(しかも急傾斜が多い)に分け入っていくには、そうしようという「明確な意思」を持ってでなければ(迷って入り込むなどは)考えにくく、
その「(山林に分け入ろうという)明確な意思」の契機となるのは何かと言えば、例えばそれは「尿意・便意」とかになるのかもしれませんが、トイレはこの狭いキャンプ場内の中央の森キャンプサイトの目立つ場所に1か所(洋式6基)、南の森キャンプサイトの美咲ちゃんも使用した炊事場の裏に1か所(洋式2基、男性用1基)、それぞれ設置されており、「トイレが無い」「トイレが遠い」「我慢できない」と慌てて山林に駆け込むなどは、よほど急激かつ強烈な尿意・便意に襲われない限り考えにくいと。
また、「小動物など、何か興味惹かれるものを追いかけて、道を外れて山林に分け入った可能性」ですが、去る10月27日に放送された日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』でも、美咲ちゃんの母親の証言として、「(美咲ちゃんは)蛇など山の怖い生き物は苦手だったので山に一人で入っていくとは思えない」というものがあり、彼女が一人で山林に分け入っていくことは、やはり考えにくいのではないかなと。
山林に入り込むことがなかったとすれば、「クマ」の線もないだろうと。
というのは、美咲ちゃんが山林に分け入っていかなかったとすれば、クマが美咲ちゃんを襲うなら「キャンプサイト内のどこかで襲う」ということになり、その場合はサイト内の誰かが---当日もオート区画は20ほどが埋まっていたといいます---噛みつかれ山林に引きずられていく子供の悲鳴や泣き声、獣の唸り声を耳にしている可能性が高いと思うのですが、そんな話は一切ないと。
クマが人を山林に引きずり込み食したとなれば、食害の現場やそこに至るまでの地面には、血や肉、骨、頭髪、引き裂かれた人間の衣類が散乱するのであり(三毛別レポートで有名な木村盛武氏の描写によると、ヒグマが人間を食害した現場はそんな感じらしいです)、警察のみならず自衛隊や消防、ボランティア、災害救助犬まで動員したあれだけの大捜索を行えば誰かがその食害の痕跡を目にするものと思うのですが、そんな痕跡が発見されたという話も一切ないと。
またそもそも山梨に生息しているクマは、大型で肉食傾向が強く人間を引きずって山の斜面を登ることなど朝飯前の北海道のヒグマではなく(三毛別事件の被害者の女性の一人は山の斜面を引き上げられ食害された)、人を襲って食べることなど極めて例外的にしか確認されていない「ツキノワグマ」だということもあります。
(その極めて例外的な事件が、2016年5月に秋田県で発生してはいますが。)
「大型の猛禽類に連れ去られた可能性」についても、その事態は考えにくいということは、5年半ほど前に「坂出市タケノコ掘り女児行方不明事件」でも考察した通りで、少し長いですがその部分を引用してみますと(青字の部分)、
「女児は身長106センチ、体重15.5キロ(注:美咲ちゃんは身長125センチ、体重25キロ)。このサイズの人間を掴んで飛び去ることのできる猛禽類が、世界のどこかに存在しているか?そしてそれは、日本にも存在~飛来するか?・・・という点については、候補となるワシやタカの種類が、色々と話には出ている。
仮に猛禽類が女児を襲撃したとすれば、(中略)女児を掴んで持ち上げようとした場合には、その場に多数の羽毛が散ったり、掴まれた側の血が滴ったりするものではないかと思うのだが、問題のスポットに猛禽類の羽毛が散っていたとか、女児の血液が散っていたとかの話は聞かない。
突如空から舞い降りてきた猛禽類に爪で掴まれれば『驚きと恐怖のあまり声も出ない』という状況も考えられる一方で、普通に悲鳴や泣き声をあげることも考えられると思うが、女児の悲鳴・泣き声を聞いたという証言はない。
