御曹司の母が職場へ父方の親戚が訪ねてくるといい顔をしないという話を聞いた。
まあこのタイミングだと犯人探しであろう。
この母というのも跡継ぎができなくて前の妻を離縁し迎えた後妻なのだが、倫理観のない家柄から迎えてしまった人物なのでご活躍の程はまあ推して知るべし。
立場が弱いから実家の筋から息子の嫁を迎えようと、まあ親子共々同じ行動を取っているわけだ。
外様である我々一般職員はいずれも、知る人の居ない土地へ一人でやってきて精神的自立のもと暮らしているんだが。
何処から出たお金で育ったかを忘れ、ただの惰弱な富裕層と化した連中はとにかく弱い。仲間を増やしたがる程に弱い。それに尽きる。
どうやら今回の件で、御曹司母の独走にもケチがついた模様。そりゃ攻撃されて、反撃先を探して当たり散らし、無実の相手から防衛反応示されれば、普段の態度だって責められるよなぁ。
私は崩れかけた山に一石を投じただけなのに、山体崩壊が勝手に起こるのはやはり山の構造そのものに問題があるからだ。
借金の型にでも嵌められん限りここの嫁は務まらんよ。
誰も高値で買ってくれない日の当たらない貧しい研究職から一躍、富裕層へ階層ジャンプできる少ない機会ではあるだろうが。
悪いことは言わない、お嬢さん、こんな家へ嫁ぐのはおやめなさい。