大阪市の存続に賛成。大阪市の廃止、いわゆる「大阪都構想」は、市民自治の権限と財源を奪う暴挙であり強く反対。

維新関係者の不祥事・不適切行動:大阪府議

不祥事や不適切な言動が目立つ大阪維新の会。新聞報道などをもとに、維新関係者の不祥事や不適切と判断されうるような言動をまとめてみました。

(肩書は当時)

池下卓(高槻市)

2011年度政務活動費で、事務所備品の高級応接セットを購入。

今井豊(貝塚市)

「都構想」の法定協議会の議長として、議長としての公正中立な立場よりも維新の思惑を優先する恣意的な組織運営。

2020年2月には、「都構想」での住所表記の素案について「体が男やのにやな、女やって言われへんやろ?」などと、LGBTへの配慮がないとも受け取れる不適切なたとえをおこなう。

岡沢龍一(枚方市)

枚方市議(2007年~2019年)を経て、2019年4月に父親(維新・岡沢健二元府議)の後継として府議選に出馬・当選。

2018年11月、兄弟げんかで弟に暴行を加えてケガを負わせる。事件発生直後、父親が弟に対して被害届を出さないよう求めたというが、父親が2020年1月に死去したこともあり、弟は2020年9月に傷害容疑で告訴し、2021年2月15日付で書類送検。

荻田ゆかり(生野区)

2011年政務活動費を、自身の子どもを事務所スタッフに送迎させる人件費に充てるなど不適切支出があったとして、全額返還。

2015年大阪府議選で落選。

奥野康俊(池田市)

2011年度から3年間、閉鎖されているホームページの運営費用として親族の男性に計262万円を政務活動費から支出。全額返還。

2015年統一地方選挙では大阪市議(旭区)に鞍替えし当選。2019年選挙には出馬せず引退。

坂幸樹(大阪市福島区・此花区選挙区)

議員になる前に共同経営者として参画していた会社で経理を担当していた2015~17年当時、会社資金約2300万円をキャバクラ・高級クラブ飲食費など私的に使い込んだと指摘され、会社側から返還を求める民事訴訟を起こされ、また刑事告訴もされていたことが、2020年8月に報じられる。一方で同府議は疑惑を否定し、会社の営業・接待活動としておこなったと主張。

鈴木憲(富田林・狭山・南河内郡選挙区)

2012年8月~13年3月、議会が認めていない政治活動に政務活動費(街宣車のガソリン代など)を支出。約177万円を返還。

徳村さとる(鶴見区)

暴行事件

2017年1月21日、医師の会合に来賓として出席した際、出席していた知人(医師)を参加者の前で「温厚そうに見えるがだまされてはいけない」などと罵倒するようなスピーチをおこない、終了後にその知人の肩を殴るなどしてケガをさせた。被害者が被害届を提出。

並んで歩いているときに誤ってぶつかったとして暴行の故意は否定したものの、「被害者は高校時代からの同級生だった。甘えていたところもあった」などと謝罪。

刑事事件では不起訴処分になったものの、被害者が起こした民事訴訟では、一審大阪地裁で2019年11月26日、徳村に慰謝料40万円を支払うよう命じる。

恫喝事件

暴行事件の伏線になったのは、「鶴見区内の賃貸ビルに、自分の妻が経営する薬局を、被害者が経営する医院に隣接して移転させる」(医院の患者を薬局の客にもしたい)という計画を持ちかけたことだという。薬局は医院の隣の部屋で開業したものの、被害者が徳村の態度を不審に感じて、院内処方に切り替えた。

そのことに逆恨みした徳村は「製薬卸会社の社員が関係しているに違いない」と決めつけてその社員を恫喝した上、被害者の医師への暴言・暴行に至った。

維新は党員権利停止処分にし、議会会派としては無所属になったものの、その後維新に復帰。

保育所開設妨害疑惑

徳村妻が経営する薬局となった部屋には元々、保育所が入居する構想が進んでいて、オーナーとの間で契約内定に近い状態になっていた。

しかし、徳村が保育所の運営法人(徳村もかつて経営に関わり、現在は親族が運営)に関する「内部事情」をオーナーに吹き込み、保育所への賃貸を断念させた疑惑も浮上した。運営法人側は最終的に開設断念を余儀なくされた。

富田武彦(東住吉区)

勤務していた生命保険会社での不正:ソニー生命保険社員を経て2011年初当選、当選後も2017年4月まで引き続き同社に籍を置き議員と兼業していた。府議在任中でもある2012年、生命保険会社社員として、実在しない社内預金があると特定顧客に紹介し、約300万円を会社を通さずに個人的に預かった。退職後の2017年9月、顧客からの指摘で発覚。会社側は2019年4月に「社内規定違反。懲戒解雇相当」と指摘し、退職金返還を求めた。2019年10月になって報道される。

この事件発覚を受け、維新会派離脱・離党を表明して一時無所属になったものの、約7ヶ月後の2020年5月11日付で維新会派に復帰。

中川隆弘(豊中市)

森友学園事件への関与:森友学園の小学校設置認可をめぐり、1度目の認可申請が保留となった直後の2014年12月、籠池氏の要望を受けて面談。籠池氏とはそれまで面識がなかったが、中川氏にとっての知人で、安倍首相・日本会議に近い「教育再生首長会議」の会長でもある松浦正人・山口県防府市長から籠池氏を紹介される。直後に大阪府私学審議会に学校設置状況を問い合わせ、直後の2015年1月に不可解な認可相当答申が出された。そして国有地の不正取引につながっていく。

