秋津島があの人に会いに行くお話。独自設定注意
敷島「これでよし、と」
秋風「敷島さんどこか行くんですか?」
敷島「ん、あぁ、ちょっと様子を見に行かなきゃならん奴が居てな」
秋風「様子を見に行かなきゃいけない人ですか…私も一緒に行っていいですか!」
敷島「別に構わんが…面白くも何ともないぞ?」
秋風「敷島さんと居られればいいので!」
敷島「さいでっか…」
秋風「そういえば何処に行くんです?」
敷島「お前いつもそこらへん訊かずに付いてくるよな」
秋風「敷島さんと居られるならどこでもいいですからね(フンス)。で、何処に行くんです?」
敷島「S棟三階」
秋風「S棟三階…?…何がありましたっけ」
敷島「…まぁ、そうなるな。そもそも建物が多すぎる」
秋風「Z棟とかど真ん中に聳え立っている癖に入れないせいで何の為にあるんだかわかりませんし。X棟に至っては欠番じゃないですか」
敷島「X棟は…まぁ、うん…」
秋風「しかもZ棟の側面から生えてるのにも一本一本ナンバリングしてあるらしいじゃないですか。その必要あるんです?」
敷島「…どうも、あるっぽいな」
秋風「…やっぱり、敷島さん何か知ってますよね」
敷島「そりゃあな。wiki運営部の副部長だし、まぁそれなりに」
秋風「教えてくれません?」
敷島「後でな。着いたぞ」
秋風「ここがS棟ですか。…他の棟と比べて少しボロくありません?」
敷島「位置関係の都合で日当たり悪いし、風水的にもあまりよろしくない方角ということで、最近は専ら倉庫扱いされてんな。そのせいでメンテナンスの優先度もあまり高くないらしい」
秋風「そりゃ、あれだけ大きなZ棟の北東にあれば、日当たり微妙でしょうね。ここの真南自体もまぁまぁ大きめなM棟がありますし。…あれ?」
敷島「どうした」
秋風「倉庫扱いされてて、メンテナンスもそんなされてないここに居る人って一体…」
敷島「……(スタスタスタ」
秋風「あっちょ、待ってくださいよ敷島さーん!」
敷島「着いたぞ」
秋風「…トイレですよねコレ」
敷島「そうだな」
秋風「思いっきり『
敷島「書いてあるな」
秋風「ほんとにここに何が居るんですか」
敷島「七不思議」
秋風「…え?」
敷島「V高専七不思議、その一つ」
秋風「えぇ…V高専に七不思議なんてあったんですか…」
敷島「ちなみにX棟とZ棟も七不思議だぞ」
秋風「あぁ、やっぱり皆不思議に思ってたんですね…」
敷島「…それだけじゃないがな(スタスタ」
秋風「ちょ、ちょっと、敷島さん?そっちは女子トイレですがー?」
敷島「そりゃアイツは女子トイレにいるからな。おーい、いるかー」
??「…はーい、いますよー(スーッ」
秋風「ひゃああああぁぁぁぁっ!?!?!?(ダキッ」
??「あぁ…この反応、懐かしいです…敷島さんは初対面でも反応薄かったですし…」
敷島「そりゃ、wikiで存在は知っていたからな。あと秋風離せ、痛い」
秋風「あ、すみませんすみません!…ん?wiki?」
敷島「とりあえずあんたら自己紹介しなされ」
??「あ、はい。私、地縛霊科五年の高専花子と申します」
秋風「高専、花子…wikiのデモページの人ですか?」
花子「そうですそうです。結構前に、飛狐さんが許可取りに来たんですよねー」
敷島「許可取りに来てたんかあの人…」
秋風「なるほど…あ、私は創作学科二年の秋風御礼です。敷島さんの夫です」
敷島「誰が嫁だ」
花子「ついに結婚したんですか。おめでとうございます」
敷島「いや、違うからな?」
秋風「そもそも自分が怪談の中にいるような存在なのに、怪談話集めてるから不思議がられてるんですね」
花子「そそ。存在自体には別に怖がるところは無いそうで」
秋風「よくあるパターンとは違うんですねぇ…そういえば他の七不思議は一体何なんですか?」
花子「どこかしらの地下に存在する…はずだけど、詳しい場所は誰も知らない、それでも行ったことがある人は一定数存在する無飲酒バー。Live2Dの開発に難航するV高専生の前に現れ、開発の手伝いをしていつの間にか居なくなる"何者か"。敷地の北の方に存在する、ピンポイントで猛吹雪が吹き荒れる極寒の地」
敷島「超ヤバい武具や能力、そして魔物が封印されているZ棟。普段は何処にもないが、夜中一人で歩く生徒の前に現れて取り込み、脱出できなければ連れ去ってしまうX棟。ヤバい魔法の実験が繰り返されているというM棟・魔法工学科の地下室」
秋風「X棟ってそんなヤバいものだったんですか…」
敷島「生還した連中がいるからそこまで怖がられては無いが、毎年それなりに被害は出てるぞ」
秋風「…ひょっとして最近見ない人たちって…」
敷島「それ以上いけない。…さて、そろそろ帰るかな」
花子「もう帰るんですか」
敷島「もうも何も午後六時回ってるんだが?」
花子「あら、もうそんな時間だったんですか」
秋風「また来ますねー」
花子「また来てくださいねー」
敷島「じゃあの」