【2015.3.13】スリナム3日目
翌朝、パウロが5時過ぎには起き出してガサゴソするので僕も目が覚めた。朝食を済ませた後、ウィネルと共に出撃する。朝イチのポイントはまた昨日とは別の支流の、本流との合流点。昨夜刺し網で捕れたクルビーナをぶつ切りにして投入する。
各自2本ずつ竿を出し、アタリを待つ間、餌にするための小魚を釣る。
「good bait!」とウィネルがオススメする、ハマギギ系の小ナマズが2匹釣れ、
ピラニアもポツポツと釣れてきた。餌を新鮮なものに取り替え、仕掛けを投入し直すが、アタリはこない・・・。
正午前、一度だけ自分の竿に小さなアタリがあった。「ジジッ!」とリールから糸が引き出されたけど、それっきり。ピラニアだろうか。結局午前中は何も起こらず、一度基地に戻ると、パウロが昼食を作って待っていた。
今日の献立は、「ゴーヤの肉詰め煮込み」。パウロの作るご飯は、とにかく全部美味しかった。
昼食後、ウィネルと二人で刺し網を引き上げに向かった。すると、フナのような魚が結構掛かっている!
熱帯魚でいう「プロキロダス」を、地味にしたような感じ?
他にも、ブラジルやパラグアイで出会った「パクー」や、「ボガ」のような魚も。
これで餌の心配はなくなった。基地に戻り、早速餌を付け替えて、基地から仕掛けを投入。水浴びをしながらアタリを待つ(でもこの川の水、泥が常に舞っていて、水浴びしても全然スッキリしない笑)
投入直後、古田君の竿がバタバタと揺れ出した。餌にした魚が暴れている。と、いきなり「ジャーーーーッ!!!」と糸が引き出された!でも、竿を手にする前に放してしまう。「今のはピライーバじゃねーか!??」と沸き立つ我々、なんかイケる気がしてきたぞ。
ウィネルが「アシストフックを付けろ」というので、仕掛けに手を加えた。スリナムでのピライーバ狙いでは、一本針+ST66クラスのトレブル一個、というのがお決まりらしい。
夕方5時まで基地から仕掛けをブッコミ、アタリを待ったが、それ以降反応は得られなかった。夕マヅメ、船に乗り込みウィネルと共に出撃。次のポイントは、流れの効いた本流の、大きなベンド部分。ハマギギを餌に、ブッコミをかける。
しばらくして僕にアタリが来た。「ジャッ」と短く糸が引き出された後、「ギャーーーーッッ!!!」とクリック音が鳴り響く。竿を手に取って、糸ふけを取ってからアワセを叩き込むが、空振り。「え?」と思っているウチに、もう一本のタックルから、糸がジャンジャン引き出されていく。動揺しながらもファイト開始。スピード感はなく、とにかく重い。
足元まで素直に寄ってきて、ゆらりと水面に浮いた魚体はなんか白い。そしてメタリックな・・・「ピライーバじゃない!!!」しかも、体にスレ掛かりしている。魚体のど真ん中に針が掛かっている状態で、流れの中で上手く泳げなかったようだ。
ウィネルがロープを胸鰭に掛け、船に引き上げた。なんだこいつ。か、カッコイイ・・・。