2018年4月の豊中市長選挙に立候補したが、落選。

中谷恭典(柏原市・藤井寺市選挙区)

市役所駐車場私物化:2013年大阪府議補選(当時の柏原市選挙区)で当選直後から、自身の地元事務所に隣接する柏原市役所の来庁者用駐車場を日常的に、自分の地元事務所の駐車場代わりに私物化。「大阪維新の会」の看板を掲げた宣伝車も含めた複数台の車を、ほぼ毎日駐車させていた。2016年にマスコミ取材で発覚。

西田薫(守口市)

卒業式で場違いの糾弾演説

2012年3月、府立高校の卒業式で来賓挨拶の際、「君が代」不起立教員がいたと糾弾する挨拶をおこなった。さらにその一部始終を「残念な卒業式」と題してブログに記す。当該校の卒業生や保護者が「卒業式に水を差された」などと抗議してブログが炎上する騒ぎに。

新型コロナウイルス問題で守口市議とともに市幹部を威圧

2020年に発生した新型コロナウイルス問題に関連して、2020年4月、「守口市役所職員に感染者が出た」として、維新の守口市議4人とともに市幹部を繰り返し呼び出し、自宅待機を求めるなど威圧的対応をおこなった。西端勝樹市長(維新)は2020年5月7日、「市の緊急対策に支障が出ている」として、百条委員会を設置して調査するよう求め、市議会議長に要請した。

西林克敏(堺市南区)

代表を務める「日本維新の会堺市南区支部」で、2017年度に受けた政治資金寄付約130万円を政治資金資金報告書に記載していなかったことが、2019年3月に発覚。同府議をはじめとした堺市の維新の会は、2019年2月に発覚した竹山修身堺市長の政治資金記載漏れを「不正」として激しく追及していたが、自身も政治資金の不適切処理をおこなっていたことが発覚した形に。

橋本和昌(大東・四條畷市選挙区)

政務活動費の不正支出

2012~13年度、架空のタクシー代を政務活動費から支出。約24万円を返還。

政治資金収支報告書を4年連続未提出

2015年~2018年度分の政治資金収支報告書を4年連続で未提出にしていたことが、2019年12月に発覚。

政治資金収支報告書は、政治資金規正法で毎年の提出が義務づけられていて、2年連続で未提出の場合は罰則もありうるとされるもの。指摘を受け、2019年12月になり4年分を提出。

事件発覚後の2019年12月27日付で離党・会派離脱を表明。しかし2020年8月17日付で維新会派に復帰。

松浪武久(泉佐野市・熊取町選挙区)

政治資金収支報告書を2年連続未提出

2016・17年度分の政治資金収支報告書を2年連続で未提出にしていたことが、2020年2月に発覚。政治資金収支報告書は、政治資金規正法で毎年の提出が義務づけられていて、2年連続で未提出の場合は罰則もありうるとされるもの。指摘を受け、2020年1月になって提出。

維新は党員資格停止半年の処分。

山本景(交野市)

2011年~15年大阪府議、2015年4月府議選で落選、2015年9月~2018年9月交野市議(1期・3年)、2018年9月の交野市長選挙に出馬し落選。2019年9月交野市議に2期目の当選。

LINE恫喝事件

2014年8月、無料通信アプリ「LINE」でトラブルになった中学生たちに威圧的なメッセージを送りつけたことが発覚。

また、行事等の来賓で呼ばれた小中学校で児童生徒に名刺を配るなど校内での政治活動と受け取られかねない行為があったことや、中学生を対象に「山本けいたん応援隊」 なるものを作り下校途中の中学生を事務所に招き入れるなどし、その様子をインターネット上にもアップしていたことで「生徒の顔や制服・かばんがはっきり写り込んでいることで、生徒の個人情報がネット上で特定されかねない」「下校中に寄り道させないことなど生徒指導上の影響を懸念した」などとして、交野市教育委員会が苦情を申し入れる。

それらの行為が原因で、大阪維新の会府議団(当時)を除団される。

当時から「2014年9月の交野市長選挙に出馬するつもりだったが、その動きを断念させるために当時の交野市長が不適切な抗議をおこなうなどし、自分を陥れた」とほのめかしていたが、その後はっきりとその旨を主張。

ツイッターでも意に沿わないアカウントに対して法的手段をほのめかしながら恫喝。

名誉毀損の疑いで交野市議会から辞職勧告

交野市議に転身後、市内の保育園とトラブルになり、同保育園を誹謗中傷したとして名誉毀損容疑で刑事告訴される(2019年3月、嫌疑不十分として不起訴処分)。

交野市議会は2018年7月、「市民に損害を与えたことは許されず、議会の信頼を失墜させ、品位を傷つけた」として、辞職勧告決議を賛成多数で可決。辞職勧告には応じなかったものの、2018年9月の交野市長選出馬に伴って自動失職。

山本はじめ(摂津市)

泥酔騒ぎ:2015年12月13日未明、忘年会から帰宅途中のタクシー車内で、泥酔して座席を蹴って「警察呼べ」などと騒ぐなどし、運転手が通報。警察で一時保護される。

2019年大阪府議選では、大阪市旭区選挙区から国替えで出馬したものの、落選。

タイトルとURLをコピーしました