いつも通りの冷えた両手でiPhone8を握る。さっきからぼんやりとお腹が痛くて、背筋が寒くて、眠気がする。クリープハイプの「寝癖」を聴いている。髪の毛を切ることは決心したが、どのくらい切ろうかななどと考えている。思い切ってカラーリングもしてしまおうかと企んでいる。2018年の5月末にショートヘアにして以来、今ではなんなりとポニーテールが出来るくらいに髪が伸びた。週に二、三度しか足を踏み入れない自宅のベッドに寝転がっている。次はメルカリで何を売ってみようかな。

小説

 年が明けてここ数週間、爪を綺麗に伸ばすことを心がけている。自分一人の時間をどう充実させるかを念頭に置いて自宅に帰る。今日は2月とは思えないほど暖かかった。古市憲寿さんの初小説「平成くん、さようなら」を読了した。昨年末に父親から届いたお歳暮のコンコードグレープジュースを1缶飲んだ。鹿児島の親戚から届いた漬物をつまみ、味噌汁を飲んだ。ここ最近熱心にしている筋トレをした。自分のことは放っといて欲しいくせに、彼氏に過干渉してしまう。もっと薄情になれたら。





2019/01/26(sat)

 もう一月も下旬に入ったのか、とタイトルに日付を入力してやっと気付く。

このブログのタイトルを、滅茶苦茶に好きで止まないある曲名から取ったものに変更した。ブログの説明を、遺書とした。

イヤホンから流れる小出祐介の「髪型どころじゃない」と歌う声に釣られ、肩まで伸びた髪の毛を右耳に掛ける。初夏にショートカットにして以来、髪を伸ばし続けている。最近は狂ったようにホットペッパービューティーを見ている。中学2年の頃「切らせろ」と脅迫とも取れる親友からの頼みで髪を切ってもらった。親友の家で、母親には黙って、親友の手で、ずっと伸ばしていた髪の毛を切ってもらった。放課後、平日の夕方だった。帰宅するなり母親が目を丸くして私に駆け寄ったのを、8年が経った今でも覚えている。以来、私はだいたいショートヘアの状態で生きてきた。


「何でも似合うよ。好きにしていいよ。自由にしていいよ。」

大学を辞めた春から彼とは付き合っている。人の好みに合わせる必要なんてない、自分が好きなようにしなさい。と彼はよく言ってくれる。何でも似合うんだから、と笑いながら。人の好みになんて合わせる必要ないのね、なんて思っていたら肩まで伸びた髪の毛を切るタイミングを失ってしまった。私は、私をどうしたいのだろうか。

23時を過ぎてるのに土曜だからか、電車は人がたくさん乗っている。何曲聴き終わったかわからないくらいなのに、まだ目的地に着かない。ぎりぎり急行に乗り遅れたからだ。1人で寝ることに対して漠然と不安があるので、今日も彼の横で静かに眠りに行く。電車の外は風が冷たい。


大好き

兎丸愛美ちゃんがずっと好き

恋人に彼女の写真を見せたら、あやに少し似てるねって言ってくれたので嬉しい。

愛美ちゃんを意識して前髪を切ったり伸ばしたりもした。

私はいつだって彼女になりたかった。

愛美ちゃんは栄養学を大学で勉強してたみたいで、私と一緒だなって思ってまた嬉しくなった。

彼女は卒業できたけど、私は卒業できなかった。

彼女が笑っていると私も嬉しい。

好きな人が笑っていると私も嬉しくなる。




もういらない

7月1日。日曜日。冷房が効き過ぎているのか、お腹が痛い。昨日からずっと泣きそうになっている。そんなのしょっちゅうだけど。クリープハイプを爆音で聴いている。6畳半の部屋に一人なのに、イヤホンを耳に突っ込んで。気分が沈んでいる時、私は部屋でイヤホンをしてユニットバスの入り口に座り込んでしまう。具体的に何かあった訳じゃないのに、涙が溢れそうになる。気分が永遠に下降し続ける。どこか遠くへ行きたい。周りの音をシャットアウトするようにあまりにも大音量で音楽を聴くので耳鳴りがする。たまに耳が聞こえなくなる。物心がついてから健康だったことなんて一度もない。


2018.06.25

最高気温33度。朝10時の時点で室内さえも茹だるような暑さだった。私は感受性が豊かすぎるのか、何でもかんでもすぐに泣いてしまう。ちょっと笑っちゃうようなシーンがある純粋な青春映画を観ている間もこっそりとひたすら涙を流していた。映画を観終わった後は毎回必ずぼーっとしてしまう。そして私はヒロインなんかにはなれないのだと絶望さえする。時々、突然涙が溢れることがある。小学生の頃、人生の設計を立てる授業が苦しかった。10歳の頃から将来の事なんて1ミリも考えたくなかった。小学生の頃の私には、21の夏まで生きる予定なんてさらさら無かった。この歳まで生きてしまって、今さら死ぬ勇気も無くなってしまった。

去年の夏頃から、ずっと扁桃腺が腫れている。気管まで炎症を起こしてしまっていて、突然熱を出したり咳き込んだりする。大学を辞めて就職し扶養を外れたので保険証すら持っておらず病院にも行けない。何のために生きているのか分からなくなる。普通に生きていればいつかは結婚して子供を産むこともあるのかもしれないけど、私は子供を持つ気には全くならないしこれからなる気も無いので余計に生きる意味がわからない。昔から、生きることに対して人一倍無気力だった。ずっと死にたいと思いながら生きてきた。あの時死ねば良かったと何度も何度も思った。不慮の事故で死にたいと甘えとも取れる願望を今でもぼーっと抱き続けている。