とすれば、猛禽類は女児が悲鳴をあげる暇さえ与えず、文字通り『鷲づかみ』にして間髪いれず飛び去ったと推測されたが、そもそも、あの現場でそういった動きが可能なのか、という疑問はある。
というのは、その猛禽類は、翼を広げれば2メートルをゆうに超える巨体だったが、連れ去りの現場は、彼がフルスピードでタッチ&ゴーできる広大な原野ではなかった。それは、高さ10メートル前後の竹が生い茂る中にちんまりと開けた、直径4~5メートル程度のスポットに過ぎず、2005年当事の現場の様子を知らないので憶測になるが、そのスポットの中央に彼が舞い降り、女児を掴んだとして、直後にそこから飛び立つべく周囲を見渡すと、前後左右には幾本もの竹の壁が邪魔をしており、身長106センチ・体重15キロ超の女児を掴んで、斜め30~40度の方向に向かって勢いよく飛び立っていくには、著しく不向きな場所と思われた。
この状況を、彼はどうやって大空へと脱出したのか、ということを考えてみると、両翼2メートルをゆうに超える巨大な翼を広げて、15キロ超の女児を掴み、生い茂る竹の隙間を小鳥のようにスイスイと飛んでいった・・・というイメージは自分には湧きにくく、恐らくは、来た時と同じ、頭上に開けたわずかな隙間をめがけて、(それこそヘリコプターのように)垂直に近い角度で一気に飛び立とうとする姿が想像されるが、こうなると、身長106センチ・体重15キロ超の女児(再び注:美咲ちゃんは身長125センチ、体重25キロ)を掴んで垂直に近い角度で飛び立とうとした場合に、果たして十分な揚力が得られるのだろうか、という疑問が生じる。
また、仮に猛禽類が女児を襲ったのだとすれば、その個体は、防犯カメラや逮捕など気にするはずもなく、食欲の赴くままに人を襲ってきたことが想像されるので、初犯というよりは常習犯だったかもしれない。とすれば、その個体のみならず同種の個体によって『人間の子供が空から襲われ拉致される』という事件・目撃例が、(未遂も含めて)日本全国の山野で頻発してもよさそうなものだが、タケノコ事件の前にも後にも、そういった話は聞かない。
猛禽類による連れ去りの線も、ないとは思わないが、薄い気がする。」(引用終わり)
椿荘オートキャンプ場の地形や樹木の状況は、上で引用した坂出五色台の竹林のそれとは異なるとはいえ、
「大型の猛禽類が空から勢いよく急降下しタッチアンドゴー的に獲物をかっさらっていけるような自然状況ではない(仮に女児を掴んだとしても、舞い上がれるような揚力が得られる現場だとは思えない)」
という意味では椿荘オートキャンプ場も五色台の竹林も大差ないので、猛禽類の線もやはり考える必要なしということでよいのではないかと。
「川でもなければ山でもない」
「クマでもなければワシでもない」
とすれば次は「自発的失踪」の線を見るわけですが、仮に美咲ちゃんが小学校高学年以上の年齢で、両親との折り合いも悪く、よく家出願望とか自殺願望を口にしていたであるとか、隠れてSNSやオンラインゲームをやっていて両親のあずかり知らないところで大人との接点があったであるとかなら---そうした接点をきっかけとする小学高学年女子児童の誘拐~誘拐未遂事件も実際に起きている@横浜・世田谷---その種の大人と椿荘オートキャンプ場で秘密裏に落ち合ったうえでの「自発的失踪」の線も検討に値するかとは思うのですが、小1女児となるとどうか・・・可能性無しとは言わないにしても、やはりあえて考える必要のないことではないかという気がします。
となるとあとは、
「本物の神隠し」
「UFOにさらわれた」
「次元の裂け目に落ち込んだ」
等々のやけくそな結論でなければ、「人間による連れ去り」つまり「(刑事)事件」以外に残らない・・・ということになるかと思うのですが、私は素直にこれで決まりでいいのでは?と思います。
(その8へ続く)