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秋津島逃避行・上

全体公開
2020-03-29 23:09:46

ツイッターのとある4コマ漫画と、まふまふさんの「曼珠沙華」に影響を受けて書いた作品。CP要素とか序盤の微グロとかお気を付けください
逃避行・下→https://privatter.net/p/5790347

敷島「…………」E.返り血の付いた青い大鎌
秋風「…………」
敷島「……ハァ(溜息)」
秋風「……えっと…敷島さん?」
敷島「……なんだ」
秋風「それ…どうしたんです?(首と胴の離れた死体を指さす)」
敷島「カッとなって殺った。反省はしている」
秋風「後悔は?」
敷島「していない(キッパリ」
秋風「ですよね。色々な意味でどうしようか迷いつつもそれなりにスッキリした表情してます」
敷島「良く見てんな…」
秋風「夫ですから」
敷島「お前が夫かよ。こんな時に妙に冷静だなお前…で、頼みがあるんだが」
秋風「嫌です」
敷島「まだ何も言ってねぇぞ」
秋風「どうせ『第一発見者になって通報してくれ』とかそんなところでしょう?お断りですそんなこと」
敷島「えぇ…」
秋風「というわけでそれ(大鎌)、貸してください」
敷島「お、おう?」
秋風「ここを、こうして、っと(大鎌を燃え盛る大太刀に変化させる)」
敷島「ちょ、おまっ」
秋風「それー☆(大太刀を死体に突き刺す)」
敷島「やっぱお前冷静じゃねぇだろ!?何やってんだ!」
秋風「ふっふっふー…これで私も共犯者ですよ敷島さん」
敷島「え、えぇぇぇぇぇぇ……そこまでやるぅ?」
秋風「やるんです(キッパリ)。さて、愛の逃避行と行きましょうか敷島さん!」
敷島「あぁもう、仕方ない…で、何処か逃げるアテはあるのか」
秋風「…………テヘ☆」
敷島「…んにゃろ…(怒)」
秋風「ハッ、これは消防車のサイレンの音!」
敷島「こんな街中でこんだけ煙上がってりゃ消防車の一台や二台は来るだろうな!取り合えず逃げるぞ!」



敷島(女体化)「なんとかバレずに新幹線に乗れたな…」
秋風(男体化)「見た目が丸々変えられるって驚きですよね」
敷島「そうだな。あとお前が何故か男体化した肉体持ってたのにも」
秋風「こんなこともあろうかと、です」
敷島「便利だなその言葉」
秋風「ところで質問していいです?」
敷島「なんだ」
秋風「これ、どこに向かってるんです?」
敷島「…それはこの新幹線についてか?それとも今の最終的な目的地についてか?」
秋風「とりあえず先に新幹線についてで」
敷島「博多行きだ」
秋風「博多……(ggっ)……って福岡県サーバーまで行くんですか。ここ東京都サーバーですよ…最終的な目的地はどこなんですかコレ」
敷島「そうさな…『桃源郷』、とでも言っておくか」
秋風「桃源郷って…目的を持って追及してもたどり着けない場所じゃないですか…どうやって行くんですか」
敷島「ま、飽くまでもモノの喩えよ」
秋風「はぁ…で、次の質問ですが、結局あの武器何なんですか」
敷島「良くわからんのに扱えてたのか」
秋風「敷島さんの事はよく見てますので」
敷島「さいでっか…うーん、究極的にはモノでしかないな」
秋風「というと」
敷島「俺はアレを『軌跡の魔導書』と呼んでいる」
秋風「軌跡の魔導書」
敷島「うむ。自分の記憶やら想像を基に形態を作れて、それを魔導書に保存しておいて、使うときに呼び出して使えるのだが、形態毎の内容を覚えていないと使えても扱えはしないという代物だ。単純な武器や道具から、空想上のキャラの技や伝承持ちの武具に至るまで能力そのままに使えるぞ」
秋風「使えても扱えない、ですか」
敷島「そそ。刀は物を切るための物だが、どうやれば効率よく切れるのかは大体の人は知らんだろ」
秋風「なるほど。で、どう見ても魔導書には見えませんでしたが。というか今どこにあるんですか?」
敷島「今は十徳ナイフ型にしてポケットに入れてあるぞ」
秋風「携行も簡単なんですね」
敷島「まぁな。魔導書とは言うが、それは見つけた時の形態でしか無く、本当の姿は俺にも分かっていない。だから究極的にはモノでしかない訳だ」
秋風「なるほど」
車内販売「お弁当は如何ですかー」
敷島「ちょうどいいな、買ってくか。あー、あー、あっ、すみませーん、お弁当とお茶を二つずつ(女声)」
秋風「!?」



敷島「あー、着いた着いた」
秋風「もう夜ですねぇ…」
敷島「流石に東京からは遠いなー…乗った時間もアレだったが」
秋風「でー、これからどうするんですー?」
敷島「海渡る」
秋風「えっ」
敷島「海渡る」
秋風「…マジですか?この時期に」
敷島「寧ろ海を渡らずにどこに逃げるんだ」
秋風「いやでも、渡航出来るんですかこの時期に」
敷島「だから今から行くのさ」
秋風「どうやって?」
敷島「空飛んで」
秋風「……へ?」
敷島「魔導書で顕現させられる形態は武器に限らない。天彗龍の翼さえも顕現できる。これを使って翔ぶぞ」
秋風「えぇー…ちなみにどこまで」
敷島「中国サーバー群」
秋風「結構飛びますね」
敷島「そりゃな…よっと、背中にしがみつけ」
秋風「失礼しまーす…敷島さん意外と小さいですよね」(←170cm)
敷島「やかましい」(←164cm)



秋風「はぁ、はぁ…」
敷島「敗北者?」
秋風「取り消せよ、今の言葉ァゲホッゲホッ…じゃなくて!どこですかここ!」
敷島「中国サーバー群内のどっかの山の山道だが?」
秋風「いやまぁ、逃げる分には悪くない場所ですけども…」
敷島「さて、そろそろかね」
秋風「何がですか?」
敷島「目的地」
秋風「あぁ、桃源郷とか言ってましたね…雰囲気的にはそれっぽいですけど…!?」
敷島「おっ、丁度夜明けか」
秋風「ここは…頂上ですか…廃屋もありますけど」
敷島「そう。ここが目的地――『桃源郷』。俗世から隔離された仙界…のような場所だ。雰囲気はそれっぽいだろ?」
秋風「確かに…言われてみれば」
敷島「さて、廃屋を掃除して、拠点にするぞ。暫くは狩猟生活だ」
秋風「あいあいさー!…フフッ、まるでゲームみたいな現実ですね」
敷島「まったくだ。あぁ、そうだ…」

欢迎来到 桃源乡ファンインライダオ タウエンシャン。桃源郷へようこそ」


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