続きを書く。
御曹司の同級生は同じくFラン卒らしく仕事が雑で精神も弱いので、例えば私達がされてきたような仕事上の注意をしただけで喫煙や女性職員のところへ逃げる。
処分されない人間は失敗し放題なので、同じ係の仕事でも一切触らせていない。
さて。ここに書くだけで何ら行動しないのも女性一人の不幸を看過する事になるので、職務倫理的にやむを得ず、私や同輩らが不倫なんて当然しない程度には当たり前に肩書相応の倫理観を保持している以上はもう本当に仕方なく、御曹司の相手を突き止めさらにその遠縁の家に事情を話し専門会社に調査させ本人のもとへ結果を送らせるくらいのことはした。
大変そうに見えて意外に楽だった。
御曹司は世帯持ちになるため、不在時に職場の扶養控除申請用紙をデスクへ置いておいたところすぐに記入していた。
警戒心もなく書きかけで放置していたので、氏名はこれで割れた。住所は大まかなところしか分からず。
遠縁の家調べ:
大まかな年格好は他の同僚が訊ねていたのを思い出したので、割り出した本名でS NSを片っ端から調べる。本人特定はすぐ出来た。遠縁の家らしきものを割り出すのに少しかかった。
どこそこの娘さんが不幸になろうとしていますよとか、こういう怪しげなお話は遠縁の耳に吹き込むのが一番。
調査と結果送付:
怪しんで疑って信じられず、遠縁が主体的に匿名調査を始めてくれたら目的達成。金もかからなけりゃ足もつかない。
誰が金を出そうが誰が調べようが同じこと、調査結果には職場内不倫も不処分のこともちゃんと載って、お相手の元へ届けられる。
はい。これで不倫野郎の同級生は、御曹司に不倫を庇ってもらう立場から、御曹司が良縁を結ぶ上での障害物へと180度立場を変えましたと。
不倫もせず真面目に勤めている他職員の前で、お友達を一体どう裁くのか。
あ、書き忘れてたけど以上の文章はフィクションだよ!関係者の人はこの文章に気づいてもフィクションと流してね!
前作はどこだ